見出し画像

バレットジャーナル入門:ノートとペンだけで始める自分だけの最強手帳術

結論:デジタル疲れと情報過多の悩みは、ノートとペン1本で「思考を整理する」ことで解決します。

理由:自分に必要な情報だけを、自分の手で書き出すことで、本当に大切なことに集中できるようになるからです。

今回は、ライダー・キャロル式バレットジャーナルの核心と、今日から始められるセットアップ方法をお渡しします。


こんにちは、文翔です。スケジュールはGoogleカレンダー、タスクはTrello、メモはEvernote…。

便利なアプリを使いこなしているはずなのに、なぜか頭の中はいつもごちゃごちゃ。「あれはどこに書いたっけ?」と、情報を探す時間ばかりが増えていく。

そんなデジタル情報の大海で、遭難しかけていました。

まるで、たくさんの便利な道具を持っているのに、いざという時にどれを使えばいいか分からず、ただ途方に暮れている冒険者のよう。

この情報遭難から私を救い出してくれたのが、究極にアナログな一冊のノート、「バレットジャーナル」でした。

この画期的なメソッドの生みの親が、ライダー・キャロル氏です。

提唱者について


ライダー・キャロル(Ryder Carroll)/生年非公開
出典:Bullet Journal

彼はニューヨーク、ブルックリン在住のデジタルプロダクトデザイナーです。幼い頃からADD(注意欠陥障害)に悩み、集中力を維持し、思考を整理することに困難を抱えていました。

既存のどんなツールやシステムもしっくりこなかった彼は、自分自身のために、ノートとペンだけで機能する、柔軟でシンプルなシステムを考案します。

それが「バレットジャーナル」です。彼の目的は、単なるタスク管理ではなく、「意図を持って生きる」ためのツールを作ることでした。

彼のメソッドは口コミで広がり、著書『The Bullet Journal Method』(邦題:『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』)は世界的ベストセラーとなり、デジタル時代に生きる多くの人々の指針となっています。

 あなたに必要なのは「機能」ではなく「自由」


バレットジャーナルの根本は、「既製品のフォーマットに自分を合わせるのではなく、自分に合わせてフォーマットを作る」という点にあります。

市販の手帳は、便利な機能がたくさん詰まっていますが、その多くはあなたにとって不要なものかもしれません。

使わないページが空白のまま残っていると、なんだか罪悪感すら覚えます。バレットジャーナルには、最初から決められた枠はありません。

白紙のノートに、自分に必要なものだけを、必要な時に、必要な分だけ書き足していく。

これは、完成品のガンプラを買うのではなく、パーツから自分だけの最強モビルスーツを組み上げていくような、創造的な行為なのです。

既製品のフォーマットに縛られるのではなく、
自分に合わせて自由に構築できるのが効果的なバレットジャーナル

 「書く」という行為が、思考を研ぎ澄ます


キーボードを叩くのではなく、自分の「手で書く」ことで、情報とより深く向き合うことができます。

手書きは、タイピングよりも時間がかかります。だからこそ、私たちは無意識に「本当にこれは書く価値があるか?」と情報をフィルタリングするようになります。

この一手間が、デジタルでコピペするだけでは得られない、思考の整理と記憶の定着を促します。

これは、気を練り上げて一撃を放つようなもの。一つ一つのタスクや予定に、あなたの「意図」が込められていくのです。

それでは、あなただけの最強の手帳を作り上げるための、基本的な始め方をご紹介します。

 1. キー(KEY)のページを作る

まずは、ノートの最初のページに、あなたが使う記号の凡例(はんれい)ページを作ります。

バレットジャーナルの基本は、箇条書き(Bullet)です。そして、その箇条書きが何であるかを、シンプルな記号で示します。

これが「キー」です。

   `・` (点):タスク(やること)

   `×` (バツ):完了したタスク

   `>` (大なり):先送りしたタスク

   `○` (丸):イベント(予定)

   `ー` (ダッシュ):メモ(覚え書き)

