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『兎とサイリウム』第2話「Overdrive」

 


 
 あの日、ワクワクしながら、ドームの中に入って行った。
 席は1階のスタンド席の辺りで、メンバーは双眼鏡を使わないと分からなかった。
 それでも、大音量のビートが身体を叩く。
 周りの席のファンの人たちの声が、観ているこちらの気分も上げてくれる。なんだろう、この幸せな空間は。そして、アンコール前のあるメンバーの言葉に涙が出た。
 ああ、やっとたどり着いたんだ。
 次はどこに行くのか分からないけれど、確かに辿り着いたんだ。


 「魍魎ケイ子の『マクガフィン・オブ・マイライフ』!! 2023年2月10日の放送です。いやあ、まさかこんな泥仕合になってくるとはねえ。困ったねえ」
 
 2023年2月10日。
 この時点で、まだ三条美紀が1位だった。
 100部のNFTのうち、どうやら90部は順調に次の持ち主に売られているようだ。その一部の売り上げが運営に入り、手数料がプラットフォームに入る。今のところ、三条美紀のファンと、転売屋、そして、三条美紀のNFTをあえて買い、それを売らないことで動きを止めようとする他のメンバーのファンの三つ巴の戦いになっていた。三条さんのファンは、最初の10日間は積極的に回していたが、この状況に困惑した。まさか、自分たちの動きを止めようとする人々が出てくるとは。
 こうして、1位が少し停滞し始めたのに対して、真田萌衣は2位につけていた。明らかにアンチであろう人がオンライントーク会初日で暴言をぶつけたことも影響しているのかも知れない。ちなみに、NFTを購入する際にある程度個人情報の登録も必要なので、この暴言を吐いた人間は即出禁となった。ほぼほぼ、これからそのファンが関われることは無くなるだろう。この辺りは、これまで誰でも参加できた握手香会イベントなどよりは良くなったところだと思う。真田萌衣は、このことを長文のブログで語り、インスタライブで語る。それをファンが切り抜き動画にして広める。悲劇のヒロインとなった真田萌衣をなんとか押し上げたい、という空気がマクガフィンの古参ファンの間に広がり始めいていた。
 ちなみに、俺の推しの千羽虹香、センバニちゃんはというと、突如、ブログに創作物を書き始めた。あまりにも意外だった。しかも、それはアイドルとはほど遠い、最後はバッドエンドで終わるホラー小説だったり、5ちゃんねるにしがみついている人間の悲哀であったりだった。周りのファンは、「こいつ、イベントやる気ないのか?」、「一緒に走っている気がしない」というようなコメントが多かった。ただ、ぽんぽん丸さんからは、「面白い子が出てきましたね。僕は今、センバニちゃんみてるのが一番楽しいですわ」というDMが来ていた。
 俺は購入したセンバニちゃんのNFTをオンライントーク会後、全部売っていた。
 そして、5部買い戻していた。いや、買い戻せていた。
 まずい、あまり動いてない。他の人がそこまで買っていないのだ。
 なんなら独占することで数字を動かさないという対象にもなっていない。
 ちなみに、トップとの総額差は、早くも100万円近くになっていた。まだ、ガイナ・ドライバーは参戦していない。というか、もしかすると、もう興味がなくなっているのか?
 NFTが頻繁に動いていないし、一部あたりの価格も桁が一つ違う。
 これはかなり厳しい戦いになるぞ、という気持ちと、わずかでも自分がNFTを動かすことで推しの未来に貢献できているという手触りがあった。
 その日の放送で、俺は今、注目株として、2位の真田萌衣の勢いとNFTイベントとは違うセンバニちゃんのブログの魅力について語った。放送中の視聴者のコメントには、「センバニちゃんのブログの考察もっと希望!」、「放送が良かったから、いま、千羽さんのNFT一つ買いました」というものもあった。
 こちらも謎の手ごたえがあった。
「今日はね、センバニちゃんのオンライントーク会のレポしてもいい? 一人二役になったちゃうんだけど、こんな感じ。私『はじめまして~』千『あの、はじめまして』。私『凄い才能ある子が入ってきたって期待してます』千『いやあ、恥ずかしいです。(照れながら背中を向ける)』私『あはは、また来ます』。千『(振り返って)えっ、私なんかに!ありがとうございます!』こんな感じかな。似てた~?」
 すると、チャット欄に「分かる~。俺の時は身をよじってた」というコメントや「私の時は恥ずかしがって両手で顔かくしてたのが萌えました」というコメントが。みんな幸せそうなコメントでいい。そして、そのコメントを読んでいる時間、俺も幸せだった。



