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第113回 看護師国家試験 午後問題【問61~90】徹底解説


こんにちは、なんでなんだナーシングです!
看護師国家試験の過去問を一緒に解いていきましょう!

このシリーズでは、過去問を解きながら正答の根拠と関連知識を確認できます。


正解した問題も解説まで確認し、曖昧な知識や苦手な分野を見つけながら学習を進めていきましょう!

■ おすすめの使い方
①まずは問題に挑戦する → ②正答と30秒ポイントを確認する → ③詳細解説で各選択肢の根拠を理解する → ④DL特典で苦手な問題を拾い直す

■ DL特典(PDF)
問61~90の「正答+30秒ポイント」をまとめた復習シートです。
「覚えた・あいまい・苦手」のチェック欄を使い、復習が必要な問題の整理に活用してください。
記事の一番下にある「ダウンロード」から受け取れます。
 
 

問61~70

【問61】 看護師のメンタルヘルスに関する対応で一次予防はどれか。

  1. 入職時のストレスマネジメントに関する研修

  2. 精神的不調が生じた看護師への公認心理師による相談

  3. 精神的不調で休職している看護師への復職支援プランの作成

  4. 精神的負荷がかかっている可能性のある看護師への産業保健師による面談
     
     
     
     
     
    【正解】 1

【30秒でわかる!ポイント解説】
予防医学における「一次予防」は、病気になる前の健康増進や発症予防を指します。ストレスへの対処法を学ぶ「研修」などは、不調を未然に防ぐための一次予防に該当します。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 入職時のストレスマネジメントに関する研修: 正解です。 メンタルヘルスの知識を深め、セルフケア能力を高めることで発症を防ぐ一次予防です。

  2. 精神的不調が生じた看護師への公認心理師による相談: 不正解です。不調が現れた後の対応であり、早期発見・早期治療を目指す二次予防に該当します。

  3. 精神的不調で休職している看護師への復職支援プランの作成: 不正解です。病気が進行または回復期にある段階での再発防止や社会復帰支援であり、三次予防に該当します。

  4. 精神的負荷がかかっている可能性のある看護師への産業保健師による面談: 不正解です。不調の初期段階を捉える活動であり、二次予防に該当します。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 二次予防: 早期発見(スクリーニング、ストレスチェックなど)と早期対応。

  2. 三次予防: リハビリテーション、再発防止、職場復帰(リワーク)支援。

  3. 厚生労働省「指針」: 「セルフケア」「ラインによるケア」「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」「事業場外資源によるケア」の4つのケアが推進されています。
     
     

【問62】 人を援助する過程で自分の職務に対して継続して努力したが、満足感や達成感が得られず、うつ症状や社会機能の低下を生じるのはどれか。

  1. 悪性症候群

  2. 空の巣症候群

  3. 緊張病症候群

  4. 燃え尽き症候群
     
     
     
     
     
    【正解】 4

【30秒でわかる!ポイント解説】
対人援助職において、献身的に努力した結果、心身のエネルギーが枯渇し、無気力や離人感などに陥る状態を「燃え尽き症候群(バーンアウト)」と言います。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 悪性症候群: 不正解です。抗精神病薬の副作用などで起こる、高熱や筋強直を伴う緊急性の高い身体症状です。

  2. 空の巣症候群: 不正解です。子どもが独立した後に、親(主に母親)が抱える喪失感や孤独感のことです。

  3. 緊張病症候群: 不正解です。精神運動の著しい制止(昏迷)や興奮、奇妙な姿勢の保持などの一連の症状のことです。

  4. 燃え尽き症候群: 正解です。 心理学者のフロイデンバーガーが提唱した概念で、仕事への意欲を喪失し、感情が摩耗した状態を指します。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. バーンアウトの三要素(マスラックによる): 1. 情熱の枯渇、2. 脱人格化(冷淡な態度)、3. 個人的達成感の低下。

  2. 対象に多い職種: 看護師、教師、ソーシャルワーカーなど、対人サービスに従事する職種に多く見られます。

  3. 対策: 適切な休息、やりがいを再確認できる職場環境、スーパービジョン(相談体制)の整備などが重要です。
     
     

【問63】 精神障害者保健福祉手帳の交付によって精神障害者に適用されるのはどれか。

  1. 行動援護の介護給付

  2. 所得税の障害者控除

  3. 自立支援医療(精神通院医療)

  4. グループホームで必要な日常生活上の援助
     
     
     
     
     
