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20250622(映画の話・ネタバレ注意)

眼鏡のフレームにヒビが入りました。(1ヵ月ぶり2回目)

という訳でZoffに用事がある時しか行かないイオンモールに行ってきた。
高知県にはイオンモールが1つしかない。そしてシネコンもこのイオンモールの中にある1ヵ所だけである。
わざわざ行くのだから、折角だし用事が済んだら映画でも見ようかと思い立った。
上映スケジュールを確認すると、16時から「国宝」の上映があった。15時半頃に用事が済んだのでチケットを購入。久しぶりにシアターで映画を見た。

映画「国宝」について

そもそもこの作品を見ようと思ったきっかけは「タイトルに惹かれた」からであり、誰が出るのか、どういう内容なのかも全く知らなかった。(ぶっちゃけドキュメンタリー映画なのかと思っていた)
ざっくり説明すると、「極道の家に生まれた少年が歌舞伎役者として、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されるまでを描いた物語」である。
私は講談は好きだが正直歌舞伎は全く知らないし興味もない。でも面白そうだな、と思ったので見てみることにした。

感想(※一部ネタバレあります)

①実際はどうか知らないが、驚いたのは「意外と梨園は刺青者に寛容」という点だった。初めこそ「やくざの子供を引き取るなんて…」と難色を示した養母も(描かれていない所で葛藤があったのかも知れないが)割とすんなりと受け入れていたし、周りの人達が主人公の刺青について陰口を言うようなシーンもない。
だが世間は真逆である。人の私生活を詮索したり憶測で人を悪し様に罵ったり、やってることは下品なくせに世間というのは高尚なそぶりをしたがるので、刺青が入っているだけでろくでなしのように扱われる。
それ故に稀有な才能を持ち努力を積み重ねてきた主人公は、一時辛酸を舐めることになる。
②伝統芸能を担う人達は、長い歴史の中で受け継がれてきた芸術を自ら極め、至高の芸に到達することを目指す。だが人間である以上、あまりにも儚い器(=肉体)に閉じ込められてもがき苦しむ。
あるいは長い時間をかけて国宝と称されるまでにその芸を追求した結果、「美を極める」ことに疲れ果てて人生の終焉を迎える人も居る。
最近ちょろっと仏教をかじっている人間の観点からすると、「芸を極めたい」は、一見崇高な理念のように見えて結局人間の欲である。
「わが手で」と願う時点でそれはもう「己の欲」に成り果てる。更に一人では生きられない弱さ、人間に課せられた生老病死という避けられない運命、それらが折り重なる。
「人は弱く、欲深く、生きることは苦しい」
たゆまぬ努力によって生み出され、見るものに深い感動を与える「至上の芸術」は、実はそういう「弱さ、欲、苦しみ」の上に成り立っているものだった。

3時間という長い作品で集中力が保てるか心配だったが、飽きることなく最後まで見ることが出来た。とても見応えのある作品でした。

※みんなのフォトギャラリーから、choroさんのイラストをお借りました。
ありがとうございます。

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