第113回 看護師国家試験 午後問題【問1~30】徹底解説
こんにちは、なんでなんだナーシングです!
看護師国家試験の過去問を一緒に解いていきましょう!
このシリーズでは、過去問を解きながら正答の根拠と関連知識を確認できます。
正解した問題も解説まで確認し、曖昧な知識や苦手な分野を見つけながら学習を進めていきましょう!
■ おすすめの使い方
①まずは問題に挑戦する → ②正答と30秒ポイントを確認する → ③詳細解説で各選択肢の根拠を理解する → ④DL特典で苦手な問題を拾い直す
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問1~30の「正解+30秒ポイント」をまとめた復習シートです。
「覚えた・あいまい・苦手」のチェック欄を使い、復習が必要な問題の整理に活用してください。
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問1~10
【問1】 令和3年(2021年)の日本における簡易生命表で女性の平均寿命に最も近いのはどれか。
77 年
82 年
87 年
92 年
【正解】 3
【30秒でわかる!ポイント解説】
「平均寿命」とは、0歳時の平均余命のことです。令和3年(2021年)の簡易生命表では、女性の平均寿命は「87.57年」となっており、選択肢の中では「87年」が最も近い値となります。
【なぜ?がわかる詳細解説】
77 年: 不正解です。2021年の女性の平均寿命(87.57年)と比較して大幅に短い数値です。
82 年: 不正解です。2021年の男性の平均寿命(81.47年)には近いですが、女性はこれより約6年長いです。
87 年: 正解です。 2021年の女性の平均寿命は87.57年であり、この数値が最も適切です。
92 年: 不正解です。女性の平均寿命は長期的には延伸傾向ですが年によって増減します。令和3年(2021年)の女性の平均寿命は87.57年であり、92年は大きく上回っています。
【さらに深掘り!関連知識】
男女差: 日本では女性の方が男性よりも平均寿命が約6年長いです。
平均余命: ある年齢の人が、その後何年生きられるかという期待値のことです。
簡易生命表: 厚生労働省が毎年公表している統計データです(5年ごとの完全生命表とは別に作成)。
【問2】 日本人の食事摂取基準(2020年版)に示されている、18〜49 歳女性(月経あり)の鉄摂取推奨量はどれか。
5.5 mg/日
10.5 mg/日
15.5 mg/日
20.5 mg/日
【正解】 2
【30秒でわかる!ポイント解説】
鉄分の推奨量は、性別や年齢、月経の有無によって異なります。18〜49歳の月経がある女性では、月経による出血での鉄分損失を考慮し、1日あたり「10.5 mg」が推奨されています。
【なぜ?がわかる詳細解説】
5.5 mg/日: 不正解です。月経がない女性(18〜49歳)や、通常の男性の推奨量よりも低い数値です。
10.5 mg/日: 正解です。 月経がある女性(18〜49歳)の推奨量として正しく設定されています。
15.5 mg/日: 不正解です。推奨量(10.5 mg/日)を大きく上回る数値です。
20.5 mg/日: 不正解です。通常の食事摂取における推奨量としては高すぎます。
【さらに深掘り!関連知識】
鉄欠乏性貧血: 若年女性に多く、月経や偏った食生活が主な原因となります。
非ヘム鉄とヘム鉄: 動物性食品に含まれるヘム鉄の方が吸収率が高いです。
ビタミンCの摂取: 鉄の吸収を高めるために、ビタミンCと一緒に摂取することが推奨されます。
【問3】 労働安全衛生法に規定されているのはどれか。
失業手当の給付
年少者の労働条件
過労死に関する調査研究
労働者に対する健康診断
【正解】 4
【30秒でわかる!ポイント解説】
労働安全衛生法は、職場における労働者の安全と健康を確保することを目的とした法律です。事業者に「健康診断」の実施を義務付けているのはこの法律です。
【なぜ?がわかる詳細解説】
失業手当の給付: 不正解です。雇用保険法(または雇用保険制度)に基づいています。
