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【社会】なぜ、“おもてなし”は、観光客に殺されるのか?ベネチアやバルセロナが警告する「オーバーツーリズム」が、京都や鎌倉の日常を破壊する日

結論: 日本の「おもてなし」が観光客によって殺されかねないのは、キャパシティを超えた観光客を受け入れる「オーバーツーリズム」が、地域の文化と住民の生活そのものを破壊してしまうからです。

理由: インバウンド(海外からの旅行者)の回復に日本中が沸いています。しかし、一足先にその地獄を経験したイタリアのベネチアやスペインのバルセロナでは、観光客の殺到がゴミ問題、交通麻痺、地価の高騰といった「観光公害」を引き起こしました。海外メディアは、日本の京都や鎌倉も同じ道を辿る危険があると警告しています。今回は、このオーバーツーリズムの現実を、海外の事例から解説します。


こんにちは、文翔です。

先日、久しぶりに鎌倉の小町通りを歩いていたら、あまりの人の多さに驚いてしまいました。すれ違う人のほとんどが観光客で、日本語よりも外国語の方が多く聞こえてくるほど。美味しい食べ歩きのお店は楽しいのですが、一方で、地元の人が使うはずの道が人で埋め尽くされている光景に、ふと「これって、ここに住んでいる人は大変じゃないかな?」と疑問に思いました。

でも、よく考えてみると、観光客が増えるのは良いことのはずですよね。それなのに、なぜか手放しで喜べない、複雑な気持ちになる。もし、この違和感の正体を知らないままだと、私たちの大好きな観光地が、気づかないうちにその魅力を失い、ただ消耗されるだけの場所になってしまうかもしれません。

この状況は、人気マンガ『ドラゴンボール』の元気玉に似ています。元気玉は、たくさんの生き物から少しずつエネルギーをもらって巨大な力になりますが、もしコントロールを失えば、そのエネルギーは星そのものを破壊しかねません。

出典 ドラゴンボール

「観光」もまた、多くの人々のエネルギーを集めますが、その量が限界を超えると、地域の文化や生活という星を壊してしまう、危険な力にもなり得るのです。

海外からの視点:提唱者について

ベネチア市やバルセロナ市の行政(写真はバルセロナ市庁舎)
出典: The Guardian "The death of Venice?", CNN "How Barcelona is fighting back against overtourism" など。

海外の観光都市が経験した「観光公害」。その実態を、簡単な3つのポイントで解説します。

□住民の日常がなくなる。
観光客で満員になったバスや電車には、通勤・通学する地元の人が乗れなくなります。スーパーにはお土産物ばかりが並び、日用品が買いにくくなる。静かだった住宅街は、夜遅くまで騒がしい観光客の喧騒に悩まされる。このように、住民が当たり前に送っていたはずの日常が、少しずつ奪われていきます。

□文化が「見世物」になる。
地域の伝統的なお祭りや行事が、住民のためではなく、観光客向けの「ショー」になってしまうことがあります。神聖な場所であるはずの寺社仏閣が、マナーの悪い観光客によって汚されたり、写真撮影の背景としてだけ消費されたりする。文化が本来持っていた意味や尊厳が、お金儲けの道具にされてしまうのです。

□街の担いがいなくなる。
観光客向けのホテルや民泊が増えることで、地価や家賃が異常に高騰します。その結果、昔から住んでいた住民や、特に若い世代が街に住み続けることができなくなり、外へ流出してしまいます。街の文化を支え、未来を担うはずの人がいなくなれば、その街は魂のない、ただのテーマパークになってしまいます。

「おもてなし」が、自分の首を絞める

「お客様は神様です」という日本的な「おもてなし」の心は、素晴らしい文化です。しかし、オーバーツーリズムにおいては、その精神が自分たちの首を絞めることになりかねません。「お客様に不快な思いをさせてはいけない」と我慢を重ねた結果、気づいた時には、自分たちの生活が成り立たなくなっている。受け入れられる限界を超えた「おもてなし」は、もはや美徳ではなく、自滅行為なのです。

手順1:「オーバーツーリズム 対策」で検索する

まずは、この問題に対して、世界や日本の各地域がどのような対策を取ろうとしているのか、検索して調べてみましょう。「入域料」や「宿泊税」、「観光客のマナー啓発」など、様々な取り組みがあることを知るだけでも、問題の見え方が変わってきます。

手順2:旅行先の「地元で人気の食堂」を探してみる

次に旅行する際は、観光客向けの有名なレストランだけでなく、「〇〇(地名) 地元民 人気 食堂」といったキーワードで、地元の人々が日常的に利用するお店を探してみましょう。地域の本当の味や文化に触れることは、より深く、そして地域に負担をかけない旅の形です。

手順3:観光地でゴミを一つ拾ってみる

これは誰にでもできる、最も直接的なアクションです。観光地を訪れた際、もしゴミが落ちていたら、一つでいいので拾ってゴミ箱に捨ててみましょう。その小さな行動が、美しい景観を守り、住民の負担を減らすことにつながります。

まとめ

インバウンドの回復は、日本経済にとって確かにチャンスです。しかし、それは同時に、私たちの愛する街の文化や日常を破壊しかねない、危険な刃でもあります。

「おもてなし」とは、相手にただ尽くすことではありません。自分たちの文化や生活に誇りを持ち、それを守りながら、持続可能な形でお客様を迎え入れること。海外の失敗に学び、観光客を「数」で測るのではなく、「質」で迎える。そんな成熟した観光国家への転換が、今まさに求められているのです。

今すぐできる3つのこと

  1. 次の旅行計画で、観光シーズンを少しだけ外せないか検討する(5分)

  2. 旅行先の言葉で「こんにちは」「ありがとう」を調べておく(3分)

  3. SNSで観光地の写真をアップする際、位置情報を少しだけずらす配慮をする(10秒)


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたが旅や観光について、これまでと少し違う視点で考えるきっかけになれば嬉しいです。

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参照元

#ライフハック #自己啓発 #社会 #観光 #オーバーツーリズム #観光公害 #京都 #カルチャー

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