基本はこれだけ。自分なりに「!」で重要タスク、「?」で要調査、などとカスタマイズするのも自由です。

 2. インデックス(INDEX)を作る

次に、目次となる「インデックス」のページを2〜4ページほど確保します。

ノートの全ページにページ番号を振り、何か新しいコレクション(例:「読みたい本リスト」「旅行の計画」など)を始めたら、そのタイトルとページ番号をインデックスに書き込みます。

これにより、どんな情報をどこに書いたか、後からすぐに見つけ出すことができます。これは、あなたの人生という攻略本の「目次」。

どこにどんな冒険の記録があるか、一目瞭然になります。


バレットジャーナルの心臓部であるインデックス。
あらゆる情報を一元管理し、検索性を高める。
いい仕事してるなぁ。

 3. フューチャーログ(FUTURE LOG)で未来を見通す

インデックスの次に、半年〜1年先までの予定や目標を書き出す「フューチャーログ」のページを作ります。

見開き2ページを使い、6ヶ月分のカレンダーを書き出すのが一般的です。まだ日付が確定していない数ヶ月先の予定(友人の結婚式、プロジェクトの締め切りなど)や、その月に達成したい目標などを、ここに書き留めておきます。

これは、遠い未来の目的地に旗を立てておくようなもの。日々のタスクに追われながらも、長期的な視点を失わないための羅針盤となります。

 4. マンスリーログとデイリーログを始める

ここからが日々の記録です。新しい月が始まったら、見開き2ページで「マンスリーログ」を作ります。

左ページにはその月の日付と曜日を縦に書き、決まっている予定を記入。右ページには、その月のタスクリストや目標を書きます。

そして、その日になったら、新しいページに日付を書き、「デイリーログ」を始めます。

その日にやるべきタスク、起きた出来事、心に浮かんだメモなどを、最初に決めた「キー」を使って、思いつくままに箇条書きで記録していきます。

 5. 移行(MIGRATION)で自分と向き合う

月末になったら、その月に完了しなかったタスクを見直し、次の月に持ち越すか、あるいはやめるかを判断します。

この「移行(Migration)」のプロセスこそ、バレットジャーナルの真髄です。

持ち越すと決めたタスクは、キーを「>」に変え、新しい月のマンスリーログやフューチャーログに書き写します。

この作業を通じて、「このタスクは本当に自分にとって重要か?」と自問自答することになります。

これにより、重要でないタスクを自然と手放し、自分の時間とエネルギーを本当に大切なことに集中させることができるのです。

 まとめ

バレットジャーナルは、単なる手帳術ではありません。それは、情報に振り回されるのではなく、自分の意思で情報をコントロールし、「今、自分にとって何が重要か」を常に問い続けるための、マインドフルネスの実践なのだと感じます。

私自身、バレットジャーナルを始めてから、頭の中が驚くほどクリアになりました。手で書くというアナログな行為が、デジタルな世界で疲弊した思考を、静かに癒してくれるようです。

それはまるで、自分だけの静かな精神と時の部屋を手に入れたような、そんな感覚です。

 今すぐできる3つのこと

1. 引き出しの奥に眠っている、使っていないノートを1冊用意する(2分)

2. 最初のページを開き、「KEY」と書いて、`・`(タスク)、`○`(予定)、`ー`(メモ)の3つだけ書いてみる(1分)

3. 今日の夜、寝る前に、明日やるべきことを3つだけ箇条書きで書き出してみる(2分)


いつも読んでいただき、ありがとうございます。

この記事が面白い、役に立ったと感じたら、ぜひ「スキ」と「フォロー」をお願いします!

参照元:

  •    Bullet Journal (https://bulletjournal.com/)

  •    Ryder Carroll "How to Bullet Journal" (YouTube) (https://www.youtube.com/watch?v=fm15cmYU0IM)

  •    The New York Times "The Analog System That Helps You Get Things Done" (https://www.nytimes.com/2018/12/24/style/bullet-journal-getting-things-done.html)


いいなと思ったら応援しよう!