年少者の労働条件: 不正解です。最低年齢や労働時間などは労働基準法に規定されています。
過労死に関する調査研究: 不正解です。過労死等防止対策推進法に基づいています。
労働者に対する健康診断: 正解です。 事業者は労働者に対し、医師による健康診断を実施しなければならないと定められています。
【さらに深掘り!関連知識】
一般健康診断: 常時使用する労働者に対し、年1回以上の実施が義務付けられています。
特殊健康診断: 有害な業務に従事する労働者に対し実施される健康診断です。
ストレスチェック制度: 常時50人以上の労働者を使用する事業場では実施が義務付けられています。
【問4】 平成 13 年(2001年)の「身体拘束ゼロの手引き」において身体拘束の禁止対象となる行為はどれか。
L 字バーを設置する。
離床センサーを設置する。
点滴ルートを服の下に通して視野に入らないようにする。
ベッドを柵(サイドレール)で囲んで降りられないようにする。
【正解】 4
【30秒でわかる!ポイント解説】
身体拘束とは、本人の自由な動きを制限する行為です。ベッドの4周囲を柵(サイドレール)で囲み、自力で降りられないようにすることは代表的な身体拘束にあたります。
【なぜ?がわかる詳細解説】
L 字バーを設置する: 不正解です。立ち上がりの補助(福祉用具)であり、本人の意思による行動を制限しない場合は拘束になりません。
離床センサーを設置する: 不正解です。行動を監視するものではありますが、直接的に身体の自由を奪うものではないため、一般的には拘束とはみなされません。
点滴ルートを服の下に通して視野に入らないようにする: 不正解です。自己抜去を防ぐための工夫(看護上の配慮)であり、身体を縛るなどの拘束とは異なります。
ベッドを柵(サイドレール)で囲んで降りられないようにする: 正解です。 4周囲を囲んで移動を阻害する行為は、身体拘束の具体的行為の一つとして挙げられています。
【さらに深掘り!関連知識】
身体拘束の三原則(切迫性・非代替性・一時性): やむを得ず実施する場合に満たすべき条件です。
切迫性: 本人や他者の生命・身体が危険にさらされる可能性が著しく高いこと。
非代替性: 身体拘束以外に安全を確保する方法がないこと。
一時性: 身体拘束が一時的なものであること。
【問5】 看護師の業務従事者届の届出先はどれか。
保健所長
厚生労働大臣
都道府県知事
都道府県ナースセンターの長
【正解】 3
【30秒でわかる!ポイント解説】
就業している看護師は、2年ごとに12月31日現在の状況を報告する義務があります。この届出先は「都道府県知事」です(提出方法は都道府県が定めており、オンライン提出や、保健所等を経由する場合があります)。
【なぜ?がわかる詳細解説】
保健所長: 不正解です。経由先ではありますが、法的な届出先(提出先)は都道府県知事です。
厚生労働大臣: 不正解です。免許の付与などは厚生労働大臣が行いますが、業務従事者届の窓口は都道府県単位です。
都道府県知事: 正解です。 保健師助産師看護師法により、都道府県知事への届け出が義務付けられています。
都道府県ナースセンターの長: 不正解です。離職時の届け出先がナースセンターとなりますが、就業中の業務従事者届とは異なります。
【さらに深掘り!関連知識】
届出の頻度: 2年に1回です(西暦の偶数年)。
対象者: 就業している保健師、助産師、看護師、准看護師の全員が対象です。
離職時の届出: 努力義務として、看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づきナースセンターへ届け出ることになっています。
【問6】 成長・発達における順序性で正しいのはどれか。
頭部から脚部へ
微細から粗大へ
複雑から単純へ
末梢から中心へ
【正解】 1
【30秒でわかる!ポイント解説】
乳幼児の身体的発達には一定の方向性と規則性があります。中心から末梢へ、粗大から微細へ、そして「頭部から脚部(尾部)へ」という順序で進みます。
【なぜ?がわかる詳細解説】
