"Plagiarism"盗作,盗用,剽窃,無断使用,詐称など不正行為:..英語ひとくちメモ
表紙イメージ:Stop Plagiarism (OIP.webp)
この数年「学歴詐称」False academic credentials/fraudが話題なっている。それについては、
「学歴は成績証明書Transcriptをもって正式確認。卒業証明書(日本だけか)は不要。日本の中・高・大入試も成績証明書でしょ?|鈴木佑治 N.Yuji Suzuki」
「(続)学歴は成績証明書Transcriptをもって正式確認。卒業証明書(日本特有?)は不要・・・具体例|鈴木佑治 N.Yuji Suzuki」
で綴った。反響が多く相当多くの方々が関心を持って読んで頂いたようだ。
さて、グルーバル社会の大学では、オンライン化の影響で、最近plagiarism盗用、剽窃が問題になっている。次のサイト
Plagiarism Statistics 2025: Facts, Trends, and Research Data
によると相当頻発しているようだ。
大学という最高教育・研究の学府は"academic honesty"で成り立ちそれ無くして崩壊するので遵守が求められる。サイトは学生によるplagiarismに焦点が当てられているようであるが、教員による盗作、盗用、無断使用、剽窃も絶たない。学生を指導しその範を示すことを求められ、その番人でもある教員が自らもって教育・研究業績などのplagiarismは許されない。通常、新規採用や昇任用に提出した論文などにplagiarismの疑いがあった場合は調査委員会が開かれて該当すると判断されると即退職処分だ。これは日本の大学でも同じだ。
What Is Plagiarism? | Definition & Examples(Scrbler)
と称するサイトが、"plagiarism"「盗用・剽窃」とは何か、簡潔にまとめている。以下がその要点。
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プラジアリズムplagiarism盗用, 剽窃とは、
適切に出典明示をせず、他人の作品を勝手に使用する。特に、教育・学術論文の執筆においては、盗用/剽窃とは、出典を正しく引用せずに、他人の文言、アイデア、または情報を使用する」
こと、以下(1)~(6)までのケースが該当する。
(1)テキストの一部を引用符を付けずにそのまま(逐語的に)コピーする。→ それらが自分自身が考えた文言であるかのように見えてしまう。
(2)いくつ語を変えたり文構造を変えて文章を言い換える(パラフレーズする)→ 他人の考えを言い換えただけで、自分がそのアイデアを思いついたかのように見せる。
(3)出典について誤った情報を示す。→ 読者が引用された出典を見つけられず、情報確認ができない。
(4)出典からテキストの大部分を占めてしまうほど引用してしまう。→ 出典を明記しても、他人の文言に依存し過ぎて、執筆者本人のオリジナルな貢献とは言えない。
(5)以前の課題で提出した自分の作品を、自分自身を引用せずに再利用する。→ 自分の作品であっても、それが全く新規の研究ではなく、以前の研究または課題に基づいているものであることをことを明記する必要がある。
(6)他人(ゴーストライターなど)が書いた文章を提出する。→ 自分はまったく課題・研究を行っておらず、学問/学術的不正academic dishonestyである。
(以上、What Is Plagiarism? | Definition & Examples(Scrbler)より筆者編訳)
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アメリカの大学はこれらにつき非常に厳しくチェックする。米国留学を考えている読者は必見だ。学生は入学時に、教員は採用時にこうした不正を禁止し違反の場合は退学、退職の処分がる旨の学則にサインするので法的責任が問われる。
最近Harvard Business School(HBS)の教授が、その多くの業績の調査で不正確なデータを使用したことで同学部の職を失っている。
Who Is Francesca Gino? Professor’s Harvard Fraud Dispute Explained - Newsweek
Harvard Fires Honesty Researcher For Research Fraud - Why That’s OK
恐らく、
(3)出典について誤った情報を示す。
にあるような、誤った情報を示してしまったことに該当するものと思える。世界トップのビジネススクールで、学生にこうしたことを厳しく教える立場の教員のこうした不正は決して許されない。同学部に対するダメージはかなり大きい。
それ以外の(1)(2)(3)(5)(6)の項目については言わずもがなである。
Opinion | Noam Chomsky: The False Promise of ChatGPT - The New York Times
「ノーム・チョムスキー:ChatGPTの偽りの約束」(ニューヨーク・タイムズ誌)について...意識科学イージー・プロブレム?ハード・プロブレム?(5-1)|鈴木佑治 N.Yuji Suzuki
「ノーム・チョムスキー:ChatGPTの偽りの約束」(ニューヨーク・タイムズ誌)について...意識科学イージー・プロブレム?ハード・プロブレム?(5-2) | 記事編集 | note
で触れたノーム・チョムスキーも大学人として、あのChatGPTがこれらの項目に該当するのではないかと批判しているようだ。確かにChatGPTで彼が著作権をもつ"Transformational Generative Grammar"と検索するその要約が一瞬で出てくる。Noam Chomsky 引用はとその著書は引用しているものの、筆者自身のような一介の言語学の徒でさえ1957年から今でも続く読み切れないほどの膨大な議論は無い。著者と著書を引用すればそれで良いのかという話だ。
筆者自身も慶應義塾大学やその後お招きいただいた立命館大学でも、授業1時間目のは結構時間をかけて、そして、折に触れ何度も何度も盗用、剽窃について、
「他人の意見を引用しないで使用することは、知的財産を盗むことです。日本は知的財産で生きていかなければならない、絶対やめよう!」
と述べた。『プロジェクト発信型英語Project-based English Program/PEP©鈴木佑治』の筆者担当の授業では引用の仕方、注の書き方、参考文献の作成方法を手を取り足を取り綿密に教えた。不注意の場合が多いが、意図的な場合も多い。このくらいみんなやっているとばかりに、他人の文言や、商標(分かりやすく言えば長きに亙って築き上げた「暖簾」)、著作権のある名称などを、あたかも自分のものかのように、自分のオリジナルかのように、意図的に使ってしまう。インターネットで発行年度を調べれば誰が先に言ったか即刻調べられる。グローバル世界のトップは厳しい。このような慣行を許容するというのはそのスタンダードに無いということの裏返しだ。今脚光を浴びているのは学歴詐称は言うに及ばずplagiarismを許さないという意識だ。上サイトにおけるHarvard Business Schoolはトップ校としての矜持を示したかったのだろう。(2026年3月11日)
公式サイト:For Lifelong English 英語活動情報誌
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