    【正解】 2

【30秒でわかる!ポイント解説】
精神障害者保健福祉手帳は、精神障害を持つことで日常生活や社会生活に制約がある人に交付されます。これを持つことで、「所得税や住民税の控除」などの経済的支援、公共交通機関の割引などが受けられます。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 行動援護の介護給付: 不正解です。障害福祉サービス(障害者総合支援法)の一部であり、手帳の有無だけでなく、市町村による「障害支援区分」の判定に基づきます。

  2. 所得税の障害者控除: 正解です。 手帳の交付を受けることで、納税者本人または扶養家族が障害者控除を受けることができます。

  3. 自立支援医療(精神通院医療): 不正解です。手帳がなくても、精神疾患による通院治療が必要な人であれば、医師の診断書などにより別途申請可能です。

  4. グループホームで必要な日常生活上の援助: 不正解です。共同生活援助(グループホーム)は、サービスの支給決定が必要ですが、必ずしも手帳が必須条件ではありません。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 手帳の等級: 1級(重度)から3級まであります。2年ごとに更新が必要です。

  2. 対象者: 精神疾患により、長期にわたり日常生活への制約がある人。初診日から6か月経過している必要があります。

  3. 他のメリット: 公共施設の利用料割引、NHK受信料の減免、障害者雇用枠での就労支援など。
     
     

【問64】 都道府県知事に対し、精神科病院に医療保護入院となっている患者の退院請求をすることができるのはどれか。

  1. 警察官

  2. 検察官

  3. 患者本人

  4. 精神保健福祉士
     
     
     
     
     
    【正解】 3

【30秒でわかる!ポイント解説】
不当な入院や権利侵害を防ぐため、精神保健福祉法により「精神医療審査会」を通じた退院請求・処遇改善請求が認められています。これを行うのは「患者本人」または「その家族等」です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 警察官: 不正解です。警察官は自傷他害の恐れがある人を発見した際の通報(警察官通報)は行いますが、退院請求の主体ではありません。

  2. 検察官: 不正解です。

  3. 患者本人: 正解です。 本人の権利を守るための重要な制度であり、都道府県知事(窓口は保健所等)に対して請求できます。

  4. 精神保健福祉士: 不正解です。患者の社会復帰を支援する立場ですが、法律上の請求権者ではありません(支援や助言は行います)。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 精神医療審査会: 請求の内容が妥当かどうか、合議制で審査を行う機関です。

  2. 医療保護入院: 家族等の同意により行われる非自発的入院です。

  3. アドボカシー(権利擁護): 患者自身の意思が尊重されるよう代弁・擁護する活動は、看護師の大切な役割です。
     
     

【問65】 令和元年(2019年)の国民生活基礎調査において、要介護者等のいる世帯に同居している主な介護者の特徴で正しいのはどれか。

  1. 性別は男性が多い。

  2. 続柄は子が最も多い。

  3. 年齢は 60〜69 歳が最も多い。

  4. ストレスの原因は「自由にできる時間がない」が最も多い。
     
     
     
     
     
    【正解】 3

【30秒でわかる!ポイント解説】
同居介護者の実態として、主な介護者は「女性」が多く、続柄は「配偶者」が最多です。年齢分布では60〜69歳の層が最も多く、介護者の高齢化が進んでいる点が重要です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 性別は男性が多い: 不正解です。女性が65.0%、男性が35.0%と、圧倒的に女性が多いのが現状です。

  2. 続柄は子が最も多い: 不正解です。第1位は配偶者(23.8%)、第2位は子(20.7%)、第3位は子の配偶者(7.5%)の順です。

  3. 年齢は 60〜69 歳が最も多い: 正解です。 令和元年(2019年)国民生活基礎調査では、同居している主な介護者の年齢は60〜69歳が最多です。

  4. ストレスの原因は「自由にできる時間がない」が最も多い: 不正解です。同居の主な介護者の特徴として押さえるべき統計は、性別や続柄、年齢階級などです。また、悩みやストレスの原因は「自由にできる時間がない」が最上位と断定できず、別の項目が上位となるため、この選択肢は正答になりません。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 老老介護: 65歳以上の要介護者を65歳以上の者が介護している世帯は半数を超えています(約59.7%)。

  2. 認認介護: 共に認知症を患っている夫婦などの介護状態です。

  3. 介護休業制度: 介護と仕事を両立させるための公的制度(育児・介護休業法)です。
     
     

【問66】 Aさん(73歳、女性、要介護1)は1人で暮らしている。室内の家具や手すりなどの、左右にあるものにうまくつかまりながら、バランスをとって移動している。Aさんは「腕の力も足の力も落ちてきた。両手を使って体を支えるものがないと屋外の移動は不安だが、足の筋力が落ちないように近所の散歩を始めたい」と訪問看護師に相談があった。Aさんの住居の廊下や玄関に段差はなく、住居周辺には坂や段差のない舗装された歩道がある。
福祉用具を図に示す。
訪問看護師がAさんに勧める福祉用具で適切なのはどれか。

