赤ちゃんにやさしいタッチケア ─ ママと赤ちゃんをつなぐぬくもりの力
NICUで看護師たちが心掛けているやさしいケア
赤ちゃんにとって、手のぬくもりはどんな意味があるのでしょうか。
NICUで看護師として過ごした日々の中で、私は“触れること”の力を何度も目の当たりにしました。
早産でお生まれになった低出生体重児や疾患をもったお子さまに向けて
NICUでは成長発達を促すケア(ディベロップメンタルケア)を行います。
光や音による刺激を緩和し、静かで暗くて温かい子宮内に近づけた環境に調整し、子宮内にいた時の姿勢に近づけたポジショニング(良肢位保持)を行います。
そう、この大事なポジショニング。
先輩たちの技術を教えてもらいながら
私もずいぶん勉強しました。
ちょうどいい、心地よい姿勢になると
赤ちゃんの表情やモニタリングしている心拍数、呼吸状態が全然違うのです。
体位変換やおむつ交換などでストレスがかからないよう優しい手技で看護師の五感をフル活用してケアを行います。
赤ちゃんのお母さんも面会に来て
落ち着いてスヤスヤ眠っているととても安心してくださいます。
保育器の中にいる小さな赤ちゃんはストレスに弱いため、赤ちゃんを包みこむように触れるホールディングをしてもらいます。
私はそんな穏やかな時間がだいすきでした。
赤ちゃんは全身状態も良くなり体重も増えてくるとGCUに移動します。
GCUとは「Growing Care Unit」の略称で、主にNICUで治療を受けて状態が安定した新生児が移される治療・ケアを提供するための部屋です。
保育器からコット(赤ちゃんのベッド)にでて、
ママと授乳の練習をしたり沐浴の練習をしていきますが、安定しているお子様には「タッチケア」をお声がけしてママやパパと別室でタッチケアをしていました。(※タッチケアを行なっていない施設もあります。)
保湿剤を持ってきてもらって
おむつ一枚の状態でバスタオルの上にゴロンとしてママと一緒にやってみます。
お歌をうたいながら
1、2、3、4、5…
ゆーっくり時間をかけてマッサージをします。
最初は落ち着かなかった赤ちゃんも
そっと赤ちゃんの体に手を添えて
ゆったりタッチケアをしていくと
表情がやわらいだり、眠りについたりする姿をたくさん見てきました。
タッチケアの効果
医学的にも、赤ちゃんへのタッチケアにはさまざまな効果が報告されています。
👶 赤ちゃんへの効果
• 安心感を得られ、痛みやストレスを和らげる
• 深い眠りにつながり、生活リズムが整いやすくなる
• 消化機能や体重増加を助ける研究もある
• ふれあいを通して親子の結びつきを強め、赤ちゃんの発達が促される
🤱 ママへの効果
・オキシトシン(愛情ホルモン)が分泌され母乳分泌の向上
• 「触れてあげられる」という実感が自信につながる
• 赤ちゃんとの絆を深めることができる
• 育児の不安や孤独感が軽減される
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保育や家庭でもできるタッチケア
タッチケアは特別なことではなく、日常の中でも取り入れられるものです。
• 寝る前に手を握ってあげる
• 抱っこのとき、背中やお腹に手のひらを添えて呼吸を合わせる
• おむつ替えやお着替えのときに「いいこいいこ」と声をかけながら優しく触れる
たったこれだけでも、赤ちゃんにとっては安心のサインになります。
実際に現在働いている保育園でも
寝る前のお子様にマッサージをすることがあります。
ちょっと敏感なお子様も触れることで
次第に落ち着いて、お昼寝しはじめるのです。
そしてタッチケアを通して
「なんかいつもと違う?」というちょっとの違和感にも気づくことができるようになります。
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おわりに
手のぬくもりは赤ちゃんにとっての安心材料。
触れることで安心する、こころも穏やかになれます。
我が家は2歳と5歳の育児に奮闘しながらも
できるときにタッチケアを実践しています。
いずれ、タッチケアの講師としても、もっと多くの方にその魅力を伝えていきたい。
そんな思いを込めて、今日はタッチケアについてお話ししました。

もしよかったら、お子さんとの毎日の中で「そっと触れる時間」を意識してみてください。
きっとお子さんも、そして自分自身も心地よさを感じられるはずです。
そしていつかタッチケアを一緒にやってみたい!
そんな同志がいましたらぜひ一緒にやりましょう♡
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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