スウェーデン在住の私が、グランカナリアで気づいたこと
スウェーデンのストックホルムは毎年2月末がスポーツ休暇。
今年の2月は例年より寒く、最高気温もずっとマイナス続きで、足の霜焼けも痛痒いし、しかも紫色で気味が悪い。
長い寒い冬にうんざりしていた。

さよなら。これから暖かいとこに行きます。
2025年は大変な年だったし、今年のテーマは「一度の人生を楽しむ」と決めたので、子供達と3人でカナリア諸島の一つであるグランカナリアを再訪した。
宿泊先はラス・パルマス。島の北の方に位置する州都である。
レンタカーはなくても、ビーチも店もレストランも全て徒歩で行ける便利なところだ。
ちょうどカーニバルの時期だったので、街では連日イベントが催されていた。週末がクライマックスなのだが、それまでも広場のステージで様々なショーがあり、街全体が盛り上がっていた。
最初に観に行ったステージは
「Divas for the Crown(王冠を賭けた歌姫たち)」
出場者であるdrag queenたちが次々と登場し、ビヨンセやブリトニースピアーズの歌に合わせてを歌うフリをして踊って勝ち抜いていくというもの。
奇抜な衣装とメイクで踊る姿は、すごくパワフルで圧巻。驚くほどかっこいいのだ。
最初にメイク前の男性の何か話している様子が映し出され、その後に華やかなディーヴァとして登場するので、その変化を見るのもかなり面白かったのだ。
面白すぎて娘と二人で「見にきて良かったね〜。」と笑い合って写真を撮った。
私は、ディーヴァたちのステージに興味がないと言って宿に残っていた息子に動画を送信し、娘は友達にSnappa(snapchatで動画や画像を送ることの意)していた。
宿に戻って、
私「行けばよかったって後悔したでしょ?」
息子「別に」
金曜日はアメリカ人ラテン歌手のマーク・アンソニーのライブがあった。
ものすごい人出で、ステージ上の彼が見える場所までたどり着けず、設置されていた画面で見ることになった。スペイン語の歌とラテンのリズムに体が自然と動き出しそうになる。好きな音楽だ。
私はマーク・アンソニーを知らなかったのだが、前日のディーヴァたちのステージとは全く比較にならないくらい多くの人出だったので、ただ事じゃないと思い、帰ってから調べてみたら、
かなりのスーパーセレブ歌手ではないか!
しかも元妻がジュニファー・ロペス。
世の中知らないことは山のようにある。
土曜日はハイライトのパレードで、山車や仮装した人たちを乗せたトラックが通りををゆっくり移動する。
乗ってる人も見に来てる人たちも老若男女、家族であったりカップルや友人たちで皆仮装していた。
ばかばかしい格好をして飲んで踊ってみんなで楽しむ。知らない人と一緒に踊ったりして。
そんなノリが合わない息子は
「俺様は帰る」
と言って宿に戻って行った。
“日本人”のように日本語を話せるようになりたい息子の言葉遣いは、アニメの影響で少しおかしい。
とは言え一年に一回くらいこんな馬鹿騒ぎするっていいなと思った。
北欧とはやっぱりノリが違う。娘とも「スウェーデンてちょっとつまんないよね」と意見が一致した。
今回宿泊したのは、ラス・カンテラスビーチのそばにあるアパートで、キッチンや洗濯機付きだった。
毎日ハモンセラーノを食べ、チーズやオリーブとともに夕食にしてしまったり(美味しいので満足)、なるべく安上がりに済ませようとしたのだが、やはり旅行に来たらレストランでも食べたいなとは思うので、マヨルカに住む友人から教えてもらったお勧めのレストラン、Amigo Camiloに行こうと考えていた。
ただ気の赴くままに行動していたので、1週間滞在の最後のほうに行こうとだけ考えていた。
帰国3日前の土曜日の15時半ごろ、ぶらぶらしていた時に、時間調べよーと思い立ち、調べて気づいてしまった。
本日17時で閉店。
しかも日曜日と月曜日が定休日。
「今からAmigo Camiloに向かうよ!!」
と子供たちに言って急ぎ足で向かった。
16時に着いてほっとしたのもつかの間、満席で予約客のみしか受け入れていなかった💧
ごめん、母さんまたやっちまった。と謝り、他のレストランへ。

息子は「残念だったね、でも大丈夫、他でいいよ」と、いつも優しい。優し過ぎて旅行中に私は一度涙が出た。
一方で娘はお腹がすいてくると超イライラモードに入る。一昔前のスニッカーズのCMのディーヴァみたいに機嫌が悪くなるので、まあまあ面倒くさい。怖いし。
ところであのCM、アレサフランクリンやライザミネリなど本物のディーヴァが出演していて、センス良くて、結構好きだった。
娘は自分がやりたい事を主張して私たちを付き合わせようとする傾向があるので、旅行中もゆるく衝突した。
そうすると息子が「ママはどうしたいの?」と言うのだ。
私を気遣ってくれる。私が子供たちに合わせて(主に娘だが)行動するとすぐに感づいてこの質問をしてくる。
そして思った。
子供が一緒だと、どうしても子供たちのやりたいことに合わせてしまう。
自分のやりたいことはあっても二の次にしていたんだな。
もう少し、自分がどうしたいのかを大事にしてもいいのかもしれない。
ありがとう息子。気づかせてくれて。
ありがとう娘。自分のやりたいことを諦めずにやる姿を見せてくれて。
娘は何がなんでも日焼けしたかったので、風が吹いて少々寒くてもビーチで寝転がっていた。ショッピングでは服選びで私たちを散々待たせた。時間はあったので平気だったが、立って待つのは疲れた。

カーニバルだけでなく、ビーチで波の音を聞きながら瞑想したり、ゆっくりする時間も持てた。もちろん子供達との時間も楽しかった。霜焼けも治った。美味しいものも食べた。
ただ、レストランなどで支払う時は、いつも3人分なので、「うっ」と固まりそうになることも度々あった。
時間リッチ、キャッシュリッチを目指して頑張ろうと思う。大丈夫。これから伸びる。前向きに前向きに…