出典:厚生労働省 第113回看護師国家試験 午後問題 問66


 
 
 
 
【正解】 4

【30秒でわかる!ポイント解説】
「両手を使って体を支えたい」というニーズがあり、「屋外での散歩(歩行訓練)」を目指す場合、四輪で安定し、両手でしっかりと荷重をかけられる「歩行車(屋外用歩行補助車)」が最適です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 一本杖: 不正解です。支えが一本のみで、両手での支持はできません。

  2. 四点杖: 不正解です。屋内での安定性は高いですが、屋外の不整地や散歩には不向きです。

  3. ロフストランドクラッチ: 不正解です。前腕で支持する杖で、通常は左右1本ずつ使用します。上肢筋力とバランスが必要で、Aさんの「両手で体を支えたい」「腕の力も落ちてきた」という状況では適しません。

  4. 歩行車: 正解です。四輪で安定しており、ハンドルを両手で握ることで体幹を安定させ、屋外での継続的な歩行を支援するのに適しています。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 福祉用具貸与(レンタル): 要介護1であれば歩行器(歩行車含む)は介護保険でレンタル可能です。

  2. 適合(フィッティング): ハンドルの高さは、立ち姿勢で軽く肘が曲がる程度(大転子の高さ目安)に調節します。

  3. 自立への支援: 用具を使うことで「散歩に行きたい」という意欲(QOL向上)をサポートすることが重要です。
     
     

【問67】 Aさん(78歳、女性、要支援1)は1人で暮らしており、認知機能や嚥下機能の低下はない。訪問看護師は、内科と整形外科から朝2種類、夕3種類の合計5種類の内服薬が処方されていることを確認し、夕方に飲む薬だけが減っていることに気付いた。
訪問看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。

  1. どの薬を何時に内服しているのかを聞く。

  2. 服薬用のゼリーを用いて内服することを勧める。

  3. 1日に5種類の薬を内服する必要があることを説明する。

  4. 介護予防訪問介護を利用して服薬の介助を依頼することを勧める。
     
     
     
     
     
    【正解】 1

【30秒でわかる!ポイント解説】
服薬の乱れ(アドヒアランスの低下)に気づいたとき、まず最初に行うべきは「現状の把握(アセスメント)」です。患者がどのように薬を扱っているのかを聴取し、正しく飲めていない原因を探ります。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. どの薬を何時に内服しているのかを聞く: 正解です。 薬の飲み間違いや飲み忘れ、自己判断での調節が行われていないかを確認することが、解決への第一歩です。

  2. 服薬用のゼリーを用いて内服することを勧める: 不正解です。嚥下障害がないとされているため、ゼリーの使用は根本的な解決策ではありません。

  3. 1 日に 5種類の薬を内服する必要があることを説明する: 不正解です。知識の欠如が原因とは限らないため、一方的な説明よりもまず状況を聴くことが優先されます。

  4. 介護予防訪問介護を利用して...: 不正解です。自立支援の観点から、まずは本人が自分で管理できる工夫(お薬カレンダーの使用など)を検討すべきです。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. ポリファーマシー: 多剤併用。飲み残しや副作用のリスクを高める原因となります。

  2. お薬カレンダー: 曜日・時間帯ごとにポケットに薬を振り分け、視覚的に飲み忘れを防ぐ道具です。

  3. 薬剤師との連携: 服薬が困難な場合は、医師や薬剤師に相談し、一包化(一つの袋にまとめる)などの検討も行います。
     
     

【問68】 介護保険の介護給付で利用できる居宅サービスはどれか。

  1. 訪問入浴介護

  2. 介護予防居宅療養管理指導

  3. 看護小規模多機能型居宅介護

  4. 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
     
     
     
     
     
    【正解】 1

【30秒でわかる!ポイント解説】
介護保険のサービスは、大きく「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」に分類されます。訪問入浴介護は、要介護者を対象とする「居宅サービス」の代表例です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 訪問入浴介護: 正解です。 自宅を訪問し、移動式浴槽などを用いて入浴の介助を行う居宅サービスです。

  2. 介護予防居宅療養管理指導: 不正解です。名称に「介護予防」とある通り、要支援者を対象とする「介護予防サービス」です。

  3. 看護小規模多機能型居宅介護: 不正解です。市町村が指定・監督する「地域密着型サービス」に分類されます。

  4. 定期巡回・随時対応型訪問介護看護: 不正解です。これも「地域密着型サービス」に分類されます。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 居宅サービス(他): 訪問看護、訪問介護、通所リハビリテーション、福祉用具貸与など。