頭部から脚部へ: 正解です。 首が据わり、お座りができ、歩けるようになるという順序は、頭から足へ向かって発達が進むことを示しています。
微細から粗大へ: 不正解です。実際には、全身を使った大きな動き(粗大運動)から、指先などの細かな動き(微細運動)へと発達します。
複雑から単純へ: 不正解です。発達は単純な構造や機能から、より高度で複雑なものへと進みます。
末梢から中心へ: 不正解です。発達は体幹などの中心部から、手足の先などの末梢部へと向かって進みます。
【さらに深掘り!関連知識】
粗大運動: 寝返り、お座り、はいはい、立っちなど、大きな筋肉を使う運動です。
微細運動: 物をつかむ、積み木を積む、書くなど、手指を使う細かな運動です。
近位から遠位へ(中心から末梢へ): 肩や腕が動くようになってから、手首や指先が動くようになります。
【問7】 第二次性徴が発現し始めた思春期に関心が向くのはどれか。
善悪の区別
仕事と家庭の両立
自己の身体の変化
経済力の確保と維持
【正解】 3
【30秒でわかる!ポイント解説】
思春期は第二次性徴が現れ、身体が劇的に変化する時期です。この時期の子供たちは、自分の身体の変化に対して非常に敏感になり、強い関心や不安を抱くのが特徴です。
【なぜ?がわかる詳細解説】
善悪の区別: 不正解です。幼児期や学童期の道徳性の発達段階で主な関心事となります。
仕事と家庭の両立: 不正解です。成人期(壮年期)における発達課題や関心事です。
自己の身体の変化: 正解です。 第二次性徴による体型の変化や性的な成熟に対し、自己意識が高まり、関心が集中します。
経済力の確保と維持: 不正解です。成人期以降の社会生活における関心事です。
【さらに深掘り!関連知識】
第二次性徴: 男性は精巣の発育、喉仏の突出、声変わりなど。女性は乳房の発育、月経の開始など。
第二反抗期: 自己主張が強まり、親や社会に対して否定的な態度をとる時期でもあります。
心理的離乳: 親への依存を断ち切り、精神的に自立しようとする過程を指します。
【問8】 老化に伴う視覚の変化で正しいのはどれか。
視野が狭くなる。
近くが見やすくなる。
色の識別がしやすくなる。
明暗順応の時間が短縮する。
【正解】 1
【30秒でわかる!ポイント解説】
老化によって視覚機能は全般的に低下します。周辺視野の狭窄、調節力の低下(老眼)、明暗順応の遅れ、色の識別の難化などが主な特徴です。
【なぜ?がわかる詳細解説】
視野が狭くなる: 正解です。 加齢に伴い、周辺部分の視野が徐々に狭くなる傾向があります。
近くが見やすくなる: 不正解です。水晶体の弾力性が低下するため「調節力」が落ち、近くが見えにくくなる「老眼(老視)」が起こります。
色の識別がしやすくなる: 不正解です。水晶体が黄色く濁る(黄色変化)ため、特に青や紫などの短い波長の色が判別しにくくなります。
明暗順応の時間が短縮する: 不正解です。瞳孔の反応が遅くなり、明るい場所から暗い場所(またはその逆)に慣れるまでの時間は長くなります。
【さらに深掘り!関連知識】
白内障: 水晶体が濁り、かすんで見える代表的な高齢者の眼疾患です。
緑内障: 眼圧の上昇などにより視神経が損傷し、視野欠損が起こる疾患です。
安全への配慮: 階段や段差の強調、照明の工夫(まぶしすぎない等)が福祉住環境として重要です。
【問9】 人口統計資料集 2020 年版における生涯未婚率(50 歳時の未婚割合)で、平成 22 年(2010 年)から令和2年(2020 年)の推移で適切なのはどれか。
変化はない。
下降し続けている。
上昇し続けている。
上昇と下降を繰り返している。
【正解】 3
【30秒でわかる!ポイント解説】
日本の生涯未婚率(50歳時の未婚割合)は、男女ともに長期的に上昇傾向にあります。2010年から2020年にかけても、晩婚化や非婚化を背景に一貫して上昇しています。
【なぜ?がわかる詳細解説】
変化はない: 不正解です。統計データ上、明らかな増加が見られます。
下降し続けている: 不正解です。近年の傾向(上昇)とは正反対の記述です。
