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【現役大学院生が語る④】岐大から名大大学院への進学と院生活(文系)

こんにちは!名古屋大学中央図書館サポートデスクです。 今回は、名古屋大学と同じ法人(東海国立大学機構)である岐阜大学から、名古屋大学大学院へ進学したサポートデスク大学院生スタッフの体験談をお届けします。「他大学からの院進学ってどうなの?」「実践と研究はどう違う?」そんな疑問を持つ方の参考になれば幸いです。


岐阜大学への進学

豊かな自然と「実践」の環境

 私は岐阜県出身ということもあり、地元の岐阜大学へ進学しました。都市部に位置する名大とは対照に、豊かな自然と広いキャンパスが特徴です。  当時、私は「教師」を目指して教育学部に入学しました。岐阜大教育学部は「教員養成」に非常に力を入れており、1年次から実習が組み込まれているのが特徴です。また、他学部を見渡しても、地元企業と連携して地域産業を盛り上げる取り組みが盛んでした。「現場につながる実践」を常に肌で感じる日々で、学生たちも、資格取得、就活、教員志望、部活、地域活動など、それぞれの目標に向かって独自の活動をしていました。良い意味で同調圧力がなく、個々が自分の関心に沿って動く自由な空気が、そこにはありました。

岐阜大学での学び

 岐阜大学では主に教員になるための基本的な資質の育成に力を入れているため、講義も各教科に関する教科をはじめ、学校現場を理解することに重きを置いた内容が中心でした。そうした学びの中で、大学院進学を考えるきっかけとなった「教育社会学」の講義を受講しました。それまでは、自分が見聞きする現場の出来事を「そういうものだ」と無意識に受け入れていました。しかし、「教育社会学」という学問のレンズを通すことで、当たり前だと思っていた学校(制度)に対して「これは本当に正しいのか?」「誰のための仕組みなのか?」と疑問を感じる機会が生まれました。加えて、教員養成特有の現場での実体験も重なり、そこから湧き上がる疑問は尽きませんでした。そして、この自分の中に生まれた疑問を、単なる感想で終わらせず、客観的で普遍的な「学術的な議論」へと昇華させたいと考えるようになりました。

名古屋大学大学院への進学

 岐阜大学でのこうした経験を踏まえて、名古屋大学大学院への進学を決めました。決め手になったのは、進学についてゼミの先生に相談した際、名古屋大学の先生とのつながりを作れたことです。ちょうど当時、私のゼミの先生が、同じ大学法人でもある名古屋大学の先生と連携授業を計画しており、すでにやり取りがありました。その流れで、名古屋大学の先生にもスムーズに連絡を取ることができ、ゼミへの参加の機会までいただけました。 実際のゼミを通じて感じたのは、自分が岐阜大学で培ってきた「現場への関心」を、より厳密な問いとして立て直す必要性でした。現場の感覚を大切にしながら、それを研究として進めていく。ここでならその高度な訓練ができると確信し、進学を決めました。

名古屋大学大学院での生活

 名古屋大学は「教員養成」よりも「教育学研究」の側面が強く、学部時代から体系的な知識を積み上げてきた学生が多くいます。実践中心で学んできた私は、正直なところ「学問」としてのスタートの遅さに焦りや不安を感じることもありました。 しかし、名大には学生同士が互いに切磋琢磨する土壌がありました。先輩・後輩の垣根なく議論し、輪読会や勉強会で他領域の知見に触れる。自分の実力不足を痛感することもありましたが、それ以上に、常に刺激を受けられる環境が、研究者としての自分を大きく成長させてくれたと感じています。
 こうした日々の中で自分の知識不足を痛感し、文献を読み漁ったり、自身の文章と格闘する日々は確かに苦しいものでした。しかし、輪読会で難解なテキストと格闘し、他領域の同期と意見を交わす中で、少しずつ自分の「現場感覚」が「学問的な言葉」として結実していく手応えを感じられるようになりました。単に知識を詰め込むのではなく、多様なバックグラウンドを持つ仲間との「対話」を通じて、研究者としての基礎体力を鍛え上げることができた。この厳しくも刺激的な環境こそが、名大大学院の最大の魅力だと思っています。

「実践」と「研究」の融合――2つの大学を知る強み

 研究を進める中で、岐阜大学で体に染み込ませた「現場の感覚」が、実は大きな武器になることに気づき始めました。 理論や文献だけで物事を考えていると、どうしても議論が抽象的になりすぎたり、現場のリアリティから離れてしまったりすることがあります(いわゆる「頭でっかち」な状態)。そんな時、ふと「でも、実際の教室では先生はこう動いていたな」「あの時の子どもたちの反応はこうだったな」という実体験がよみがえり、机上の空論になりそうな議論を現実に引き戻してくれます。「理論」を知る名古屋大学の同期と、「現場」を知る私。お互いの視点を持ち寄ることで、議論がより深まっていく瞬間が何度もありました。最初はコンプレックスに感じていた「経歴の違い」こそが、実は研究における独自のオリジナリティになるのだと、今では胸を張って言えます。

最後に

 もし今、他大学からの進学や、慣れ親しんだ環境を変えることに迷っている方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。新しい環境では、文化の違いや知識の差に戸惑うこともあるかもしれません。しかし、その「違和感」や「異なる背景」を持っていること自体が、あなたにしかない強みになります。東海国立大学機構という枠組みを活かして、ぜひ広い世界で学びを深めてみてください。そして、その挑戦の中で「文献の探し方がわからない」「学習の進め方が不安」ということがあれば、図書館サポートデスクを頼ってください。私のように外部から来たスタッフも含め、多様なバックグラウンドを持つメンバーが、皆さんの学習を全力でサポートします。


それでは、また次回!

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