  2. 施設サービス: 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院。

  3. 地域密着型サービス(他): 小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)など。
     
     

【問69】 Aさん(65歳、男性)はうっ血性心不全の急性増悪で入院し、治療を受けて自宅に退院した。退院後は月1回の外来通院、週1回の訪問看護で生活指導を受け、血圧、体重、労作時の自覚症状について日誌に記録することになった。初回訪問時、Aさんは訪問看護師に「庭で野菜を作るのが趣味です。野菜作りの作業をしていると夢中になって時間を忘れてしまいます」と話した。
訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。

  1. 「室内で安静に過ごしましょう」

  2. 「野菜を作るのはやめて他の趣味を見つけましょう」

  3. 「作業の後は 30 分以内に 2 L 以上の水分を補給しましょう」

  4. 「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」
     
     
     
     
     
    【正解】 4

【30秒でわかる!ポイント解説】
心不全の管理では、心負荷を抑えつつ生活の質を保つ「セルフマネジメント」が不可欠です。趣味を全面的に禁止するのではなく、日誌(バイタル、症状)を確認しながら、疲労が出る前に作業を切り上げるなどの「自己調整」を促すのが適切です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 「室内で安静に過ごしましょう」: 不正解です。日常生活や趣味の活動は心身の健康に重要であり、過剰な安静はADLの低下を招きます。

  2. 「野菜を作るのはやめて...」: 不正解です。生きがいを奪うことはQOLの著しい低下を招きます。活動時間や強度を調整する工夫を提案すべきです。

  3. 「作業の後は... 2 L 以上の水分を補給しましょう」: 不正解です。心不全患者にとって過剰な水分摂取は、循環血液量を増やして心負荷を増大させ(心不全悪化)、非常に危険です。

  4. 「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」: 正解です。 体重増加(浮腫)や息切れの変化と、自身の活動量との関係を理解させ、主体的に管理できるよう支援します。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 体重測定: 心不全悪化の早期発見には、毎日の決まった時間(起床・排尿後など)の体重測定が最も重要です(数日で2kg増える等は危険信号)。

  2. 塩分制限: 1日6g未満が標準的な目標となります。

  3. 心臓リハビリテーション: 適切な強度の有酸素運動が、心不全の予後改善に有効であることが知られています。
     
     

【問70】 Aさん(55歳、虚血性心疾患)は4人部屋に入院している。Aさんは緊急で心臓カテーテル検査を行うことになった。日勤の担当看護師がAさんの検査のために訪室すると、同室の右片麻痺のあるBさん(60歳、脳出血)からトイレに行きたいと声をかけられた。
このときの看護師の行動で適切なのはどれか。

  1. ナースステーションに戻り、リーダーに相談する。

  2. A さんに待つよう説明し、B さんのトイレ介助を行う。

  3. B さんに待つよう説明し、A さんを検査室に移送する。

  4. その場から離れずに別の看護師を呼び、B さんのトイレ介助を依頼する。
     
     
     
     
     
    【正解】 4

【30秒でわかる!ポイント解説】
緊急で心臓カテーテル検査に向かうAさんの安全(離れない)を保ちつつ、Bさんの排泄という生理的・優先度の高いニーズを無視しない対応が求められます。その場を離れずに応援を呼ぶことが、安全と倫理の両面で最善です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. ナースステーションに戻り...: 不正解です。患者(特に点滴中や移動直前のAさん)から目を離すことになり、放置されたBさんも不安を感じます。

  2. A さんに待つよう説明し、B さんの介助を行う: 不正解です。検査の予約時間は決まっており、一人の看護師が両方を完結させようとすると、どちらかに無理が生じます(検査が遅れる等)。

  3. B さんに待つよう説明し、A さんを移送する: 不正解です。トイレは生理的欲求であり、無視や延期は不適切です。失禁や、Bさんが一人で動こうとして転倒するリスクを招きます。

  4. その場から離れずに別の看護師を呼び...: 正解です。 Aさんを放置せず、かつBさんの依頼を別のスタッフに引き継ぐことで、両者の安全とニーズを同時に満たします。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. チーム看護: 一人で抱え込まず、スタッフ間で情報を共有し、協力して複数の患者に対応することが基本です。

  2. 転倒転落予防: トイレを待たされることで患者が自力で動こうとする場面は、最も事故が起きやすいタイミングの一つです。

  3. 優先順位の判断: 緊急性、危険性、生理的欲求などを総合的に判断して行動を選択します。
     
     

問71~80

【問71】 診療情報について適切なのはどれか。

  1. 診療情報の開示請求は患者本人に限られる。

  2. 2類感染症の罹患情報は市区町村長に届け出る。

  3. 医療者は患者が「知りたくない」と拒否した場合でも病状を説明する。

  4. 他院へのセカンドオピニオンを希望する患者に診療情報提供書を作成する。
     
     
     
