『AGITO-超能力戦争-』はどうだったら良かったか?
直近で公開されたAGITOを見てきた。
仮面ライダーアギトは子供のころ見ていた記憶があったが、ストーリーは全く覚えていなかったので本編51話+PROJECT G4を視聴してから行った。
感想としては、うーん…、という感じであった。
要素が雑然とあって、それがまとまりきっていない感の印象である。
以降、めちゃめちゃネタバレあるので視聴済みの方のみ見てほしい。
気になった要素①「氷川誠を脱獄させる必然性」
氷川誠があっさり脱獄していたが、物語的にあいつが絶対的に必要でなんとしても脱獄させなければ!という要素があまりないように感じた。氷川誠側も本編の性格から脱獄しなそうだったり、証拠がないから…と刑務所に入ったわりにあっさり脱獄しちゃうのは設定と性格にブレを感じてしまう。
気になった要素②「アギト因子という新要素」
アギトの設定って本編見る限り光の神が与えた力が徐々に人類の中から発現していく、というイメージだったのだが、それがウイルスのような形になっていたのが残念だった。せめて本物の津上翔一みたいなキャラが能力を加速させる、みたいな本編準拠の感じでギルアギト化させられなかったのかなぁ、という印象。
気になった要素③「翔一が変身できない必然性」
てっきり真魚ちゃんが力を与えて…みたいなひとくだりあるかなと思ったら最終決戦であっさり能力復活しててびっくりした。アギトの力を消した意味よ。
最終戦で久々の変身のため必殺技が使えない→G7に必殺を譲る、以外の意味付けが薄かった感じがする。
気になった要素④「ギルアギトを倒す=殺すということ」
氷川の性格的に一応は法に則りそうというところがあったので、デカレンジャー的にその場であいつは死刑!みたいな判定が出るならいざ知らず、あっさり人間=ギルアギトを殺しちゃうのは違和感があった。47話以降のストーリーで、アギトを殺すアンノウンを保護するという警察上層部に反抗していたのに、真逆のことをやってしまっているのも残念。
気になった要素⑤「木野薫ヴィラン化」
ここはよく悪く言われているが、個人的に木野さんがヴィラン化するのはまぁ理解できた(登場当初は翔一たちと敵対していたし)。しかし、ヴィラン化するにはちょっと描写が少なすぎた印象だった。もうすこし悲しい背景とかが見えると理解できたんだけど、あれだとただのマッドドクターって感じである。
気になった要素⑥「ヴィランのヴィランたる所以」
ギルアギトたちがなんで市民を襲い始めたのか、の理由付けが薄かったように感じた。もちろん進化を促すという要素があったにせよ、自分が進化したからいきなり選民思想になるというのも違和感があった。
気になった要素⑦「ファンサ的な要素の少なさ」
ファンサとして、みんなが結局欲しいのは『Believe yourself』かかりながらアギトとG3(G7)とギルスが並び立って戦うシーンじゃない?と思った。ギルスは諸般の事情で無理にしても、やっぱりアギトが戦う最終シーンでは『Believe yourself』欲しくね?というファン心はあるんじゃなかろうか。
ガンダムSEED FREEDOMもいろいろ言われているけれど、やっぱ最後に『Meteor』かかりながら全員が外連味あふれるアクションで敵をバッサバッサと倒していくシーンは熱くなったはずだ。
北条さんが鉄板でぐるぐる巻きにされるとか、そういう微妙なファンサ要素よりも、こういった芯を突くようなファンサが存在しないのは周年映画かつ続編として少し悲しい要素だったように感じた。
あとはちょっとブレブレな尾室さんも違和感はあったが…。
ひとまず、最後まで飽きることはなく見ることはできたのだが、周年映画として欲しいと思った要素は少なかったなぁ、という印象だった。
