ハオルチア オブツーサ 10年の記録
ハオルチア オブツーサという多肉植物を初めて見たとき、その透明感あふれる美しさに驚きました。光を浴びてきらめく姿は、まさに「雫石」という和名そのものです。

そんなハオルチア オブツーサを、気づけば10年以上育てていました。専門的な知識がなくても10年以上枯らすことなく育てられたという点では、育てやすい植物だと思います。
しかし、美しい姿を保ちながら育てるとなると、一気に難易度が上がります。ハオルチア オブツーサを育てたことがある方なら、一度は「徒長」と呼ばれる、葉が間延びする現象に悩んだ経験があるのではないでしょうか。しかも、一度徒長すると元に戻せない。これが辛いところです。

この記事では、ハオルチア オブツーサの10年の記録を、備忘録としてまとめています。記事にすることを目的に育てていたわけではないため、ところどころ抜けていたり、記録にムラがあります。
それでも、2016年の株分けから始まり、群生や開花、徒長、そして2025年の仕立て直しに至るまで、節目ごとの様子を振り返っています。
最後に、実際に育てて感じた「ハオルチア オブツーサの育て方のコツ」も添えました。これから育てる方の参考になればうれしいです。
ハオルチア オブツーサ 10年の記録
おそらく2013年ごろにいただいたひと鉢がきっかけとなったと思うのですが、記録としては、2016年からのものとなります。
2016年
育ちすぎたハオルチア オブツーサを7つに株分けしました。この頃、土に関する知識がほぼなく、一般的な園芸用の土に植えたと記憶しています。

水やりは週1回程度。通気性があり、直射日光の当たらない明るい場所(ベランダ)で管理していました。
季節によって日差しの入り方が変わり、直射日光が当たったことで葉の色を赤くさせてしまったこともありましたが、直射日光の当たらない場所に置き換えると、もとの美しい緑色の葉に戻り、安心した記憶があります。
2017年
(写真が見つかったらアップします)
2018年
2年で倍以上の大きさになりました。花茎も力強く伸びています。

同じコンテナに入れていたにも関わらず、6株の育ち方に差が出ています。この頃は場所をローテーションさせるという発想もなく、最も明るい場所に置かれ続けた株が一番大きくなったようです。
花が咲いた後、花茎を切って、鉢替えをしました。ハオルチア オブツーサを群生させてみたいという気持ちから、大きめのプランターを用意しました。

プランターに収まらなかったひとつは単独で鉢に植えました。

2019年
プランターに植えたハオルチア オブツーサの1年後の様子です。株同士の隙間がなくなり、順調に育っていることが窺えます。

2020年
プランターに植えたハオルチア オブツーサの2年後の様子です。本体から伸びた花茎の数を数えると10本でした。

単独で鉢に植えたハオルチア オブツーサは、プランターに植えたものと比べると、徒長気味となっています。

どうして徒長気味になってしまったんだろうと思っていたところ、ハオルチアを美しく育てるには湿度も大切であることを、NHK 趣味の園芸で知りました。湿度を保つ方法として、ペットボトルをドーム状にカットして被せる方法なども紹介されていました。
植物を育てるには、光、水、風を適切に保つことが大切という認識はありましたが、湿度も大切という視点は目から鱗でした。
湿度という視点で、改めてプランタと鉢を見比べると、なるほど、プランターではハオルチア オブツーサが塀で囲まれた状態がとなっていて、湿度を保ちやすい環境であったのでした。
この頃から、乾燥する冬になると、プランターにサランラップをフワッとかけてテープで止めるなど、湿度を保つ工夫をするようになりました。
2021年
プランターに植えたハオルチア オブツーサの3年後の様子です。花茎の数を数えると20本以上、1年前と比べると倍以上に増えています。

ハオルチア オブツーサが花茎を伸ばす様子は、風の谷のナウシカに登場する王蟲の触手っぽさがあります。

花が咲いた後、花茎を切ると、すっきりした見た目になりました。

2022年
プランターに植えたハオルチア オブツーサの4年後の様子です。ついに4Lのプランターを埋め尽くしてしまいました。
今年もハオルチアから王蟲の触手みたいなものが伸びて花が咲きました。

どこからを徒長というのかというのもありますが、伸びて飛び出ている葉も目につくようになりました。徒長した葉はもとに戻ることはないため、可能な範囲で摘み取りました。

2023年
プランターに植えたハオルチア オブツーサの5年後の様子です。引っ越しして環境が変わったのですが、元気に育っています。

いろいろな角度から写真を撮っていたので、その写真を掲載いたします。




こちらのプランターにミチミチに詰まったハオルチア オブツーサの写真を見て、出荷できそうとコメントしたひとがいました。
2024年
プランターに植えたハオルチア オブツーサの6年後の様子です。株の数をざっと数えたところ、50株以上ありそうです。