     
     
    【正解】 4

【30秒でわかる!ポイント解説】
診療情報提供書(紹介状)は、患者が適切な医療を受けられるよう、他の医療機関へ病状や検査結果を伝えるための重要な書類です。セカンドオピニオンを希望する場合も、情報の共有のために作成されます。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 診療情報の開示請求は患者本人に限られる: 不正解です。指針により、本人だけでなく、遺族や成年後見人なども一定の条件(利益相反がない等)のもとで請求できる場合があります。

  2. 2類感染症の罹患情報は市区町村長に届け出る: 不正解です。結核やジフテリアなどの2類感染症は、診断した医師が直ちに最寄りの保健所長を経由して都道府県知事へ届け出る義務があります。

  3. 医療者は患者が「知りたくない」と拒否した場合でも病状を説明する: 不正解です。患者には説明を受ける権利と同様に「知りたくない権利」も尊重されるべきであり、無理な説明は倫理的に問題となります。

  4. 他院へのセカンドオピニオンを希望する患者に診療情報提供書を作成する: 正解です。 これまでの経過や検査資料(X線写真のコピー等)を他院の医師に提供することで、正確な判断を仰ぐことができます。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. インフォームド・コンセント: 納得した上での同意。十分な説明と理解が前提です。

  2. 個人情報の保護: 診療情報は機密性の高い個人情報であり、正当な理由なく第三者に漏らすことは禁じられています。

  3. カルテの保存期間: 医師法により5年間の保存が義務付けられています。
     
     

【問72】 サイコロジカルファーストエイド(Psychological First Aid:PFA)について正しいのはどれか。

  1. 活動の原則は、見る、聞く、つなぐである。

  2. 災害発生から 1 週間経過してから活動する。

  3. 被災都道府県からの派遣要請に基づき活動する。

  4. 苦痛の原因となった出来事を詳細に話すことを促す。
     
     
     
     
     
    【正解】 1

【30秒でわかる!ポイント解説】
PFA(心理的応急処置)は、災害や事故などの直後に、被災者の心理的な安全を確保し、生活の安定を助けるためのアプローチです。専門的な心理療法ではなく、誰もが学べる応急的な支援です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 活動の原則は、見る、聞く、つなぐである: 正解です。 周囲の安全を確認(見る)、被災者のニーズを把握(聞く)、必要な支援や情報に繋げる(つなぐ)の3ステップが基本です。

  2. 災害発生から 1 週間経過してから活動する: 不正解です。災害直後から数週間の初期段階を主な対象としています。

  3. 被災都道府県からの派遣要請に基づき活動する: 不正解です。これはDPAT(災害派遣精神医療チーム)などの専門チームの説明に近いもので、PFAは現場にいる支援者がその場で実施できるものです。

  4. 苦痛の原因となった出来事を詳細に話すことを促す: 不正解です。無理に体験を語らせる(デブリーフィング)ことは逆効果になる場合があるため、PFAでは推奨されません。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 目的: ストレス反応を和らげ、本人が持つ回復力を引き出すことを目指します。

  2. 対象者: 深刻な危機的出来事に見舞われた子どもから大人まで、あらゆる被災者が対象です。

  3. 専門家との違い: 精神科医やカウンセラーでなくても、適切な訓練を受ければ実施可能です。
     
     

【問73】 尿量の調節に深く関わるホルモンはどれか。

  1. ガストリン

  2. カルシトニン

  3. グルカゴン

  4. ソマトスタチン

  5. バソプレシン
     
     
     
     
     
    【正解】 5

【30秒でわかる!ポイント解説】
バソプレシン(抗利尿ホルモン:ADH)は、腎臓の集合管で水の再吸収を促進する働きがあります。これにより、体内の水分を保持し、尿の量を減らす(濃縮する)ように調節します。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. ガストリン: 不正解です。胃の幽門部から分泌され、胃酸の分泌を促進するホルモンです。

  2. カルシトニン: 不正解です。甲状腺から分泌され、血中カルシウム濃度を低下させるホルモンです。

  3. グルカゴン: 不正解です。膵臓のランゲルハンス島A(α)細胞から分泌され、血糖値を上昇させるホルモンです。

  4. ソマトスタチン: 不正解です。他のホルモンの分泌を抑制する働きを持ちます。

  5. バソプレシン: 正解です。 脳下垂体後葉から分泌され、水分保持(尿量減少)を直接司る重要なホルモンです。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. アルドステロン: 副腎皮質から分泌され、ナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促し、水分量や血圧を維持します。

