ぬくうさ|少しだけ立ち止まった日
ぬくうさは、
歩いたあとに、
少しだけ立ち止まりました。
何かを待つためではありません。
道に迷ったわけでもありません。
ただ、その場にいました。
風が、
ぬくうさの横を
すーっと通っていきました。
足もとの草も、
すこしだけ揺れていました。
歩いているときには
見えなかったものが、
止まってから、
そっと残っているようでした。
ぬくうさは、
もう少しだけ、
そこにいることにしました。
風が通ったあとも、
草はまだ、
すこしだけ揺れていました。

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