ショーシャンクの空に (映画 1994)
かなり前から母や妹に見ろ見ろとすすめられ、やっとこさAmazonプライムで視聴。
30年も前の映画だったとは…携帯電話やネットも出てこない映画って、今見ると新鮮というかホッとする。というか、あんなもんがあったらこういう作品は成立しなさそう。
スティーブン・キングの短編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」が原作との事。やっぱり凄いなキング様、ストーリーも登場人物も魅力的過ぎる。
主人公アンディが本当に殺人を犯したのか?
この謎は忘れた頃に解けて、希望を見出した途端に打ち砕かれる。この流れが見事、視聴者はアンディと共に期待して絶望する。
もうこのまま所長に支配され、無間地獄を逃れることは無理なのかと…。
また、半世紀も服役して仮出所したブルックスの悲劇は胸がいたんだ。
同時に以前見た「ムショぼけ」という日本のドラマを思い出した。これは刑期を終えて出所した元ヤクザ(北村有起哉が凄く良いの!)が、ムショでの習慣を引きずりつつ時代の流れに着いていけるのか?というコメディっぽい話。
ムショぼけの主人公は戸惑いつつも、少しずつシャバの生活に馴染んでゆくが、ブルックスは仮出所前から危険な精神状態だった。
ムショ仲間のレッドが「終身刑は残酷だ」みたいなセリフを言うが、確かに50年ぶりにシャバに出たら浦島太郎状態そのもの。しかも高齢で順応性も低くなっていたら、今更どう生きれば良いのか?という気にもなるだろう。
刑務所は収監される牢獄なのだが、同時にシャバから彼らを守るシェルターみたいなものなのかもしれないと、その皮肉にゾッとした。
結局アンディは強い精神力で自分の未来を拓き、良き友レッドの人生も引き受けることになる。立ちはだかる壁が憎らしかった分、その展開が本当に清々しく、ポスターの写真とセリフがピッタリ合致する。
「希望は、誰にも奪えない」
その通りだと、この映画は教えてくれるのだ。