  2. 尿崩症: バソプレシンの分泌不足や作用不良により、大量の低張尿が出て喉が異常に渇く病気です。

  3. 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP): バソプレシンとは逆に、尿量を増やして血圧を下げる働きがあります。
     
     

【問74】 止血後の線維素溶解(線溶)に関係するのはどれか。

  1. カルシウムイオン

  2. フィブリノゲン

  3. プラスミノゲン

  4. プロトロンビン

  5. セロトニン
     
     
     
     
     
    【正解】 3

【30秒でわかる!ポイント解説】
血管の修復が終わり、不要になった血液の塊(血栓)を溶かす仕組みを「線溶」と言います。「プラスミノゲン」が活性化されてプラスミンになり、血栓の主成分であるフィブリンを分解します。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. カルシウムイオン: 不正解です。血液凝固(血を固める)の多段階で必須となる因子です。

  2. フィブリノゲン: 不正解です。凝固の最終段階でフィブリン(塊)の材料となるタンパク質です。

  3. プラスミノゲン: 正解です。 血栓を溶かすための中心的な役割(線溶)を担います。

  4. プロトロンビン: 不正解です。トロンビンへと変化し、血液を凝固させる反応に関わります。

  5. セロトニン: 不正解です。血小板から放出され、血管を収縮させて止血を助けます。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. フィブリン分解産物(FDP): 線溶が起きると血中に増加するため、血栓の有無を確認する指標になります。

  2. 止血の3過程: 1. 血管収縮、2. 血小板血栓(一次止血)、3. フィブリン血栓(二次止血)。

  3. 血栓溶解薬: ウロキナーゼやt-PA(組織プラスミノゲン活性化因子)など、人工的に線溶を強めて脳梗塞などを治療する薬があります。
     
     

【問75】 体内で代謝された結果、胆汁酸として胆汁中に分泌されるのはどれか。

  1. DNA

  2. RNA

  3. グリコーゲン

  4. ヘモグロビン

  5. コレステロール
     
     
     
     
     
    【正解】 5

【30秒でわかる!ポイント解説】
肝臓では、過剰な「コレステロール」が代謝されて胆汁酸に変わります。胆汁酸は胆汁として十二指腸に流れ出し、脂肪の消化・吸収を助ける洗剤(乳化剤)のような役割を果たします。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. DNA: 不正解です。核酸であり、分解されるとプリン体などになります。

  2. RNA: 不正解です。DNAと同様です。

  3. グリコーゲン: 不正解です。肝臓や筋肉に貯蔵される多糖類で、分解されるとグルコース(糖)になります。

  4. ヘモグロビン: 不正解です。古くなったヘモグロビンが分解されると「ビリルビン」となり、胆汁色素として排出されます。

  5. コレステロール: 正解です。 肝臓で主要な成分(胆汁酸)へ作り変えられることで、体外へ排出されるルートの一つとなっています。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 胆汁の成分: 水、胆汁酸、ビリルビン、脂質(コレステロール)、電解質など。

  2. 腸肝循環: 排出された胆汁酸の約95%は、小腸(回腸)で再吸収されて再び肝臓に戻り、再利用されます。

  3. ビリルビン: 赤血球の死骸。これが胆汁の色(黄色〜緑色)の元になります。
     
     

【問76】 直腸の構造で正しいのはどれか。

  1. 陰窩には杯細胞が存在する。

  2. 粘膜の表面には絨毛がある。

  3. 縦走筋は結腸ヒモを作る。

  4. 肛門管は血管が少ない。

  5. 肛門管は内腔が広い。
     
     
     
     
     
    【正解】 1

【30秒でわかる!ポイント解説】
直腸(大腸の一部)の粘膜には、消化管特有のへこみ(陰窩)があり、そこには便の滑りを良くするための粘液を出す「杯細胞」が豊富に存在します。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 陰窩には杯細胞が存在する: 正解です。 大腸の特徴として、粘液分泌が盛んで、絨毛はなく陰窩が発達しています。

  2. 粘膜の表面には絨毛がある: 不正解です。絨毛(じゅうもう)は「小腸」に特有の構造で、表面積を広げて栄養を吸収するためのものです。

  3. 縦走筋は結腸ヒモを作る: 不正解です。結腸ヒモは大腸の共通の特徴ですが、直腸では縦走筋が全周を覆うため、「ヒモ」としては存在しません。

  4. 肛門管は血管が少ない: 不正解です。直腸・肛門周囲は静脈叢が非常に発達しており、「痔(じ)」の原因にもなるほど血流が豊富です。

  5. 肛門管は内腔が広い: 不正解です。括約筋によって引き締められており、通常の状態では消化管の中で最も細い部分の一つです。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 内肛門括約筋(不随意筋)と外肛門括約筋(随意筋): 排泄をコントロールする2つの筋肉です。

