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減価低減、まだやるんですか

今日の日経新聞17面に「トヨタ、原価低減を要請」という記事が小さく掲載されていた。
またか、と私は思った。
トヨタの令和7年度4~12月の利益は、前年より13%ほど下がっているが、それでも3兆円以上だ。
通期では、4兆円近くなるだろう。

これだけの利益がでているにも関わらず、さらに原価低減だ。
このような経営が続けば、わが国の下請け企業は存在しなくなるだろう。
トヨタの世界のなかにおける地位は、いずれ低下していくのではないだろうか。
異常と思える経営姿勢だからだ。

そんななかで高市総理は「さらに、コーポレートガバナンスの在り方を見直し、企業の長期的な成長に資する人的投資や新事業への投資がより積極的に行われるよう、株主への還元も含めた企業の資源配分戦略を成長志向型に変容させていきます」と述べており、大手企業における現状の労働分配率や下請けに対する取引価格の見直しなどに踏み込めるかどうかも、大事な点だ。
国内投資を現実化できるかだが、大手企業との綱引きをみておこう。

どんなに投資をしても、付加価値が高い経営を目指すことができない限り、わが国の発展はない。
人口は確実に減少する。
3兆円以上の利益を出しておきながら、仕入先にさらに減価低減の要請だ。
自動車産業は、金型の保管を下請け企業にやらせるなど、やりたい放題だ。
産業の存在自体が怪しいものになってきた。

わが国国民は、まさにトヨタの奴隷のように思えてくる。
社会全体でこのような経営姿勢に対して、もっと問題提起すべきだろう。
いつまでもトヨタや自動車産業が、わが国経済を支えていくことはできない。
むしろ、これまで苦労を重ねてきた電機産業が復活してきた、と日経の記事がでていた。

量指向から抜け出せないのが、わが国の自動車産業だ。
電機は、付加価値経営を推進してきている。
事業に地力がついてきた。
しかも、それぞれの企業が、独自の分野で業績を伸ばしている。
あきらかに各事業分野において価値を創造している。

自動車という箱を作り続ける限り、中国の追い上げに対しても、コスト競争しか念頭にないのだろう。
電気自動車への転換がはじまれば、トヨタの地位は、あっという間に下がっていく、と思われる。
現時点でもハイブリット車は競合している。
NHLの試合をみていると、トヨタのCMも多いのだが、韓国車や欧州車のCMをたくさんみる。
もちろん、米国車のCMもみる。
現在のトヨタの業績は、ここ数年間がピークだ、と私は考えている。
国内の下請け企業は、いつまでもトヨタについていくことができないくら疲弊しているのではないか、と私は心配している。
わが国の自動車産業の凋落は、時間の問題だろう。

政府の投資支援分野をみれば、かなり総花的ではあるが、そのことを証明しているようなものだ。