上昇し続けている: 正解です。2010年から2020年にかけて、男性は20.14%から28.25%、女性は10.61%から17.81%へと上昇し続けています。
上昇と下降を繰り返している: 不正解です。途中での減少は見られず、一貫した上昇傾向です。
【さらに深掘り!関連知識】
50歳時の未婚割合: 『生涯未婚率』は50歳時未婚割合を指し、資料によってはこの表記が用いられます(過去に生涯未婚率とも呼ばれていました)。
少子化の原因: 生涯未婚率の上昇は、出生数減少の主要な要因の一つとなっています。
最新の数値(人口統計資料集2020年版): 2020年の50歳時未婚割合は、男性は28.25%(約3〜4人に1人)、女性は17.81%(約6人に1人)です。
【問10】 令和2年(2020 年)の人口動態統計における合計特殊出生率に最も近いのはどれか。
0.8
1.3
1.8
2.3
【正解】 2
【30秒でわかる!ポイント解説】
合計特殊出生率とは、一人の女性が一生の間に産む子供の数の平均的な推計値です。日本の令和2年(2020年)の数値は「1.33」であり、選択肢の「1.3」が最も近いです。
【なぜ?がわかる詳細解説】
0.8: 不正解です。韓国などの一部の国で見られる非常に低い数値であり、日本の2020年時点の数値ではありません。
1.3: 正解です。 2020年の実績値「1.33」に最も近い選択肢です。
1.8: 不正解です。政府が「希望出生率」として掲げている目標値に近いですが、現状の数値からは遠いです。
2.3: 不正解です。人口が維持されるために必要な「人口置換水準(約2.08)」を大きく上回る数値であり、現在の日本とは異なります。
【さらに深掘り!関連知識】
過去最低値: 2005年(平成17年)の「1.26」が過去最低(当時)でしたが、2023年には「1.20」を記録し更新しています。
人口置換水準: 人口を増減させずに維持するために必要な出生率で、日本では約2.08とされています。
少子化対策: 合計特殊出生率の低下は労働力不足や社会保障制度の維持に深刻な影響を与えるため、重点的な対策が進められています。
問11~20
【問11】 上行大動脈から分枝するのはどれか。
冠状動脈
腕頭動脈
左総頸動脈
左鎖骨下動脈
【正解】 1
【30秒でわかる!ポイント解説】
上行大動脈から直接分枝するのは、心臓自体に酸素を送る「冠状動脈」です。大動脈弓からは腕頭動脈、左総頸動脈、左鎖骨下動脈の3本が分枝します。
【なぜ?がわかる詳細解説】
冠状動脈: 正解です。 上行大動脈の根元(大動脈洞)から、右冠状動脈と左冠状動脈が分枝します。
腕頭動脈: 不正解です。大動脈弓から最初に分枝する動脈です。
左総頸動脈: 不正解です。大動脈弓から2番目に分枝する動脈です。
左鎖骨下動脈: 不正解です。大動脈弓から3番目に分枝する動脈です。
【さらに深掘り!関連知識】
大動脈の区分: 上行大動脈、大動脈弓、下行大動脈(胸大動脈、腹大動脈)に区分されます。
冠状動脈の役割: 心筋に酸素と栄養を供給します。閉塞すると心筋梗塞を引き起こします。
腕頭動脈の分枝: その後、右総頸動脈と右鎖骨下動脈に分かれます(右側は腕頭動脈を経由しますが、左側は大動脈から直接出ます)。
【問12】 膵管と合流して大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)に開口するのはどれか。
肝管
総肝管
総胆管
胆嚢管
【正解】 3
【30秒でわかる!ポイント解説】
肝臓で作られた胆汁は、左右の肝管が合流して総肝管となり、胆嚢に貯留する場合は胆嚢管へ流れます。総肝管と胆嚢管が合流して総胆管となり、この総胆管が膵管と合流して十二指腸の大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)へ開口します。
【なぜ?がわかる詳細解説】
肝管: 不正解です。肝臓から出た直後の管で、左右の肝管が合流して総肝管になります。
総肝管: 不正解です。左右の肝管が合流した後の管です。
総胆管: 正解です。 総肝管と胆嚢管が合流した後の管で、膵管と合流して十二指腸に開口します。
