見出し画像

妻のおでこから肉まんの匂いがして泣いた夫の話

私は夫の匂いを嗅ぐのが好きだ。

なんのカミングアウトだよと思われるだろうけど、みんなも多分愛する人のことは匂いまで愛してるはず。


昨日の夜、夫が私の匂いを嗅いで呟いた。


夫)「ここ(おでこ)肉まんの匂いがする」


へぇ〜私のおでこ肉まんの匂いなんだ〜………


え????
肉まん?!?!?!


それは美味しそうだ。
いや、肉まんの匂いがする女って!!!!


当然、直前に肉まんを食べたわけでもないし
なんならお風呂に入った後である。


私)「肉まんとかやめてよー🫸」
とふざけて夫にちょっかいを出そうとしたら


夫が顔をクシャクシャにして泣いていた。


そんなに嫌だったのか、肉まんの匂いがする妻。



私)「(ごめんよ。ごめんよ。私のおでこが美味しそうなばっかりに…なんてことは思わないぞ。肉まんて何事だよ?!)って、なんで泣いてんの?!」


夫)「僕たちが歳をとって、もう最期の時ですってなって。別れて(死んで)しまったら、匂いとか思い出すでしょ?その時に思い出すのが肉まんの匂いなのかなって考えたら寂しくなった。」


おぉぉぉぉぉ。

ごめんよ。ごめんよ。
肉まんの臭いのする妻でごめんよ…。


そこまで思いを馳せているならば、もう肉まんのおでこでごめんだよ。
そうだよね、思い出すのは金木犀の香りとかがいいよね。


だけどさ。



私)「肉まんの匂いまで愛してよ」


夫)「違うよ。においじゃない。希ちゃんと別れる(死別する)と思ったら寂しくなった。」




…匂いで泣いてるんじゃなかった。


「匂いまで愛してよ」を超えて、もう匂いなんてどうでもいいくらい愛されてた。



私)「そうか。そうか。
大丈夫だよ。元気だから。」


夫)「うん。中村屋(の肉まんの匂い)だった。」



……うん。
私も中村屋の肉まん大好きだよ。

いいなと思ったら応援しよう!

なつき希 最後まで読んでいただきありがとうございます。 あなたのサポートで、つまづいてもまた起き上がれそうな気がします。