  2. 直腸膨大部: 直腸の下部で、便がたまると大きく広がる部分です。

  3. 大腸の構造: 上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸と続きます。
     
     

【問77】 外傷や風邪で発熱し、解熱するまでの体温のセットポイントと実際の体温(核心温度)の変化の例を図に示す。
全身のふるえが起こるのはどれか。

出典:厚生労働省 第113回看護師国家試験 午後問題 問66

1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤
 
 
 
 
 
【正解】 2

【30秒でわかる!ポイント解説】
発熱の始まり(上昇期)には、脳にある体温調節中枢の「設定温度(セットポイント)」が急激に上がります。実際の体温が追いついていないため、体は「寒い」と感じ、筋肉を激しく動かして熱を作る「ふるえ(シバリング)」が起こります。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 第1期(導入期): 不正解です。セットポイントが上がり始めた初期です。

  2. 第2期(上昇期): 正解です。 セットポイントと実際の体温の差が最大になり、皮膚の血管を収縮させて放熱を防ぎつつ、激しく熱産生(ふるえ)を行う時期です。

  3. 第3期(極期): 不正解です。実際の体温がセットポイントに到達し、高熱のまま安定する時期です。

  4. 第4期(解熱期): 不正解です。セットポイントが下がり始め、熱を逃がすために発汗が起こる時期です(ふるえは起こりません)。

  5. 第5期(収束期): 不正解です。常温に戻った後の安定期です。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 悪寒(おかん): 「寒い」と感じる主観的な感覚で、同時に鳥肌(立毛筋の収縮)も見られます。

  2. 看護対応: 上昇期には寒さを訴えるため、布団を多めにかけたり湯たんぽなどで「保温」して、早く体温を上げることが苦痛緩和に繋がります。

  3. 解熱時の看護: 極期を過ぎて発汗が見られる解熱期には、衣類の交換や水分補給などの「放熱・ケア」へ切り替えます。
     
     

【問78】 胃癌の胃切除術後 3 年ほどで欠乏し貧血を起こさせるのはどれか。

  1. ビタミン A

  2. ビタミン B 1

  3. ビタミン B 12

  4. ビタミン C

  5. ビタミン K
     
     
     
     
     
    【正解】 3

【30秒でわかる!ポイント解説】
ビタミンB12は、血液を作るのに必要な栄養素ですが、吸収には胃液に含まれる「内因子」という物質が不可欠です。胃を切除すると内因子がなくなるため、数年のうちに貯蔵分が尽きて「巨赤芽球性貧血(悪性貧血)」が起こります。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. ビタミン A: 不正解です。脂溶性ビタミンであり、主に視力や皮膚に関連します。

  2. ビタミン B 1: 不正解です。Wernicke(ウェルニッケ)脳症や脚気に関連します。

  3. ビタミン B 12: 正解です。 肝臓に数年分の貯蔵があるため、全摘出から数年(3〜5年)してから貧血の症状が現れるのが臨床的な特徴です。

  4. ビタミン C: 不正解です。

  5. ビタミン K: 不正解です。出血傾向に関連します。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 鉄欠乏性貧血: 胃切除後、胃酸不足により鉄の吸収が悪くなることで起こりますが、これよりも早期に見られることが多いです。

  2. ダンピング症候群: 胃の貯留機能がなくなることで、急速に食べ物が腸に流れ込み、冷や汗や動悸などが起こる合併症です。

  3. 治療: ビタミンB12の欠乏に対しては、経口摂取ではなく「筋肉注射(1〜3か月ごと等)」による補給が生涯必要になります。
     
     

【問79】 もやもや病について正しいのはどれか。

  1. 脳動静脈の奇形である。

  2. 浅側頭動脈の狭窄が原因である。

  3. 代償性の側副血行路が形成される。

  4. ポリオウイルスの感染が関与する。

  5. Willis(ウィリス)動脈輪への血栓閉塞で生じる。
     
     
     
     
     
    【正解】 3

【30秒でわかる!ポイント解説】
もやもや病は、脳に血液を送る主要な血管(内頸動脈の終末部など)が徐々に狭くなる原因不明の病気です。不足した血流を補うために、周囲に細い異常な血管が「もやもや」と発達するのが特徴です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 脳動静脈の奇形である: 不正解です。動脈と静脈が直接繋がってしまう別の病気(AVM)です。

