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cute_holly106
季節は、暦より先に風から変わっていく
今日は、少しだけ夏が遠くなったような一日だった。
朝から曇っていて、空には薄い雲がかかっていた。湿気はそれなりにあったけれど、日中もそれほど暑くなかった。
いつもの八月なら、外に出ればすぐに汗がにじんで、日差しから逃げるように日陰を探すのに、今日はそんな必要もなかった。
テレビから、甲子園のこと、そして終戦記念日のこと、そんなことが聞こえてきた。
むずかしいことは分からないけれど、平和を願う。
そんな子どもの頃から変わらない自分を省みる。
なんだか、それだけではいけない気がした。
そして夜。
夕飯前に15分だけジョギングをしてこようと、玄関を開けると、思わず「涼しい」と声が出た。
吹き抜けた風が、驚くほど涼しかった。
まだ八月の半ばなのだから、夏はまだまだ続くと思っていた。
蝉の声も聞こえるし、昼間はまだ冷たい飲み物が恋しい。
夏が終わるには、少し早すぎるのに。
それでも、風は、まるでもうすぐ夏が終わることを囁いているようだった。
季節は、暦より先に風から変わっていく。
きちんと、四季は役目を全うして、巡ってゆく。
私はいつ変われるのだろう。
そう思いながら、どうにか習慣にしたいジョギングに励んだ。
