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公認心理師試験オリジナル問題集1日5問対策❗️【11日目】

第11セット(問51〜55)
分野:精神分析・対象関係論/障害者差別解消法/KABC-Ⅱ/グループワーク・集団療法/事例(福祉・DV)

問51【精神分析・対象関係論】一般問題
対象関係論の主要概念について、正しいものを1つ選べ。

① Kleinの「妄想分裂ポジション」では、対象は「良い対象」と「悪い対象」に分裂して体験され、統合的な対象知覚がなされる段階である。

② Kleinが提唱した「投影同一視(projective identification)」は、自己の受け入れがたい部分を他者に投影し、かつ他者をその投影に沿って操作・支配しようとする無意識的プロセスである。

③ Winnicottの「移行対象(transitional object)」とは、乳幼児が絶対的依存から相対的依存へ移行する際に用いる内的な空想対象であり、ぬいぐるみ等の物理的対象は含まれない。

④ Winnicottの「ホールディング環境(holding environment)」とは、母親が乳児を物理的に抱きかかえる行為のみを指し、心理的な環境への言及は含まれない。

⑤ Bionが提唱した「コンテイニング(containing)」では、母親(治療者)は乳児(クライエント)の投影された不安をそのまま返還することが治療的とされる。

問52【障害者差別解消法・合理的配慮】一般問題
障害者差別解消法(2021年改正・2024年施行)について、正しいものを1つ選べ。

① 2021年改正前は国・地方公共団体のみに合理的配慮の提供が義務づけられており、民間事業者には努力義務であったが、改正により民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化された。

② 「不当な差別的取扱い」の禁止は、改正前後を通じて国・地方公共団体にのみ適用され、民間事業者は対象外とされている。

③ 合理的配慮の提供にあたり、事業者は障害者からの申出がない場合でも、常に自発的に最大限の配慮を提供する義務を負う。

④ 障害者差別解消法における「障害者」の定義は、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかの交付を受けた者に限定されている。

⑤ 合理的配慮の「過重な負担」の判断において、事業者の規模・財政状況は考慮されない。

問53【KABC-Ⅱ・認知処理過程の評価】一般問題
KABC-Ⅱ(Kaufman Assessment Battery for Children, Second Edition)について、正しいものを1つ選べ。

① KABC-ⅡはLuria(ルリア)の神経心理学的理論とCHC(Cattell-Horn-Carroll)理論の両方を理論的基盤としており、解釈者がいずれかの枠組みを選択して用いることができる。

② KABC-Ⅱは3歳0か月から18歳11か月を適用年齢とし、認知処理尺度と習得尺度の2領域から構成される。

③ KABC-Ⅱの「継次処理(sequential processing)」は、複数の情報を同時並行的に統合する能力を測定し、「同時処理(simultaneous processing)」は情報を一連の順序で処理する能力を測定する。

④ KABC-ⅡはWISCと異なり、習得尺度(語彙・読み・書き・算数等)を含まないため、学習面の評価には適さない。

⑤ KABC-Ⅱの認知処理尺度のうち「計画尺度(planning)」はLuria理論の第三機能ブロック(計画・プログラミング)に対応し、CHC理論の流動性推理(Gf)とも関連する。

問54【集団療法・グループワーク】一般問題
Yalomが提唱した集団精神療法の治療的因子(therapeutic factors)について、正しいものを1つ選べ。

① Yalomは集団精神療法の治療的因子として11の因子を同定しており、「普遍性(universality)」とは「自分だけが苦しんでいるのではない」という認識を指す。

② 「利他主義(altruism)」の治療的因子は、集団のメンバーが治療者から援助を受けることによってのみ生じ、メンバー同士の相互援助は含まれない。

③ 「集団の凝集性(group cohesiveness)」は個人療法における「治療同盟」に相当する因子であり、凝集性が高いほど治療成果が低下することが示されている。

④ 「カタルシス(catharsis)」は感情の表出のみが治療的であり、集団内での感情表出の後に認知的処理が伴うことは治療効果を低下させる。

⑤ 「実存的因子(existential factors)」は集団精神療法の11因子の中に含まれず、個人精神療法に固有の因子とされている。

問55【事例問題・福祉場面・DV被害者支援】
35歳の女性A。配偶者Bからの身体的・心理的暴力(DV)を受け、2週間前に子ども(5歳男児)を連れて配偶者暴力相談支援センターに相談に来た。現在はシェルターに保護されている。Aは「Bから逃げられてほっとしているが、夜になると眠れなくて、Bのことが繰り返し頭に浮かぶ。子どもの前で泣いてしまう」と述べている。また「Bを愛しているのかもしれない。戻った方がいいのか、このまま離れた方がいいのか、わからない」とも話した。
センターの公認心理師CのAへの対応として、最も適切なものを1つ選べ。

① AがBを「愛しているかもしれない」と述べているため、CはAにBへの復縁を積極的に勧める。

② Aの不眠・侵入的想起はPTSD症状の可能性があるが、まずAの安全確保と心理的安定化を優先し、トラウマ処理に特化した長期的心理療法は急性期の現時点では開始しない。

③ AがBへの感情を持っていることは病的な反応であるため、「DVを受けた被害者はBへの感情を持つべきでない」と心理教育する。

④ 子どもへの影響を最小化するため、Aが泣いている場面を見せないようにするためにAを子どもから分離することを即座に提案する。

⑤ AのトラウマはDVが原因と確定しているため、EMDRを直ちに開始してフラッシュバックを消去する。

【出典】
問51:Klein, M. (1946). Notes on Some Schizoid Mechanisms; Winnicott, D.W. (1960). The Theory of the Parent-Infant Relationship
問52:障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法); 2021年改正(2024年6月施行)
問53:Kaufman, A.S. & Kaufman, N.L. (2004). KABC-II Manual; 日本版KABC-Ⅱ技術マニュアル(2013)
問54:Yalom, I.D. & Leszcz, M. (2005). The Theory and Practice of Group Psychotherapy (5th ed.)

【解答・解説‼️

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