新元号の勘文:幻の元号私案(2019年3月)
幻に終わりましたが、以下が筆者の考えた(勘文した)元号の私案です。
謹んで新しい元号の案を勘文し、撰します。
「開協」
典拠は両方とも『書経』によります。
「開」:四方開治、公之功也。(四方開き治まるは、公の功なり。)
「協」:諸侯之國、其有不齊者、則協而正之也。(諸侯の國、其の齊しからざること有る者は、則ち協えて之を正すなり。)
「開」は世界に向かって開かれた国にしていきたいという思いがあります。近年、日本に就職や留学、観光で来た外国人や、日本語を学ぶ外国人、日系企業で働く外国人も増えています。この時代変化に応じて、その望みを以って開かれた志や想いを込めています。
「協」は、国民で、力を合わせ、助けあっていく、という考え方を表します。震災や不況にあっても、助け合っていく、絆という思いや、また国際的な協調や協力という、単に戦乱がないにとどまらない、次の段階の発展を意識しています。

一方で、元号は全部中国の古典からのものとの指摘がありますが、それはそうです。東アジアでは、元号を独自に立てることが独立国家の象徴として考えられてきました。日本以外はすべての国が中断か、やめてしまいました。日本は、701年大宝元年からは継続しており、1300年の伝統は揺るぎない伝統があります。
維新:『詩経』「大雅・文王篇」「周雖旧邦 其命維新」(周は旧邦なりといえども、その命これ新たなり)」
明治:『易経』「聖人南面而聴天下、嚮明而治」(聖人南面して天下を聴き、明に嚮(むか)ひて治む)
大正:『易経』彖伝・臨卦の「大亨以正、天之道也」(大いに亨(とほ)りて以て正しきは、天の道なり)
昭和:『書経』堯典「百姓昭明、協和萬邦」(百姓(ひゃくせい)昭明にして、萬邦(ばんぽう)を協和す)
平成:『史記』五帝本紀「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)