胆嚢管: 不正解です。胆嚢と総胆管をつなぐ管です。
【さらに深掘り!関連知識】
オッディ括約筋: 大十二指腸乳頭にあり、胆汁や膵液の排出を調節する筋肉です。
胆汁の成分: ビリルビン、胆汁酸など。脂肪の乳化を助けますが、消化酵素は含みません。
十二指腸の役割: 胃から送られた内容物に、胆汁と膵液を混ぜて消化を進めます。
【問13】 正期産となる出産時期はどれか。
妊娠 35 週 0 日から 39 週 6 日
妊娠 36 週 0 日から 40 週 6 日
妊娠 37 週 0 日から 41 週 6 日
妊娠 38 週 0 日から 42 週 6 日
【正解】 3
【30秒でわかる!ポイント解説】
出産時期の区分は、妊娠週数によって決まっています。「正期産」は、最も安全に出産できる時期とされ、「妊娠37週0日から41週6日まで」を指します。
【なぜ?がわかる詳細解説】
妊娠 35 週 0 日から 39 週 6 日: 不正解です。37週未満は「切迫早産」や「早産」の対象期間を含みます。
妊娠 36 週 0 日から 40 週 6 日: 不正解です。36週以前は早産にあたります。
妊娠 37 週 0 日から 41 週 6 日: 正解です。 この期間内の出産が最も標準的でリスクが少ないとされています。
妊娠 38 週 0 日から 42 週 6 日: 不正解です。42週以降は「過期産」となります。
【さらに深掘り!関連知識】
早産: 妊娠22週0日から36週6日までの出産です。
過期産: 妊娠42週0日以降の出産です。
流産: 妊娠22週未満での妊娠の中断を指します。
【問14】 器質的変化で嚥下障害が出現する疾患はどれか。
食道癌
脳血管疾患
筋強直性ジストロフィー
ギラン・バレー症候群
【正解】 1
【30秒でわかる!ポイント解説】
嚥下障害は原因により「器質的」「機能的」「心理的」に分けられます。「器質的」とは、腫瘍や炎症などで器官の形そのものが変わってしまうことを指し、「食道癌」がこれに該当します。
【なぜ?がわかる詳細解説】
食道癌: 正解です。 腫瘍によって食道の通り道が狭くなる(物理的な閉塞)ため、器質的変化に分類されます。
脳血管疾患: 不正解です。神経の障害により筋肉の動きが悪くなるため、機能的な障害に分類されます。
筋強直性ジストロフィー: 不正解です。筋肉そのものの変性による機能的な障害です。
ギラン・バレー症候群: 不正解です。末梢神経の障害による機能的な障害です。
【さらに深掘り!関連知識】
器質的嚥下障害の原因: 食道癌のほか、咽頭癌や舌癌、口腔炎、食道狭窄などが挙げられます。
機能的嚥下障害の原因: 脳梗塞、パーキンソン病、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など。
嚥下の5期: 先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期に分けられます。
【問15】 高血圧が原因で起こりやすいのはどれか。
脳出血
脳塞栓症
脳動静脈奇形
急性硬膜下血腫
【正解】 1
【30秒でわかる!ポイント解説】
高血圧は血管に負担をかけ、動脈硬化を進行させます。特に脳内の細い動脈が破れる「脳出血」は、高血圧が最大の危険因子(リスクファクター)となります。
【なぜ?がわかる詳細解説】
脳出血: 正解です。 長期間の高血圧により血管が脆くなり、血圧の急上昇などに耐えられず破綻することで起こります。
脳塞栓症: 不正解です。心房細動などの心疾患によりできた血栓が脳に飛んで詰まることが主な原因です。
脳動静脈奇形: 不正解です。先天的な血管の異常であり、高血圧が直接の原因ではありません(ただし出血の誘因にはなります)。
急性硬膜下血腫: 不正解です。頭部外傷(転倒や事故など)による静脈の損傷が主な原因です。
【さらに深掘り!関連知識】
脳梗塞の種類: 脳血栓症(動脈硬化によるもの)と脳塞栓症(他所から血栓が飛んできたもの)があります。
くも膜下出血: 主に脳動脈瘤の破裂が原因です。
