心拍確認の日|私の心臓と小さな命の鼓動 #4
昨日は、ほとんど眠れませんでした。
理由は、今日が心拍確認の日だったから。
「ちゃんと動いているかな」
「無事に会えるかな」
目を閉じても、何度も考えてしまいました。
37歳で迎えた今回の妊娠。
これまで、初期流産を経験した方の話や、身近な人の辛い経験を聞くことがありました。
だからこそ、ただ「楽しみ」という気持ちだけではなく、
「大丈夫だと思いたい」
という気持ちの奥に、
「この子はちゃんと生きていてくれているかな」
そんな不安が、ずっと心の中にありました。
その両方を抱えながら朝を迎えました。
妊娠が分かってから、毎日が初めての連続です。
身体の小さな変化に気づいたり、少しのことが気になったり。
「大丈夫」と信じたい気持ちと、もし何かあったらという怖さ。
期待と不安の間を行ったり来たりしています。
そして迎えた、心拍確認の日。
待合室で名前を呼ばれるまでの時間は、とても長く感じました。
緊張で心臓が口から出そうなくらい。
そして、内診。
画面を見ながら先生が伝えてくれた言葉。
「順調ですよ」
その言葉に少しほっとしたものの、私は一番聞きたかったことを尋ねました。
「心拍は確認できますか?」
すると先生が画面を見ながら、
「見てください。トクトク動いてるでしょ」
そう教えてくれました。
画面の中で、小さな小さな鼓動が動いていました。
まだ外からその鼓動に触れることもできない。
普段の生活の中では、生きていることを確認することさえできない。
でも、確かにそこにいて、生きている。
その姿を見た時、胸がいっぱいになりました。
安心。
嬉しさ。
感謝。
そして、これから大切に守っていきたいという気持ち。
いろんな感情が一度に押し寄せてきました。
そして今日、もうひとつ感じたことがあります。
この小さな命の鼓動を見ながら、私は自分自身の心臓のことも考えていました。
私は生まれつき心臓に持病があり、これまで自分の身体と向き合ってきました。
普段の生活では大きな制限なく過ごせています。
でも、術後も夜中に心拍が数秒空いてしまう不整脈が残り、今も薬を続けています。
幼い頃から病院で過ごす時間も多く、周りより少し早く、自分の身体や自分自身と向き合う時間がありました。
その経験が、今の私の土台になっているのかもしれませんが、
その話は、また別の機会に。
学生時代は、マラソンやスポーツ系の部活動など、制限されることもありました。
でも、私は本当は身体を動かすことが好きでした。
スポーツを見ることも大好きで、試合を見始めると夢中になってしまいます。
大人になってからも、音楽仲間とバスケットボールやフットサルを楽しんでいました。
そして振り返ると、私にとって歌うことも、ただ声を出すことではなく、身体全体を使う表現でした。
音楽は、私が自分らしく身体と向き合える大切な場所だったのだと思います。
そんな私が今、自分の身体の中で育っている小さな命と向き合っています。
でも妊娠という大きな変化の中で、改めて感じました。
私の身体も、この命を育てるために頑張っているんだということ。
今日、心臓のことで少し不安になる瞬間がありました。
妊娠すると、お腹の中の命だけではなく、お母さんの身体にも大きな変化が起こる。
当たり前のようで、実はすごく大きなことなんだと感じています。
「この子が元気に育ってほしい」
そう願う気持ちと同じくらい、
「私の心臓も一緒に頑張ってほしい」
そんな気持ちにもなりました。
もし私と同じように、心臓のことや身体のことで不安を抱えながら妊娠を迎える方がいたら。
私もまだ途中ですが、この経験が少しでも誰かの安心につながればと思っています。
不安になることもある。
怖くなることもある。
でも、その中で命と向き合っている人がいる。
今日見た小さな鼓動が、私に教えてくれたことです。
20代の頃、私は音楽に夢中でした。
自分の声で何かを届けたい。
誰かの心に届くものを仲間と一緒に創作したい。
そう思って歌ってきました。
今、人生の中で初めて、
声ではなく、
ひとつの命を育てる時間を過ごしています。
今日見た小さな鼓動。
あの瞬間の気持ちは、きっとずっと忘れないと思います。
まだ小さな一歩。
でも、確かに始まった一歩。
今、私のお腹の中で生きてくれて、ありがとう。
これからも、一日一日を大切に過ごしていきたいです。
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