第1112号【じじいのひとり言】《目に見えない世界》2025.5.17.
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自動車の運転は、状況判断の約80%~90%が視覚情報に依存していると言われています。速度が上がるにつれて、人は無意識のうちに前方へ意識が集中し、視野は次第に狭くなっていきます。時速40kmでは約100度あった視野も、速度の上昇とともに周辺への注意が行き届かなくなり、結果として視野域が狭まってしまいます。その結果、周囲に潜む危険を認識する能力は大きく低下します。自動車の運転においては、広い視野を確保する能力がとても重要になるそうです。#視野域
優れたプロレーシングドライバーは、高速域においても正確な判断を下すため、一般の人以上に広い視野域を持っていると言われています。そのためには、高速域でも視野を保ち続けるための専門的なトレーニングが欠かせません。プロレーサーの視野域の広さは、単に「よく見える」というレベルの話ではありません。それは、生死や勝敗を分ける“能力”であり、長年の鍛錬によって磨かれた一種の感覚とも言えるでしょう。
例えば、フォーミュラ1の世界。時速300kmを超えるマシンを操るドライバーたちは、正面だけでなく左右、さらには“気配”のようなものまで感じ取っています。バックミラーに映る一瞬の動き、サイドに並ぶライバルのわずかな車体のブレ、それらを同時に把握しながら、次のコーナーへの最適なラインを瞬時に判断しているのです。この能力は、「周辺視野」と「予測力」の掛け算で成り立っています。人は通常、一点に意識を集中すると周囲が見えにくくなるものです。しかしプロレーサーは違います。視線は一点に置きながらも、周囲の変化を“広く浅く”捉える。そして、その情報をもとに「次に何が起きるか」を先読みしているのです。
つまり、彼らが見ているのは「今」だけではありません。「数秒先の未来」で、経営者が持つべき能力にも似たものがあります。
この話は、経営や人生にも通じます。目の前の課題に集中することは大切ですが、それだけでは不十分です。市場の変化、組織の空気、人の感情といった“周辺情報”にどれだけ気づけるか、私が大切にしている「目に見えない世界」です。そして、その先に起こりうる未来をどれだけ想像できるか。視野が狭くなると、人は判断を誤ります。逆に、視野が広がると余裕が生まれ、選択肢も増えていきます。プロレーサーの視野域とは、「広く見る力」であると同時に、「先を読む力」でもあるのです。#先を読む力
この視野域、目に見えない世界を、少しだけ意識してみると良いかもしれません。目の前の一点だけでなく、その周囲に何があるのか。さらにその先に、どんな変化が待っているのか。ほんの少し視野を広げるだけで、見える世界は確実に変わっていきます。そして、この「視野域、目に見えない世界を」という考え方は仕事にも通じます。専門知識を幅広く学び、多くの情報を収集しながら仕事と向き合うことで、冷静かつ的確な状況判断が可能となり、結果として「稼ぐ力」へとつながっていくのでしょう。
◇視野域を、広げることを意識する。
◇視野域で、経営結果が決まります。
さあ今週も頑張りますか・・・
