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『眠り』について

 「どこでも眠れます」っていうのが私にとって自慢でした。そんな私がまさか睡眠障害に陥るとは想像もしませんでした。
もう5年くらい前のことになるでしょうか。ある日の夜、いつものように寝床に入り瞳を閉じるのですが、いっこうに眠りに入ることができません。冬だというのに身体がいやに熱く感じられ、頭の中はいろんなことが浮かんでは消えを繰り返しています。結局眠りについたのは朝方、新聞配達のバイクの音が聞こえてきた頃でしょうか。その後もたまに同じような夜を過ごすことがあり、私はついに行きつけの内科を訪れました。先生からは薬を処方されましたが、いつまでも薬に頼っているのはいけないと思い始めました。睡眠障害の対処法についていろいろ調べ、あれやこれやと試してみました。朝一番に太陽の光を浴びるとか、カフェインが含まれた飲み物は避けるとか、寝る前に軽いストレッチをするなどなど、できることは何でもやってみました。さて、効果のほどは、あったりなかったりだったように思います。残念ながら何をやっても駄目、という時もありました。

そもそも眠るとはどういうことなのでしょうか。人間は何のために眠るのでしょう。どうやら単に身体を休めているだけではないようです、脳は眠っている間も働いていて、自分が得た情報を整理しているとのことです。だから眠ることはとても大事なのです。

そんな大切な眠りだからこそ毎日十分な睡眠をとりたいのに、眠りたいと思えば思うほど眠りが遠ざかっていく、つらい夜があります。ところが、ついにあきらめて頭から眠りのことがすっかり消え去ったとき、眠りは音もたてずにこっそりとやってきているようです。目が覚めた時、私たちは初めて眠りがいつの間にかやって来ていたことに気づきます。眠りとは何とあまのじゃくなのでしょう。

睡眠にはいろいろと悩まされている私ですが、一方で眠りを楽しんでいるところもあるのです。それは眠っている間に見る夢です。私は以前から夢日記というものを付けていて、印象深い夢を見たときは忘れないうちに記録するようにしています。懐かしい人が登場してきたり、同じような夢を繰り返し見ることもあり、夢はなかなか面白い存在です。どうしてそんな夢を見たのだろうと、いろいろ思いを馳せるのも楽しいものです。

多くの人にとって、人生の4分の1以上が眠りの中にいます。そう考えると、『眠り』についてもっと知り、もっと楽しんだ方がいいような気がするのです。時には薬に頼りながらも眠ることを楽しめるようになってきた私です。

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