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聖徳太子『憲法十七条』

今年は聖徳太子没後1400年にあたります。

私は聖徳太子の十七条憲法がとても好きです。『日本書紀』によると(夏四月丙寅朔 戊辰 皇太子親肇作憲法十七條)とあり、現在の5月6日に相当するようです。

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一に曰く、和を以て貴しと為」が有名ですが、最後の17番目にも同じことを反復しています。「十七に曰く、夫れ事独り断むべからず。必ず衆(もろもろ)とともに宜しく論(あげつら)ふべし。」要するに「何事も一人で決めずに話し合いなさい」。単純なことですが、味わい深いものがあります。

さらに、ここで重要なのは「独断」という漢字語が否定的な文脈で使用されていることです。大陸や半島では、「独断」に否定的な意味合いはあまりありません。

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604年当時も漢文で書かれていたはずですが、中国とは全く異なる文脈で、
日本で初めて日本の政治志向を表現した文書で
あり、聖徳太子の偉大さはここにあると思います。

また、「和を以て貴しとなす」は、中国古典の『礼記』儒行篇(第41)「禮之以和爲貴」(礼は和を以って貴しと為す)のパクリであるとの指摘がありますが、私の見解は異なります。「礼は」を欠落させている点が非常に重要です。「礼」で押し付けてない

さらに、第十条「共に是れ凡夫のみ(人はみな不完全で欠点だらけ)」の一節も中国古典にない発想だと思います。儒教による徳治主義とは一線を画しているのです。

私は大陸や半島での「間違いが一つもない」政権に対する根源的に拒否感を思いだしました。これをわざわざ「憲法(いつくしきのり)」に書いた日本人らしい知恵と感性です。

本当に1400年も昔のことでしょうか。聖徳太子の十七条憲法が身近に感じられます。


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