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たのしいぞ郷土資料館 国立市「くにたち郷土文化館」

「国分寺と立川の間にあるから国立」上司が言うのだ。
そんな安直なネーミングがあってたまるか。

~国立の名前の由来~
当時の中央線は国分寺の次が立川で、ちょうどその真中に当たる場所に駅をつくることになっていたため、両方の頭文字を取って「国立」にしようという声が上がりました。この案は「この地から新しい国が立つ」という願いとも相まって受け入れられたようです。

国立市ホームページ

本当だった・・・
「この地から新しい国が立つ」のくだりの後付け感といったらないが、実際に今日の中央線の各駅を見渡すと国立の毛並みは良さには際立ったものがある。「新しい国が立った」は過言でない。


1.施設概要

・施設名称 くにたち郷土文化館
・営業時間 午前9時から午後5時
・入館料 無料
・休館日 毎月第2・第4木曜日
・写真撮影 OK
公益財団法人 くにたち文化・スポーツ振興財団を指定管理者とする運営を取っている。

2.まずはホームページで予習

どんな郷土資料館面(づら)をしているのか。まずはホームページで予習していこう。指定管理者の郷土資料館は独自ドメイン独自サイト。セオリーどおりだ。


公益財団法人 くにたち文化・スポーツ振興財団の2023年度事業報告書によると館内利用者数 20,170人(目標数25,000人)
年間300日として一日あたり80人というところ。

ハケが育んだ国立の通史を、原始・古代から近・現代まで、実物資料や解説パネル、模型、映像、パズルなどを通して、時代の流れに沿ってご覧いただけます。

郷土文化館 各施設のご案内

こちらのホームページ、万人の知るところがごとくハケというワードが登場する。「ハケ」濁点はつかない。ハケとは一体なんぞや?

キツネ?のイラストも気になった
かわいい

3.アクセス

最寄り駅はJR南武線矢川駅で徒歩10分。JR中央線国立駅からはバス水嶼うで約3km、もちろん歩く。

行きは富士山で話題になった解体マンションを見るべく
富士見通りを歩き
帰りは大学通りをお花見がてら歩いた

碁盤の目状の街並みは遥か先まで見通せて怖いくらいに整然としている。

行きに歩いた矢川通りの桜並木
桜のトンネルがとても美しかった

4.外観と周辺環境

1994年竣工 地上1階・地下1階からなる。ガラス張りの1階部分がわずかに飛び出るばかりで施設のメイン機能は地下にある。周辺住民に全面的に配慮した感じはいかにも国立市らしい。

というかここ第一種低層住居専用地域なんですね。郷土資料館ってどういう用途の取り扱いなのだろうか。郷土”資料館”=図書館だからOKなのか、郷土資料館=地域住民の用途でOKなのか、郷土資料館=博物館だけど地下に隠れているからOKにしたのか。
入場料無料だからOKとか?東京都の判断やいかに。

いやぁ掘った掘った。ごりごりと地面を掘って建てている

ローマ劇場のごとき大階段からむせ返るようなバブル臭がする。何に使うんだココ。バブル期に計画が進行して着工時には弾けていましたというヤツだとおもうと胸が痛い。

味のある案内板
周囲はただただひっそりと静かな住宅街である

5.いざ、入館

全面ガラス張りの回廊が出迎えてくれる。大半をシェードが覆っている。わかる、これは絶対にまぶしいそして絶対に暑いよ。

突き当りの階段を下りてメインフロアへ
生息する動物のはく製、水辺の生物を水槽などがある
派手な展示ではないけれど
都会にたくましく生きる野生動物たちを知ることができてうれしい
芸術的なカラスの巣は必見

キツネ?犬?アナタどなた??ホームページにいた謎キャラがココにも。これはやはりアレ(公式キャラクター)なのか?!

展示品保護のために一定時間を経過すると照明が落ちるシステム
冒頭のガイダンス映像(7分間)をベンチに座りじぃと視聴していたら突如照明が落ちて真っ暗に。

5分程度で消灯するシステムらしい。その後は意識的に動き存在をアピールしながら見学した。

「ハケ(濁点はつかない)」とは段丘のことを指すのだそう。国立市は武蔵野段丘・立川段丘・青柳段丘と3段の段丘地形で構成されている。
国立駅から東京らしい平坦な道を歩いていたら突如現れる坂が気になった。

シムシティみのある地形

平らな道が続くとおもえばいきなり坂、ふたたび平らが続いていきなり坂に遭う。国立は段丘のまちなのだ。わたしは道すがら「ハケ」を体感していた。それを郷土資料館が教えてくれている。

-各時代を取りこぼさず時系列で- 郷土資料館の定型な展示構成だと訪問時にはおもった。が、あらためて写真を見返すと「古代(飛鳥~平安)」をバッサリ斬っている。
東京の古代といえば「武蔵国分寺」国分寺市だ。お隣さんだ。お隣さんなのにココには国分寺のコの字もない。隣だからこその「国分寺には頼るまい」明確な意思を感じる。

中世は板碑で濁しているのに、だぞ?!

ここは国立市であって国分寺市ではないのだからそんなの普通じゃないの?な~んておもったアナタ
文京区や中野区は古代のネタに窮して国分寺出土の瓦を展示していますからね!