 翌日から俺は少しずつNFTイベントとセンバニちゃんのブログの考察の割合を変化させていった。最初は8:2ぐらいだったのを6:4、そして、5:5まで持っていった。また、最近の配信で見た宇川智子のダンスの表現力を語ったところ、また、視聴者数が増えた。俺のXでの告知に宇川智子が「イイね」と「リポスト」してくれた。これも少しずつだが、流れを変えそうな予感がしていた。
 だが、3期生の三条美紀と2期生の真田萌衣の泥沼の戦いは、既に泥沼は泥沼でも地獄の黙示録の泥沼みたいな感じになっていた。俺がコッポラなら、ゴッドファザーシリーズで止めていたかもしれない。でも、止めなかったからあの名作が生まれたわけだ。同じようにこの泥仕合の果てに何か待っているのか?
 多くのマクガフィンファンは、このトップ争いを注視していた。
 しかし、泥はやがて固まり土になり始めていた。
 肩まで浸かった状態で泥沼が土になったら、出られなくなる。
 2023年3月1日。
 まず、三条側のNFTは60%が動きを止めてしまう。
 同じく真田側のNFTも55%が動きを止めた。
 このまま、あと1ヶ月、じわじわと小さな動きを続けて、真田側は追いつく魂胆なのかも知れないし、三条側はラスト数日でスパートをかけるために今は温存しているのかも知れない。
 まあ、運営にお金が入るし、メンバーにも多少はお金が入るので、良いことかも知れないのだが、NFTを売って多少の差額が入る人もいるものの、ファンは間違いなく疲労し始めていた。だから、最小限の動きで押さえようとしたのだ。持続可能な推し活最高。
 そんな中、プロデューサーの春日さんがとんでもない刺激を投入する。
 一つは、新たに500部のNFTの解禁。
 もう一つは、NFTを持っているものだけが入れるコミュニティ、自律分散型組織、DAOを設けたのである。
 何の予告もなく。
 ここからゲームは大きく動き始める。



