たのしいぞ郷土資料館 国分寺市「武蔵国分寺跡資料館」
東京の古代って国分寺だのみなところがある。国分寺以外にめぼしいものがないんですよ。国分寺跡で出土したうちの地名の入った瓦あたりで古代をやり過ごし、中世は板碑でも置いておけばよし。東京の郷土資料館は往々にして古代から中世は”やっつけ”で、お得意の近世・近代へと突っ走っていくのです!(めちゃくちゃ適当なことを言っているので信じないでください)
1.施設概要
・施設名称 武蔵国分寺跡資料館
・営業時間 午前9時から午後5時まで
・入館料 100円(年間パスポート1,000円)←!?
・休館日 月曜
・写真撮影 OK
年パスのある郷土資料館ははじめてでびっくりしたが「おたかの道湧水園」という有料公園施設の中にあるためこのような建付けとなっている模様。
2.まずはホームページで予習
どんな郷土資料館面(づら)をしているのか。まずはホームページで予習していこう。
縦スクロールで1ページ、国分寺市のホームページの片隅にひっそりと生息している。最高に郷土資料館しているサイトだ。
2009年10月18日オープン、2024年12月12日に来館者通算20万人を数える。「武蔵国分寺跡資料館だより」で公開する2024年の来館者数をカウントすると一日平均43人。文京区や大田区と同水準にある。
3.武蔵国分寺跡資料館イメージキャラクター「明日華姫(あすかひめ)」
オリジナルキャラクター発見!
同一人物とはおもえないが


どちらも明日華姫である。
そしてこれは明日華姫ちゃんペーパークラフト。


現地ではどんな明日華姫ちゃんが見られるのかな楽しみだ。
4.アクセス

JR西国分寺駅から徒歩15分、JR国分寺駅から徒歩20分と郷土資料館的には好立地にある。歩くべし。
5.外観と周辺環境

資料館は国分寺崖線の下にある。あからさまに崖そして崖の下には水が湧くという地形の教科書のような場所だ。わたしは「くにたち郷土文化館」で学んだ。これは「ハケ」だ。

この界隈、どういうことなのかよく分からないほど大きな敷地に大きなおうちが建っている。ここいら一帯が旧国分寺村の名主様の本多家の土地のようだ。東京とはおもえないのどかな雰囲気。

6.史跡の駅 おたカフェ
入場チケットは武蔵国分寺跡資料館のあるおたかの道湧水園の向かいのカフェで販売している。

ビールやワインもいただけるみたい。ガマン!
カフェで提!するカレーの本格的なスパイスの香りが濃厚に漂っていた。

武蔵国分寺グッズの物販コーナーもあり
ジャムやピクルスなんてのもあったよ

7.いざ、入館

湧水を引いた池ではカモの夫婦がマッタリしている。

この池めちゃくちゃ治安良さげ。訪れる人は多すぎず、されど管理されていて常に人の目はあり不逞の輩(野生動物)は侵入しづらい。植物が茂っていて隠れる場所も豊富だ。

わたしここのカモになりたい・・・



「明日華姫の身長は160cm」
この情報を忘れずに読み進めていただきたい。
いよいよ武蔵国分寺跡資料館へ。

この「お宅」感
この建物は一体・・・お宅訪問感がすごい。

下駄箱の上の水槽には夜店の金魚ではなく
界隈の湧水に生息する生き物が展示されていた
おもての遊歩道の案内板でとんでもない事実が判明する。「武蔵国分寺跡資料館」は郷土博物館ができるまでの仮設資料館、かりそめの姿なのだ。


武蔵国分寺跡資料館は、おたかの道湧水園内にあった既存建物を改修し(仮称)郷土博物館ができるまでの間、史跡武蔵国分寺跡などについて理解していただくための資料館として平成21年(2009)に開館しました。
改修した既存建物が本多家の邸宅であろうことは想像に易い。また地元の名士と郷土資料館の関係は深いのでおそらく寄贈タイプの郷土資料館だろう。
それでは館内へ


出土した道具や装備類の欠片



1.4メートルだと?!
おもての七重の塔の明日華姫は身長160cmなのだが?
この設定のブレ具合、ゆるい!イイ!!

駅前のCELEOは9階建て
武蔵国分寺の七重の塔はそれよりも高い
武蔵国分寺の七重の塔の推定60メートルとは現代では20階建てのタワマン並みの高さになる。当時はとてつもない存在感だっただろう。

ふとっぱら展示

展開するのは武蔵国分寺の瓦コーナー
瓦のデザインにもインド風だとか新羅風だとか色々ある。工房?発注者?ごとに意匠を持っている。税として納めるので「〇〇の瓦」と分かるようにするためだったりもするのだろうか。

意匠でそれと分かるようにしたり「人名瓦」と言って
納税者の名前をしっかり刻印した瓦が見つかっている
租税や詔(みことのり)をもとに国家として体系的に全国に建立に至ったのが瓦の展示で感じられるのがおもしろかった。

板碑だ!
おたかの道湧水園の入口が「旧本多家住宅長屋門」として整備されていてこちらも内部が見学できる。


8.武蔵国分寺跡
帰りは武蔵国分寺跡の一帯をぐるりと歩いてみた。桜が満開!

わずかな礎石をとどめるのみで往時をしのぶことは難しいけれど、この規模の空き地が広く住民に開放されているってそれだけで価値がある。

8.寄り道は「だんごの輪島」

国分寺駅近くの和菓子屋さんに寄り道。輪島功一氏の実家とおもいきや輪島氏自らがオーナーなんですって。お団子以外にお赤飯や太巻きやおいなりさんなども売っているいわゆる町の和菓子屋さん。
グローブの形をした「ファイト最中」をお買いあげ。皮がパリパリ!

職場の同僚に進呈しようとカバンに入れて通勤電車に乗ったらボロボロになってしまった。
9.最後に

東京都の中でも稀有な「古代(国分寺)」にフォーカスした郷土資料館。正直、地味な郷土資料館だ。土器やら瓦やら仏具の欠片を見せられてもピンとこないかもしれない。建物ときたら明らかに「誰かのおうち」だし。

本多さんちの玄関です!
国分寺崖線を下って出現する東京とはおもえないのどかな景色にまず驚く。100円支払って入場するおたかの道湧水園はジブリのアニメにでも出てきそうなどこか浮世離れした空間だった。イメージキャラクターの明日華姫ちゃんもシュッとしていたりお目目が大きくなってみたり、身長が160センチだったり140センチだったり、わたしの精神を翻弄する。実に癖のある郷土資料館でおもしろかった。
かりそめの姿として開館からすでに16年が経過する。(仮称)郷土博物館の構想やいかに?!
けどさ、このままだっていいんじゃない?この「お宅訪問感」わたしは好きです。来世でここのカモになりたいしね。
武蔵国分寺跡資料館、たのしいよ。是非!