つい撮りたくなるのが
郷土資料館のジオラマ
幕末の甲州街道だ

土器パズルが難解すぎて地団駄踏んだ。初心者用ヒントの写真に齧りついてどうにか解けた。是非ともチャレンジいただきたい。

ボタンを押すと120秒間だけ磁気が流れて支柱にパズルが貼りつく
制限時間をオーバーするとすべてのパーツが非情にも
崩れ落ちる賽の河原仕様だ

常設展示の後半は現代へも通じていく祭りや講、冠婚葬祭などの行事の紹介となる。

この獅子舞の頭は現役なのだそう
どこかで似たのを見たなぁと・・・
3月に訪問した大田区立郷土博物館だった!

大都会の東京でも今も各所で無形文化が継承されている。人が人らしく生きる上で大切なことだ。それを郷土資料館が保存したり整理をして我々に教えてくれる。すばらしいことではないか。みんな郷土資料館へ行こう!

6.重要文化財「大形石棒」と「やぼわん」

石棒は縄文時代における代表的な祭祀遺物だ。国立市で発見された1メートル・30キロ超の大型サイズ(しかも無傷で4本セット)の大形石棒は非常に珍しく平成29年に国の重要文化財に指定されている。

石棒てなに?については
各自ネットで検索いただければと存じます
重文の石棒の傍らにある説明コーナー
んお?キツネ?がマンガで登場しているぞ

低俗極まりなく恐縮だが本日のハイライトはここに極まった。
石棒解説でくにたち郷土文化館公式キャラクター「やぼわん」を知る

くにたち郷土文化館公式キャラクターだと?!
犬だと!?柴かー!?

って やぼわん Xにしっかりいた。

このご時世にSNSをチェックしないで予習とは言えませんね。

加えてめちゃくちゃ気になるのが「石棒クラブ公式キャラクター石棒くん」

「なぜかいつもシルエット」
なぜかいつもシルエット!
だろうなキャラクター化は難しかろう
だっておまえの出典ちんp(やめなさい

「顔はまずいですよ やっぱり黒塗りでいきましょう そうね顔はね」などと真面目に話し合ったのかと想像すると楽しくてしかたがない。そして石棒クラブとは?石棒なだけに突っ込みどころ満載だ。

このあとわたしは石棒オリジナルグッズもゲットする。くにたち郷土文化館は公共の教育機関としての品格を保つギリギリのところを攻めてくれる。

ちなみにやぼわんはエントランスから各所の案内サインに続々と登場するよ。バリエーションも豊富。わたしのお気に入りは「のぼり」に描かれた赤マフラーに腹巻「フーテンのやぼわん」だよ。

いろんなやぼわんを見つけよう!

ん、メイン展開の赤リボンの麦わら帽子に青いパンツ(デニム)のやぼわんはひょっとしてワンピースのルフィとか?
やぼわん、様々なコンテンツからオマージュを得てフレキシブルな展開をしているようだ。

7.ミュージアムショップで石棒グッズを買う

オリジナルグッズは買う、絶対に!

1階のエントランスすぐにショップがある

東京都の郷土資料館たちをを予調べしているときからこの石棒しおりのインパクトは絶大だった。

緑川東遺跡出土 国指定重要文化財 大型石棒しおり(定規付き)200円
やぼわん缶バッヂ
レシートにもしっかりとやぼわんがいる

「石棒とは何か」を知るとしおりとして携帯することがいささか憚れるのだが、わたしの心が濁っているだけなのだろうか。
- どのテンションで商品化に踏み切ったのか
- なぜしおりにして
- アイドルのメンバーカラーのような配色で
- 定規機能までつけたのか
何を測ろうっていうんだ?
スケールは11センチまででいいのかい?!
(定規は出土した石棒のサイズ感を表わしており不純な動機はありません)

やぼわんの缶バッヂがあるみたい!

この缶バッヂは買えますか?
あぁそちらは非売品なんです・・・が、ひとつ差し上げますよ!
タダで資料館を見せてもらった挙句、缶バッジまでいただいてしまった(なみだ)

8.古民家があるタイプの郷土資料館

併設ではないが近くに古民家があるタイプの郷土資料館である。600mほどあるくと旧柳澤家住宅の移築古民家を見学することができる。こちらも無料だ。

国立にだってよからぬ人物はいるのだ
旧柳澤家住宅
古民家の目の前には畑が広がり
植栽の感じも含めて再現度が高かった
茅葺きの屋根からおちる雨だれの音が
「ぴちょんぴちょん」と聴こえて
それがめちゃくちゃ心地よかった

9.寄り道は「アンヌ国立スイーツ」

国立って洋菓子店がたくさんある。くにたち郷土文化館から一番近い洋菓子店に寄り道をしてみた。

1つから買うことができる焼き菓子やクッキーが充実していてついついあれもこれもと買ってしまった!

上がシュトーレンとくるみのタルト
下のフルーツケーキとマドレーヌは
国立の名前を冠しておりお土産にも良い
くるみのタルト
くるみぎっしりキャラメルたっぷりの
フィリングに惹かれてお買い上げ
ギュッと濃厚でおいしかった!

10.最後に

国立って市の真ん中を東西に走る「さくら通り」を境に街並みがガラリと変わる気がした。整然として意識高い系の北側と緑豊かで農地の残るのびやかな南側。対照的なふたつが接しているからこその魅力がある。そしてまちなみのコントラストを生むのが「ハケ」の存在なのではないだろうか。

くにたち郷土文化館は南側に位置する。意識がめっぽう高い国立駅から歩いて訪れると街並みの変化が実感できるし、その変化の答え合わせが文化館でできてすっきりする。是非国立駅から歩いて訪れてほしい。
くにたち郷土文化館、たのしいよ。是非!