 
 2023年3月3日。
 初めて俺たちセンバニちゃん推しはマクガフィン運営が推奨するDAOのプラットフォームに集まった。Zoomのような映像通信とチャットのような文字通信のどちらかが選べるが、俺たちはチャット形式で集まることにした。多分、そういう世代なんだろう。
「ぽんぽん丸さん。お疲れ様です」
「あっ、『必殺必中』さん。お疲れ様です」
「このDAOって何するためにあるんですかね?」
「ええっと、多分、センバニちゃんのNFTを持っている人だけが出来る集まりといいますか、どうなんでしょう?」
 すると、見覚えのあるアカウントのコメントが入った。
 「ぼんち」さんだ。お笑い好きの方なのか、市川崑の映画に詳しい人なのか、とにかくセンバニちゃんのSNSによくコメントをされている方だ。
「初めまして。ぼんちです。この集まりって何する集まりなんでしょう?」
 すると、また見覚えのあるアカウントが「何かNFTを持っているから出来ることをする集まりですかね?」と答える。
 「じゃあ、作戦会議でもしますか。このイベントの」
 俺が提案すると、ぼんちさんが「いいですね、今、センバニちゃんって、20人中何位でしたっけ?」と返してくれる。ありがたい。
 「今、20人中、19位ですね。最下位争い中です」ぽんぽん丸さんが答えてくれる。
 「うーん、厳しいですね。センバニちゃんNFTも誰も買ってない状態のものが300ぐらいありますね。転売屋も手を出してません。それに出品するのにも購入するのにも手数料がついてきますしね」
 本当はその300も買ってあげたいところだが、こちらの資金にも限界というものがある。さあ、どうしたものか。とりあえず、話題を進めよう。
 「ちなみに、今、皆さんが考えてらっしゃることって、何かあるんですか?」
 「そうですねえ、こっちもカードの限度額近いしなあ」と「ぼんち」さんがおっしゃる。たまにヲタ活で人生が狂う人がいるというが、俺もそれに近いかも知れない。
「そもそもNFTのウォレットを作るまでが結構ハードルが高いじゃないですか。そのウォレットを持っている人から増やすっていうのはどうでしょう?」俺も提案する。
「いいですね。僕は、日本語だけでなく海外の言語で翻訳して、センバニちゃんの魅力を広めるのが良いのでは、と思います。日本よりNFTのアクティブ率の高い国にアピールするんです」ぽんぽん丸さん、俺なんかよりずっと視野が広い。
「いやあ、どの案もいいですね。誰の案から行きます?」
「うん、どなたのもいいですね。出来ることからやりますか?」
「そうですね。できることから。じゃあ、それぞれやっていきましょう。残りの期間」
「はい」
 DAOは非集権型の組織だ。ということは、裏を返すとリーダー的な存在がいない。尖った考えは無くなり、どちらかというと平均的な最大公約数的なことの方が通りやすくなる。みんなが納得のいくこと、みんなが傷つかないこと。第1回目の集まりはなんとも当たり障りなく終わってしまった。
 あとで、ぽんぽん丸さんからDMが届いた。
「あんなんじゃ、意味ないですよ。はあ、魍魎ケイ子ちゃんって、呼べないんですかね? 彼女ならある程度この組織を引っ張ってくれそうな気がするんですけどね」
 魍魎ケイ子の正体は誰にも言っていない。
 できれば、ぽんぽん丸さんにも秘密でいたい。
 しかし、そんな秘密なんてどうでもよくなるような事件が、この12日後に起こる。


 2023年3月15日。イベント終了まであと16日。
 もうこの頃になると、メンバーたちもなりふり構わなくなった。イベント開始時は、ダンス動画や歌唱のショート動画をSNSに上げていた宇川智子も最近は、「NFT買ってください。お願いします」というダイレクトなメッセージになっていたし、真田萌衣は胸の谷間が見える画像と共に「オンラインでお話しましょう」というメッセージと共に、NFTのURLが貼られていた。何か、げっぷが出そうな光景だった。しかし、この数十年である程度、ファンを攻略するためのマニュアルがアイドルの中で確立しているのかもしれない。それに乗っ取って動けば、下手は打たずに済む。
 そんな中、21時頃、センバニちゃんがXを更新した。
「運営からNG出たんでこっちに載せます」と短いメッセージと共に、メモをスクショしたような画像が貼られていた。

