摂るべき油はどれ?ハーバード式「オイル・チェンジ」で体を変える3つの新習慣
結論:あなたが毎日使っている「油」を意識的に変えるだけで、体内の炎症を抑え、生活習慣病のリスクを下げることが可能です。
理由:油の種類によって、体内で炎症を促進する物質になったり、逆に抑制する物質になったり、その働きが全く異なるからです。
今回は、ハーバード大学が推奨する食事法を基に、今日から実践できる「賢い油の選び方」を3つ紹介します。
こんにちは、文翔です。
スーパーの油売り場で、棚にずらりと並んだ多種多様なオイルボトルを前に、途方に暮れたことはありませんか?「キャノーラ油」「オリーブオイル」「ごま油」「アマニ油」…。
体に良いと聞く油もあれば、避けるべきと聞く油もある。
一体、何を信じて、何を選べばいいのか。情報の洪水の中で、思考停止してしまいますよね。
この、複雑怪奇な「油問題」に、世界最高峰の研究機関が、シンプルかつ明確な答えを示してくれています。
提唱者について

(Harvard T.H. Chan School of Public Health)
出典:Pexels
特定の個人というより、今回は栄養学研究の世界的権威である「ハーバード大学公衆衛生大学院」の見解を紹介します。
この大学院は、長年にわたる大規模な追跡調査に基づき、科学的根拠(エビデンス)に基づいた食生活の指針を世界に発信し続けています。
彼らが提唱する「ヘルシー・イーティング・プレート(健康的な食事プレート)」の中でも、「健康的な油(Healthy Oils)」の選択は、非常に重要な要素として位置づけられています。
ハーバード大学の主張は極めて明快です。
「油を避けるのではなく、より健康的な油を選ぶべきだ」というもの。具体的には、心臓病のリスクを高める「トランス脂肪酸」を避け、悪玉コレステロールを減らす働きのある「不飽和脂肪酸」(オリーブオイルや魚の油など)を積極的に摂ることを推奨しています。
彼らの指針は、複雑な油の種類を「良い油」「悪い油」「まあまあの油」とシンプルに分類し、私たちが日々の食事で何を優先すべきか、明確な道筋を示してくれます。
なぜ、私たちは「間違った油」を選んでしまうのか
結論として、多くの加工食品や外食には、安価で、炎症を促進しやすい「悪い油」が、見えない形で大量に使われているからです。
私たちが意識すべき油は、大きく分けて3種類あります。
1. 良い油(不飽和脂肪酸):オリーブオイル、アボカドオイル、魚の油(オメガ3)、アマニ油など。
体内の炎症を抑える働きがある。
2. 悪い油(飽和脂肪酸・トランス脂肪酸):肉の脂身、バター、マーガリン、ショートニングなど。
摂りすぎると悪玉コレステロールを増やし、炎症を促進する。
3. まあまあの油(多価不飽和脂肪酸の一部):一般的なサラダ油、大豆油、コーン油など(オメガ6)。
必須脂肪酸だが、現代人は摂りすぎる傾向にあり、炎症の原因になりやすい。
問題なのは、私たちが自炊で使う油よりも、スナック菓子やパン、揚げ物、ドレッシングといった加工食品に含まれる「見えない油」です。
これらには、コストが安く、長期保存に適した「悪い油」や「まあまあの油」が多用されています。
知らず知らずのうちに、私たちの体は、炎症という名の「内部火災」が起きやすい状態にされているのです。

食べたら止まらなそう
体の「内部火災」を消す3つのオイル・チェンジ術
では、どうすれば賢く油を選び、体の炎症を抑えることができるのか。ハーバード大学の指針を基にした、3つの具体的なアクションを紹介します。
家庭の「スタメン油」をオリーブオイルにする
まず、普段の炒め物やドレッシングに使う油を、基本的に「エキストラバージンオリーブオイル」に切り替えます。
オリーブオイルは、「良い油」の代表格であるオレイン酸が豊富で、熱にも比較的強く、加熱調理にも使えます。
「炒め物にはサラダ油」という常識を一度捨ててみましょう。これだけで、炎症を促進しやすいオメガ6脂肪酸の摂取量を、劇的に減らすことができます。
まずは、キッチンで一番よく使う油を一つ変える。それが、最も簡単で効果的な第一歩です。
「オメガ3」を意識的に「ちょい足し」する
次に、炎症を強力に抑える働きのある「オメガ3脂肪酸」を、毎日少しずつ食事に加える習慣をつけます。
オメガ3は、青魚(サバ、イワシ、サンマ)、アマニ油、えごま油、くるみなどに多く含まれます。
特にアマニ油やえごま油は熱に弱いので、サラダのドレッシングに混ぜたり、味噌汁や納豆に小さじ一杯垂らしたりするのがおすすめです。
これは、パーティー会場で起きているボヤ騒ぎ(炎症)を鎮火するために、超強力な消防士(オメガ3)を送り込むようなもの。
毎日少しずつ応援を送ることが大切です。

食品の「裏の顔」を見る癖をつける
最後に、加工食品を買う時に、原材料名を見て「植物油脂」の次にカッコ書きで何と書いてあるかを確認します。
「植物油脂」という表記だけでは、どんな油が使われているか分かりません。しかし、原材料名のカッコの中に「(大豆を含む)」などと書かれていれば、それは大豆油が主である可能性が高いです。
また、「マーガリン」「ショートニング」「ファットスプレッド」といった表記があれば、それは「悪い油」であるトランス脂肪酸を含んでいるサイン。
裏の表示を見ることは、食品の「本当の顔」を知り、見えない油から自分の体を守るための、最強の防御スキルなのです。
まとめ
まとめると、健康のためには油を断つのではなく、賢く選ぶことが重要です。具体的には、
①家庭のスタメン油をオリーブオイルにし、
②オメガ3を意識的にちょい足しし、
③加工食品の裏の表示を確認する、
という3つの習慣で、体内の炎症を抑えることができます。
私自身、この「オイル・チェンジ」を始めてから、体の調子が明らかに変わりました。特に、午後の眠気や、なんとなく感じていた体の重さが軽減された気がします。
毎日口にするものが、自分の体を作っている。その当たり前の事実を、油ほど雄弁に物語ってくれるものはないのかもしれません。
今日やること
1. 今、家のキッチンにある食用油のボトルを眺め、それがどの種類の油か確認する(1分)
2. スーパーで、アマニ油の小さなボトルを一つ買ってみる(5分)
3. 今日食べるお菓子やパンの裏の表示を見て、「マーガリン」や「ショートニング」の文字がないか探してみる(2分)
いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。
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参照元・出典
(参照元)Harvard T.H. Chan School of Public Health, "The Nutrition Source: Healthy Eating Plate" (https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/healthy-eating-plate/)
(参照元)Harvard T.H. Chan School of Public Health, "The Nutrition Source: Types of Fat" (https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/what-should-you-eat/fats-and-cholesterol/types-of-fat/)
(参照元)The New York Times, "Is Butter Really Back?" (https://www.nytimes.com/2016/06/14/well/eat/is-butter-really-back.html)
(出典)Wikipedia, "Unsaturated fat" (https://en.wikipedia.org/wiki/Unsaturated_fat)
(出典)Wikipedia, "Trans fat" (https://en.wikipedia.org/wiki/Trans_fat)
