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【Kindleペーパーバック奮戦記②】0.5ptに人生を振り回された話―老眼とプライドと、夫の一言

Amazonからペーパーバックの刷りだしが届くまで、まだ少し時間があります。

その待ち時間に、今日もまた、
今しか書けないであろうペーパーバック奮戦記を書いておこうと思います。

さて、本題です。
今回は、ペーパーバックづくりで私がいちばん悩んだ、文字の大きさと行間の話。

13.5pt、13pt、12.5pt、12pt。
たったそれだけの差なのに、私はその数字に、
1週間ほど完全に人生を支配されていました。

まず試したのは、今回の本は
私と同じような年代向けなので、
老眼にやさしい13.5pt、1.5行あき。

……やさしい。たしかに、やさしい。
画面で見る分にはいい感じでした。

ところが、
実寸のA5サイズでプリントしてみたら、
誌面がやけに白く、スカスカして見える。

絵本。
フォトエッセイ。
詩集。

そういう本ならいいけれど、
今回つくりたいのは、文章のエッセイ本。
どうにも雰囲気が違うのです。

13.5ptは大きすぎたかもしれない。
これはいかん。

「データが大きく崩れたら嫌だなあ……」と思いつつ、
恐る恐る13ptに変更。

すると、たった0.5ptの違いなのに、ぐっと本らしくなりました。

「お、本らしくなったぞ……!」

――が、予想どおり、データは崩壊。

ページ数が変わり、目次を修正。
イラストの位置もずれて、入れ直し。

昨日、丸一日かけてつくったのに……。

それでも、直して、直して、整えて。

ええい、これで完成! いい感じ~~!

……と思った翌朝。

あれ?
やっぱり、まだ大きい気がする。

ぎゃ~~~~~~~!!(2度目)

すごく気が重かったけれど、
「納得のいくものをつくる」という
自分のプライドに負けて、
12.5ptに変更。

またページが変わり、
また目次を直し、
またイラストを調整。

正直、「昨日まとめてやっとけばよかった……」と後悔しました。

でも、12.5ptにしたら、
かなりエッセイ本に近づいた気がしたのです。

これいい。
やった。納得。

その日は、久しぶりに安心して眠れました。

ところが。

翌朝、また思ってしまったのです。

……やっぱり、まだ大きいんじゃ……?

ぎゃ~~~~~~~!!(3度目)

もう直すのは飽きた。
忘れたい。
見なかったことにしたい。

それでも最後の勇気を振り絞って、
本文を12ptに変更しました。

今度もやっぱりページ数が変わり、
章の始まりを偶数ページで統一していたのに
奇数ページから始まってしまう。
へんなところに白ページが生まれ、
文章とイラストを描き足す――
想像以上の大工事です。

そして、やっと完成した12ptのデータ。

……あれ?

ここで私は、ようやく気づきました。

文字がポエムっぽく見える原因、
文字サイズだけじゃなくて、行間も広すぎたのでは?

設定していた1.5行あきを、
少しずつ詰めてみる。

1.4。
1.3。
1.25。

――これだわ。

本文12pt、1.25行あき。
すべて整った完全データを見たとき、
私ははっきり思いました。

今度こそこれで決まりだーーーー!

今回のペーパーバックは、これでいく。
エッセイらしさと、老眼対策。
その両立ができる、黄金の組み合わせです。

(若い人向けのテーマの本なら11ptもアリだと思います)

満足しました。

念のため、夫のタヌ吉にも見てもらうことにしました。

13pt、12.5pt、12pt。
それぞれプリントアウトした紙束を並べて、
「どれがいいと思う?」と聞いてみたのです。

このページだけみるとあんまり変わらない気も…

タヌ吉はしばらく真剣な顔で眺めてから、

「12ptのほうが、ぐっと本らしくなるね」
「でも13ptは大きくて読みやすいな。絵本みたいだけど」

と、ひとつひとつ、ちゃんとコメント。

――お、これは参考になる。

そう思った、そのあとで、夫は言いました。

「まあ、ぶっちゃけ俺は
どれも変わらないと思う」

ズコーッ。

で、ですよね。
たしかに私も、本を読むときに
「あと0.5pt大きければ……」
なんて思ったことは、人生で一度もありません。

それでも私は、
今回のペーパーバックは
12pt、1.25行あき
を選びました。

というわけで。

0.5ptに人生を振り回された話、
これにて終了~~!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

文字の大きさと、行間をいろいろ変えていっぱい作った見本ページ。


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