「私たちはいつから物乞いになったんだろう?
 私たちがなりたかったのは、アイドルじゃなかったんだろうか?
 去年の12月28日。
 見学しに来ていた私たち3期生を集めて、まさみんさんはこう言った。
『絶対に、ここよりも大きい会場でコンサートするんだよ。みんなが連れて行くんだよ』
 私はその言葉に見合うように今日まで頑張ってきた。
 あの時の言葉は嘘じゃない。
 でも、今の私たちがやっていることは、あの時よりも大きなコンサート会場に見合うことだろうか?
 私は分からない。
 でも、私がなりたいアイドル像ではないと思う
 アイドルの価値って何だっけ?
 ファンの皆さんは何でアイドルを好きになったんだっけ?
 今の私の価値って、こんな高い数字なんだっけ?
 お金稼ぎが上手いアイドルがみんな好きなの?
 ああ、いっぱい稼いでる、明日も頑張ろうって思えるの?
 ダンスの練習よりもボイトレよりもファンの人たちにどうやってお金を使ってもらうかを考えるばっかりで疲れたよ。
 私の下手なダンスで、私の下手な歌で、誰かの明日を幸せにしたい。
 誰かの悲しみを無化したい。私と会ったことが誰かのお守りみたいになりたい。それならNFTだって、きっと意味があると思う。
 色々書いてごめんんさい。
 多分、これが最後の投稿になるかも知れません。
 ありがとう。」

 読みながら、どんどん我に返っていく自分がいた。
 趣味なんて我に返ると終わりだ。
 だから、必死でみんな新しい何かを享受していくのかも知れない。その隙間を塞ぐように。
 でも、このセンバニちゃんの文章を読んで、急にまさみんを推し始めた頃のことを思い出した。あれは、2020年頃、当時、推していたグループに完全に俺は馴染めなくなっていた。理由は分からないが、何も楽しいと思えない。シンプルに書くと飽きたんだと思う。もう推し始めて10年以上の時が経っていた。推していたグループは単独でドームやスタジアムのコンサートも成功させるぐらい大きくなっていた。大きくなりすぎて、次の目標が分からなくなっていた。だからだろうか?退屈な消費だけが続いていた。義務みたいにCDやトーク券とグッズを買って。出席確認みたいにコンサートに行く。そんな日々を何の疑問も持たずに過ごしていた。そうだ、あの時も俺は我に返ったんだ。
 俺、何やってるんだろう。
 もうアイドルに俺の方が時間も金も消費してるけど、俺は何を得ているんだろう。初めて握手会に行った時のドキドキや大箱のコンサートに向かうの時の、「果たしてこの箱の規模でどんなパフォーマンスをするんだろう?大丈夫だろうか」という緊張感も無くなった。
 そのことを意識した時、ファンクラブを解約した。
 そして、それまでSNSでフォローしていたメンバーたちも全員フォローを外してアカウントも消した。
 そして、しばらく仕事に没入していた。しかし、没入しても失敗する時は失敗する。あれはもうすぐ春が来る頃だったと思う。取引先から俺の部署の信頼を失うようなミスを俺はしてしまった。入社して15年、同期たちほど偉くはなれなかったが、なんとか続けてきた会社だった。始末書を書いて、謝罪周りを上司と一緒にした帰り道だった。社用車の中で上司は一言も喋らなかった。会社の電子タイムカードに残業退勤の入力をためらっている俺に「いいから」と言って、残業退勤の入力をしてくれた。そして、「俺は頑張れとしか言えん。うちの会社にはお前が必要だ」と言ってくれた。こんな優しい人がいる部署に俺は迷惑をかけたんだ。そう思ったら、また情けなくて泣けてきた。
 情けなくて死にたかった。
 いつもよりも2時間ほど遅く会社の近くの駅まで歩いた。歩きながら何度も何度も考えるが、俺がいない世界の方が誰もこれから傷つかないし、誰にも迷惑をかけないと思う。だから、死にたいと思っていた。その駅前でビラ配りをしている小柄な女の子がいた。
「こんど出来るアイドルグループでーす。今週の日曜日に無料ライブがありまーす」
 どっかの地下アイドルか。
 目を合わせないように通り過ぎようとしたら、視界に入らない角度で誰かとぶつかった。
「あっ、すいません」
 小声で謝ると、「大丈夫ですかあ~」とダウンジャケットを着た男性が近寄ってきた。プロデューサーの春日さんだった。「すいません、まだアイドルなりたての子で…」と頭を下げさせられている子の顔は分からない。別に分かる必要もない。「大丈夫なんで」そういうと、改札の方に歩き始めた。でも、その時、ふとどんな顔の子なんだろうと気になった。
 振り返ると、春日さんに背中を持たれて「ちょっと休んで他の子のやってるとこ見ようか」と言われていた。とても小さい背中。俺は走っていって「あの!1枚ください!」と言っていた。振り向いたその子は泣いていた。そして、俺の顔を見て驚いていた。「あの、泣いてるんですか?」。
 それがまさみんとの出会いだった。
 そこから、現場に通うようになった。
 これまで規模の大きなアイドルグループを推していたので、初めてマクガフィンのライブに行った時は箱の小ささに驚いた。しかも、15分しか出番がない。それにも驚いた。でも、間近で見るまさみんは、生命力があった。多分、なりたい姿にはまだ届いていないだろう、本当は、俺が推していたアイドルグループの方が入りたかったのかも知れない。
 それでも、全力で拳を突き上げたり、なんとかメロディーに自分の歌声を乗せている姿は、とても応援したくなった。15分だけなのに、何故か俺も疲れた。隣に居た男性が、「初めてですか? 物販、行きます?」と声をかけてくれた。
 そこで、再び、まさみんと再会した。
 照れてこちらを見ていなかった。チェキもあまり近くなかった。でも、とても嬉しかった。自分の中の心の中の「幸せな時ボックス」に入れたくなるような体験だった。
 そこから何度も、何度もうれし涙や悔し涙を流した。
 大きなフェスに出られることに喜んだら、朝8時の回だったり、3枚目のシングルの時が歌割が2番の一か所だけだったり、でも、その一つ一つが大事な体験だった。
 センバニちゃんとも、これからそんな体験ができるのでは、と思っていた。
 でも、どうやら、そういうわけにはいかないらしい。
 その5分後、マクガフィン公式アカウントから新しい発信があった。

