アイボリーとオレンジの間|「あなたは何色?その理由」|ハッピーライティングマラソン#51
「ちゃんとしなくちゃ」
「嫌われたくない」
「もっとがんばらないと」
ふと気づけば、生きていく中で、いろんなものを身にまとってきた。
人との兼ね合いや、
なくてもよかった努力。
誰かの願い。
ずっと、自分で望んでいると思っていた。
だけど、何かの拍子に、唐突に気づく。
「それ、わたし欲しくないわ」

ハッとして、皮を剥ぐ。
そしてまた、気づいては、剥ぐ。
玉ねぎみたいに、一枚ずつ皮を剥がしていく。
でも、
剥がしても剥がしても、
「あれ、これも『本当の私』じゃなかった」
ってハッとする。
皮は、長く身につけてきたものほど、
自分自身みたいに感じてしまっていることがある。
だから、剥がすのがこわい。
だけど、
その奥にはきっと、
「安心したかった」
「自由になりたかった」
「そのままの自分で愛されたかった」
そんな柔らかい部分がある気がしている。
新しい自分になるというより、
「自分に戻っていく」
そんな感覚かもしれない。
40年と少し、自分と連れ添ってきてやっと、
「それはただの皮かもよ?」
って投げかけられるようになった。
信じてやってきたものが皮かもしれない。
そんな疑惑に、戸惑う。
思わず顔を赤らめたり、
こんなこと言ってもいいんだろうか、
そんなふうにわたしは揺れる。
だけど、なんとなく、体感が知っている。
その揺れ、その怖さが大事なんだと。
「えいや!」と一気に剥がせなくても、
じわりじわりでもいいから、
なんとか皮に手をかける。
剥がせたらきっと、
呼吸できるようになった自分がそこにいる。
息ができる自分はなんていうだろう。
「なんてことしてくれたんや」
とは言わないでしょう。
「よくやった!」
「ありがとう」
はにかむわたしが、そこにはいるように感じる。
悩んで、考えが巡って、眠れないときがある。
夜中に心臓がバクバクして、更年期かなと思ったりすることもある。
でも、そうやって悩みながら生きることが尊いのだとわたしは思う。
戸惑いながら、
呼吸を整え、一枚ずつ皮を剥いでいきたい。
えいや!

本田健さんの「ハッピーライティングマラソン#51」に参加させていただきました。
最近感じていたことを思い切って書いてみました。
素敵なお題をありがとうございます😊

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