Mets(メッツ)とは
まず、METsって何?
METs(メッツ)=運動の強さを表す単位です。
基準となるのは「何もせず安静にしている状態」。
安静時=1.0 METs
つまり、
* 2.0 METsなら「安静時の2倍のエネルギーを使う」
* 3.0 METsなら「3倍」
* 6.0 METsなら「6倍」
という意味です。
よくある活動:METs
座ってテレビを見る:1.0~1.3
ゆっくり歩く:約2.5
普通に歩く(約4km/時):約3.0
少し速く歩く:約4.0
自転車(ゆっくり):約4.0
ラジオ体操:約4.0
ジョギング:約7.0
階段を上る:約8.0
保健指導で一番使う計算
消費カロリーは、
消費エネルギー(kcal)=METs × 体重(kg)× 時間(h)× 1.05
例えば、
60kgの人が
普通歩行(3METs)を30分すると…
3.0 × 60 × 0.5 × 1.05 = 94.5 kcal(約95 kcal)
となります。
ここで大事なのは、
「正確な数字を暗記すること」ではなく、「どの運動がどれくらいの負荷かイメージできること」。
若手保健師が覚えるべきMETsは全部覚える必要はないと思っています。
私はまずこの5つだけ覚えました。
✅ 歩く 3METs
✅ 速歩 4METs
✅ ラジオ体操 4METs
✅ 自転車 4METs
✅ ジョギング 7METs
これだけでも保健指導ではかなり対応できると思います。
★面接での活用例
対象者
「毎日30分犬の散歩しています。」
保健師
「犬の散歩なら歩行になりますね。30分続けられているのはいい習慣です。もしあと10分だけ歩く時間を増やせそうなら、消費エネルギーも少しずつ増えていきますよ。」
数字だけで終わらず、
“今できていること”を評価することが大切だと感じています。
若手保健師へ伝えたいこと
METsは、計算するためだけの知識ではないと思っています。
保健指導で大切なのは、「この運動はどのくらいの負荷なのか」をイメージし、対象者の生活に合った提案につなげることです。
「ウォーキングをしてください」と一方的に勧めるのではなく、
「普段どんな動きをしていますか?」
「その中で少し増やせそうなことはありますか?」
という会話から始めることで、対象者自身が続けられる方法を一緒に考えることができると思います。