生活習慣病の管理: 高血圧、糖尿病、脂質異常症の管理は、脳血管障害予防において極めて重要です。
【問16】 手術予定の患者が服用している場合、安全のために術前の休薬を検討するのはどれか。
鉄剤
抗血小板薬
冠血管拡張薬
プロトンポンプ阻害薬
【正解】 2
【30秒でわかる!ポイント解説】
手術中は出血のリスクを最小限にする必要があります。「抗血小板薬」や「抗凝固薬」は血液を固まりにくくするため、術前に一定期間休薬(または代替薬への切り替え)を検討します。
【なぜ?がわかる詳細解説】
鉄剤: 不正解です。貧血改善のために服用されますが、止血に大きな影響を与えないため休薬の必要性は低いです。
抗血小板薬: 正解です。 術中の出血量増加や止血困難を招く恐れがあるため、安全のために休薬を検討します。
冠血管拡張薬: 不正解です。心筋への血流を確保するために重要であり、術中も継続が必要な場合が多いです。
プロトンポンプ阻害薬: 不正解です。胃酸分泌を抑える薬で、止血機能には影響しません。
【さらに深掘り!関連知識】
術前休薬の例: アスピリン、クロピドグレル(抗血小板薬)、ワルファリン(抗凝固薬)など。
血栓予防: 一方で、休薬により脳梗塞などの血栓症リスクが高まるため、主治医と麻酔科医が慎重に判断します。
入院時の確認: 持参薬の確認とお薬手帳のチェックは術前看護の重要な項目です。
【問17】 看護過程における客観的情報はどれか。
家族の意見
患者の表情
患者の痛みの訴え
患者の病気に対する思い
【正解】 2
【30秒でわかる!ポイント解説】
情報は「客観的情報(Oデータ)」と「主観的情報(Sデータ)」に分けられます。誰が見ても確認できる事実や、観察可能な現象(数値、表情、検査結果など)が客観的情報です。
【なぜ?がわかる詳細解説】
家族の意見: 不正解です。家族の「主観」に基づいた意見であり、客観的な事実とは異なります。
患者の表情: 正解です。 看護師が視覚的に観察できる事実(例:顔をしかめている、顔色が青白い)であり、客観的情報にあたります。
患者の痛みの訴え: 不正解です。患者本人の言葉でのみ伝えられる感覚であり、主観的情報(Sデータ)です。
患者の病気に対する思い: 不正解です。患者の内面的な感情や思考であり、主観的情報です。
【さらに深掘り!関連知識】
Sデータ (Subjective Data): 患者の訴え、苦痛、希望など、本人の言葉。
Oデータ (Objective Data): バイタルサイン、検査値、身体的徴候、観察事項。
情報収集の重要性: SデータとOデータに矛盾がないか、またはその乖離から何をアセスメントするかが看護のポイントです。
【問18】 フィジカルアセスメントで問診の次に行うのはどれか。
視診
触診
打診
聴診
【正解】 1
【30秒でわかる!ポイント解説】
フィジカルアセスメントの基本的な順序は「視診 → 触診 → 打診 → 聴診」です。まず外観を観察すること(視診)から始め、侵襲の少ない順に行うのが原則です。
【なぜ?がわかる詳細解説】
視診: 正解です。 問診で情報を得た後、最初に視覚、嗅覚、聴覚を用いて全身の観察を行います。
触診: 不正解です。手の感触で確認しますが、視診の次(2番目)に行われます。
打診: 不正解です。指を叩いた音を確認しますが、通常3番目に行われます。
聴診: 不正解です。聴診器で音を聴きますが、通常最後(4番目)に行われます。
【さらに深掘り!関連知識】
腹部のアセスメント順序: 腹部に限り「視診 → 聴診 → 打診 → 触診」の順で行います。これは触診や打診で腸管の動きが変わり、聴診結果に影響するのを防ぐためです。
IAPP: 視診(Inspection)、聴診(Auscultation)、打診(Percussion)、触診(Palpation)の頭文字です。
全身状態の把握: 順序を守ることで、漏れなく正確なアセスメントが可能になります。
【問19】 男性の導尿でカテーテルを挿入するとき、体幹に対する頭部側からの挿入角度はどれか。
0〜 10 度
40〜 50 度
80〜 90 度
120〜130 度