  2. 浅側頭動脈の狭窄が原因である: 不正解です。原因となる血管は、頭蓋内の「内頸動脈」などの太い血管です。

  3. 代償性の側副血行路が形成される: 正解です。 足りない酸素を届けようと体が自ら作った細い血管のネットワークで、これが画像診断で「もやもや」して見えます。

  4. ポリオウイルスの感染が関与する: 不正解です。

  5. Willis 動脈輪への血栓閉塞で生じる: 不正解です。徐々に進行する非炎症性の狭窄であり、急性的な血栓症とは異なります。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 誘因: 泣く、熱いものをフーフーして食べる(過換気)ことで、血管が収縮し、一時的な脱力(一過性脳虚血発作:TIA)が起こりやすくなります。

  2. 発症年齢: 子ども(5歳前後)と大人(30〜40歳代)に発症のピークがある二峰性の分布を示します。

  3. 外科的治療: 血流を補うためのバイパス手術(血行再建術)が行われます。
     
     

【問80】 感染症と代表的な原因ウイルスの組合せで正しいのはどれか。

  1. 手足口病 - アデノウイルス

  2. 咽頭結膜熱 - ヒトパピローマウイルス(HPV)

  3. 突発性発疹症 - コクサッキーウイルス

  4. 伝染性単核球症 - Epstein-Barr(EB)ウイルス

  5. ヘルパンギーナ - 単純ヘルペスウイルス
     
     
     
     
     
    【正解】 4

【30秒でわかる!ポイント解説】
子どもの感染症と原因ウイルスの不一致はよく問われます。「伝染性単核球症」はEBウイルス(ヒトヘルペスウイルス4型)によるもので、発熱、リンパ節腫脹、咽頭痛、肝脾腫などが特徴です。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 手足口病 - アデノウイルス: 不正解です。コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型などが原因です。

  2. 咽頭結膜熱(プール熱) - HPV: 不正解です。「アデノウイルス(主に3型・4型)」が原因です。HPVは子宮頸癌などの原因になります。

  3. 突発性発疹症 - コクサッキーウイルス: 不正解です。「ヒトヘルペスウイルス6型または7型」が原因です。

  4. 伝染性単核球症 - EB ウイルス: 正解です。 主に唾液を通じて感染し(キス病とも呼ばれる)、血液中に異型リンパ球が出現します。

  5. ヘルパンギーナ - 単純ヘルペスウイルス: 不正解です。「コクサッキーウイルスA群」などが原因です。口の中に水疱ができる夏風邪の一種です。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 異型リンパ球: EBウイルスに感染したB細胞を攻撃するために活発になったT細胞のことです。

  2. アンピシリンの発疹: 伝染性単核球症の患者にペニシリン系抗菌薬(アンピシリン)を投与すると、高確率で発疹が出ることが知られています。

  3. 肝脾腫(かんひしゅ): 肝臓や脾臓が腫れることがあります。スポーツなどでの腹部強打による脾破裂に注意が必要です。
     
     

問81~90

【問81】 短期記憶と関係が深いのはどれか。

  1. 海馬

  2. 脊髄

  3. 松果体

  4. 視床下部
     
     
     
     
     
    【正解】 2

【30秒でわかる!ポイント解説】
海馬は、大脳辺縁系の一部で、新しい情報の記銘と、短期記憶を長期記憶へ固定(統合)する過程に深く関与し、記憶形成の中枢として重要な役割を担っています。

【なぜ?がわかる詳細解説】

  1. 橋: 不正解です。脳幹の一部で、小脳との信号伝達や呼吸調節に関わります。

  2. 海馬: 正解です。 記銘(新しく覚えること)の中心地です。ここが損傷されると、新しいことが覚えられなくなる「前向性健忘」などの症状が現れます。

  3. 脊髄: 不正解です。末梢からの情報を脳へ伝え、脳からの指令を末梢へ伝える通路であり、反射の中枢です。

  4. 松果体: 不正解です。睡眠・覚醒リズムを調節する「メラトニン」を分泌します。

  5. 視床下部: 不正解です。自律神経や体温、本能的欲求(食欲、渇き)の中枢です。

【さらに深掘り!関連知識】

  1. 長期記憶の保存場所: 海馬で整理された記憶は、最終的に大脳皮質の各部位に保存されます。

  2. アルツハイマー型認知症: 初期段階から海馬が萎縮するため、直近の出来事を忘れる「近時記憶の障害」が目立ちます。

  3. 陳述記憶(エピソード記憶): 言葉で表現できる記憶の形成に、海馬が深く関与しています。
     
     

【問82】 市町村による大腸がん検診の項目はどれか。2つ選べ。

  1. 問診

  2. 直腸診

  3. 血液検査

  4. 便潜血検査

  5. 腹部エックス線検査
     
     
     
     
     
    【正解】 1, 4

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