そろそろ鉢替えをしないといけないなと思いながら、また一年やり過ごしてしまいました。

2025年
プランターに植えたハオルチア オブツーサの7年後の様子です。

実はベランダのレイアウトを変えた関係で、管理が疎かになる冬場に葉焼けさせてしまいました。また、兼ねてから気になっていた徒長も目立つようになったため、大規模な仕立て直しをすることにしました。

徒長した葉をとって、土ではなく最近覚えた水苔に巻き、育苗ポットに納めました。完全に一からのスタートです。

育苗ポットの他に、鉢でもいくつか残しています。



現在の記録としてはここまでです。進捗が出たら、こちらの記事に追加していきたいと思います。
ハオルチア オブツーサとは
10年以上の付き合いになるのに、自生地すら知らなかったかもしれない。そんなことに気づいて、ハオルチア オブツーサとはどんな植物なのか、ChatGPT に尋ねてみました。
ChatGPT のコメントが事実であることを確認の上、掲載します。
ハオルチア オブツーサは、南アフリカ原産の小型多肉植物です。
葉の先端がぷっくりと丸く、まるでガラス細工のような透明感があるのが特徴で、光が差し込むとキラキラと輝くその姿に心を奪われる人も多いはず。
「オブツーサ(obusa)」はラテン語で「鈍い」「丸い」といった意味があり、その名のとおり、葉先のやわらかなフォルムが魅力です。
和名では「雫石(しずくいし)」と呼ばれることもあり、繊細で瑞々しい見た目にぴったりの名前だなと感じます。
普及種として出回っている品種の中でも人気が高く、初心者にも育てやすいことから、多肉植物の入門にもおすすめされることが多い植物です。
自生地について更に尋ねると、ハオルチアが自生しているのは主に南アフリカの「ケープ地方」と呼ばれる南西部とのこと。
ここは「地中海性気候」に近くて、冬に少し雨が降り、夏は乾燥して晴れが多い、昼夜の寒暖差が大きい、風通しがよく、乾燥気味な空気という特徴があるよ。
日本のような「梅雨のある夏」や「雪の降る冬」とは違って、ハオルチアの故郷は乾燥していて温暖、でも暑すぎず寒すぎない場所。そのため、蒸れやすい高温多湿が苦手で、風通しと水はけがとても大事なんだね。
自生地の写真を確認すると、乾燥から身を守るように、岩と岩の隙間の水が溜まりそうな場所にミチミチと生えていていました。
また、南アフリカの「ケープ地方」などに自生する植物ということで、「ケープバルブ」と同じエリアの植物であることを今回初めて知りました。
ハオルチア オブツーサの育て方
土で育てる場合と水苔で育てる場合について、参考になりそうなページや動画を共有いたします。
土の場合
水苔の場合
ハオルチア オブツーサの育て方のコツ
冒頭でお伝えした通り、専門的な知識がない私が、10年以上枯らすことなく育てられたという点では、育てやすい植物だと思います。しかし、美しい姿を保ちながら育てるとなると、一気に難易度が上がります。
「色」と「形」の観点から、美しい姿を保ちながら育てるためにはどうすれば良いのか、個人的に感じたことをまとめておきます。
「色」を保つ
まず「色」ですが、一般的な美しさとしての「緑」を保つためには、とにかく直射日光の当たらない、明るい場所に置くことかなと思います。
外で管理する場合、季節によって日差しの入り方が変わるので注意が必要です。直射日光が当たっていることに気づくのが遅れて、何度も葉を赤くさせてしまったことがあります。直射日光に当たると、見るからに調子が悪そうな葉の色となります。
しかし、ハオルチア オブツーサを葉焼けさせてしまっても、直射日光の当たらない場所に置いて、ひと月ぐらい待てば、もとの美しい緑色の葉に戻るはずです。大抵の場合は、大丈夫です。
最近は、管理のしやすい明るい窓辺に置いています。照度計で調べると、日中数千ルクスの明るさです。安定した光の量で綺麗な緑色を保っています。

「形」を保つ
葉焼けなどで葉の「色」が変わってしまっても、時間が経てばもとの緑に戻ることがあります。でも、徒長して間延びしてしまった葉の「形」は、残念ながら元には戻りません。
ハオルチア オブツーサの徒長の主な原因は「光の不足」と「水のやりすぎ」だと感じています。特に梅雨時期は、日照時間が少なくなったり、土が乾きにくかったりするので、注意が必要です。
また「湿度不足」の環境が続くと、葉が痩せて徒長したように見えます。
私は途中から、「形を守る」ことにこだわるのではなく、「形が崩れても気にならない育て方」に発想を切り替えるようにしました。たとえば、複数の株を寄せ植えして群生させると、少しの徒長は目立ちにくくなります。また、鉢に少し深めに植えると、徒長部分を隠すことができ、見た目も整って見えます。
もちろん、できる範囲で徒長を防ぐ環境づくりには気をつけていますが、完璧を求めすぎず、「楽しめる範囲で整える」という気持ちで付き合っていくのが、長く育てるうえでのコツかなと感じています。
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