【正解】 3
【30秒でわかる!ポイント解説】
男性の尿道にはS字状の湾曲があります。挿入を容易にするためには、陰茎を腹壁に対して「80〜90度」の角度に持ち上げて保持し、第一湾曲をできるだけ直線化させます。
【なぜ?がわかる詳細解説】
0〜 10 度: 不正解です。陰茎を寝かせた状態では尿道が強く屈曲したままで、カテーテルが進みにくいです。
40〜 50 度: 不正解です。直線化が不十分で、挿入時の抵抗が強くなります。
80〜 90 度: 正解です。 陰茎を垂直近くに立てることで、恥骨下湾曲部(第一湾曲)を伸ばし、スムーズな挿入が可能になります。
120〜130 度: 不正解です。過度に倒しすぎると逆に無理な負担がかかる場合があります。
【さらに深掘り!関連知識】
尿道の長さ: 男性は約16〜20cmと長く、女性は約3〜4cmと短いです。
滅菌操作: 導尿は逆行性感染のリスクがあるため、厳重な滅菌操作が必要です。
固定の注意: 長期留置の場合は、陰茎を腹壁側に固定し、尿道球部への圧迫を避けることが重要です。
【問20】 床上で排便しやすい体位はどれか。
仰臥位
側臥位
シムス位
ファーラー位
【正解】 4
【30秒でわかる!ポイント解説】
排便時には腹圧をかけやすく、直腸が肛門に対して直線に近い状態になることが重要です。「ファーラー位(半座位)」は、重力を利用でき、腹筋に力が入りやすいため、床上での排便に最も適しています。
【なぜ?がわかる詳細解説】
仰臥位: 不正解です。あおむけの状態では腹圧がかけにくく、重力も利用できないため排便が困難です。
側臥位: 不正解です。横向きの状態では腹圧が分散しやすく、排便のための姿勢としては不十分です。
シムス位: 不正解です。浣腸や直腸診などによく用いられる体位ですが、自力での排便作業には向きません。
ファーラー位: 正解です。 上体を起こすことで腹圧をかけやすくし、スムーズな排便を促します。
【さらに深掘り!関連知識】
排便のメカニズム: 直腸に便が溜まると排便反射が起こり、内・外肛門括約筋が弛緩して排泄されます。
高齢者の排便支援: 可能な限りトイレやポータブルトイレでの座位保持を支援することが、自然な排便につながります。
プライバシーの保護: 排便時は非常にデリケートな場面であるため、カーテンや消臭などの配慮も欠かせません。
問21~30
【問21】 ストレッチャーでの角の曲がり方を図に示す。適切なのはどれか。

【正解】 なし(採点対象除外)
【30秒でわかる!ポイント解説】
本問題は、設問内容が不十分で正解が得られないため、最終的に「採点対象から除外」されました。ストレッチャー搬送の基本(進行方向側の安全確認を行い、患者の状態観察ができる位置関係で搬送する、段差や角では患者に声をかけるなど)を確認しておきましょう。
【なぜ?がわかる詳細解説】(不適切問題のため、一般的な搬送の注意点を記載します)
進行方向: 通常、施設の手順に従いますが、進行方向側で進路を確保し、患者の顔色や呼吸などが観察できる位置関係で搬送します。
角の曲がり方: 角を曲がる際は、周囲の安全を十分に確認し、頭側を軸にして足側をゆっくり回転させるように向きを変えます。
患者への声かけ: 曲がる際や段差を越える際は、患者が驚かないよう必ず「曲がります」「揺れます」といった声かけを行います。
頭側の保護: カーブや壁の近くを通る際は、特に頭側をぶつけないよう細心の注意を払います。
【さらに深掘り!関連知識】
除外の理由: 第113回試験の午後21問は『採点対象から除外する(理由:設問が不十分で正解が得られないため)』とされています。
ストレッチャーの高さ: 移乗時は移乗元(ベッド等)と同じ高さに、搬送時は安全な高さに調節します。
安全ベルト: 搬送時は必ず安全ベルト(固定用ベルト)を装着し、サイドレールを上げます。
【問22】 成人の静脈血採血の穿刺部位で適切なのはどれか。
腋窩静脈
上腕静脈
腕頭静脈
肘正中皮静脈
【正解】 4
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