「千羽虹香に関しまして」

 「平素はマクガフィンを応援していただき、ありがとうございます。本日、メンバーの千羽虹香がアイドルとしてふさわしくない発信をしました。いつも応援してくださる皆さんを不安にさせてしまい申し訳ございませんでした。千羽は本件の罰として15日間のSNSによる発信を禁止。また、ライブ出演・イベント参加も自粛とします。4月1日から再び活動を再開する予定です。今後とも変わらぬ応援をお願いします」

 センバニちゃんのXのアカウントを見に行くと、既に先ほどの投稿は消していた。
 その代わりに自分の部屋で目を赤くはらして、こちらを見ている写真が貼られていた。
 「ごめんなさい」
 たった一言だけの投稿だった。
 目頭が熱くなる。
 みんな、本当に今のゲームが楽しいか?
 俺はもう嫌だよ、こんな思いをする子がいるなら。
 その時、ふと、部屋の写真の隅の方に何か見覚えのあるものがあった。
 ペットボトルをくるんで保冷するカバーのようなものにペンライトが何本も入っている。その中にビニールに入ったサイリウムがあった。そのビニールにくるまれたサイリウムは、上の方は透明で色が分からなかったが、微かに写った下の方は、オレンジ色のような気がした。
 まさか。
 俺は部屋の中を必死で探した。
 無印良品のカラーボックスの中に全部押し込んだ、前に推していたグループのグッズ。その中に、ビニールに包まったサイリウムがあった。オレンジ色のサイリウム。あの日、アンコールの時に、会場をオレンジ色に染めようという企画があった。俺は、ペンライトを持っていったから、このサイリウムを折って使わなかったんだ。なんで、あの子が持ってるんだ。
 その時、俺の集中力が最大までオーバードライブした。
 よし、やろう!

第3話に続く


 


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中村 辰之介(旧 栄、覚えていてくれ) こんな大変なご時世なので、無理をなさらずに、何か発見や心を動かしたものがあった時、良ければサポートをお願いします。励みになります。