朝メシ探訪|雷 東京本丸店「雷そばミニ」、肉の日の朝メシの最適解では?
週に一度の出社日が、ちょうど29日だった。肉の日だ。
家を出ながら考えていたのは、今日の食事の組み立てだった。せっかくの肉の日なのだから、昼は同僚と肉らしい店に行くか、夜は神保町から上野あたりで肉々しいメニューを探すか。朝メシ探訪のほうは、昼夜のことを考えたらそこまで肉に寄せなくてもいいかもしれない。
電車の中で行きたい店リストを眺めていた。猛暑が再来した日でもあったので、上野から歩くよりは東京駅あたりからのほうがよさそうだ。東京駅のリストを見ると、筆頭にあったのが雷 東京本丸店。
どんな店だろうと調べてみる。
……肉だ。
これは間違いなく肉だった。
朝からがっつりは予定していなかったのだけれど、肉の日の朝にこれほどふさわしいメニューがあるだろうか。それに猛暑日だ。塩分と水分の補給は大事なことで、ラーメンのスープはその両方を兼ねている。……こういう言い訳をするのも何度目かわからないけれど、もう今日はここしかない気がした。


改札の中の「雷」
雷 東京本丸店は、JR東京駅改札内のグランスタ東京1Fにある。千葉県松戸市の「中華蕎麦とみ田」の直営で、朝8時から営業している。改札を出ることなく二郎系ラーメンが食べられるという、ちょっと信じがたい立地だ。
前に並んでいたのは海外からの女性3人組だった。二郎系でこの光景は少し意外だったのだけれど、見ると女性客は結構多い。

店頭の案内板に、チャーシューの種類が写真付きで説明されていた。ウデチャーシューは「脂身が少なく、歯ごたえのあるさっぱりとしたお肉」、バラチャーシューは「脂身が多く、柔らかくてジューシーなお肉」。夏季限定の冷やし海老マヨ汁無しそばのポスターも目に入ったけれど、電車の中であの写真を見てしまった以上、もう迷いはなかった。

壁には2020年度下半期優良店舗賞(JR東日本クロスステーション)の表彰状も掛かっていた。
券売機の前で

店内に入ってすぐのところにタッチパネル式の券売機がある。
雷そばは麺量が5段階。ミニ(150g) 1,000円、並(250g) 1,100円、中(300g) 1,150円、大(350g) 1,200円、特(450g) 1,300円。朝9時台の朝食としていただくので、ミニを選んだ。

そのうえで雷増しバラを430円で追加した。豚バラチャーシュー1枚、トロ豚2個、ウズラの卵3個がセットになったトッピングだ。麺量は控えめにして、肉に全振りした形になる。合計1,430円。
コールは、出社前なのでにんにくなしだけ伝えた。
朝9時16分、カウンターへ


着席は朝9時16分。使い込まれた木目のカウンターに、ステンレスのカップで冷水が出てくる。卓上には酢、醤油、ペッパーが並んでいた。
ミニなのに、この山
9時26分、着丼。約10分の待ち時間だった。

ミニを頼んだはずなのだけれど、麺が見えない。バラチャーシューの大きなスライスが何枚も重なって丼を埋めていて、その隙間からウズラの卵が3個、顔をのぞかせている。もやしが少しだけ見えるけれど、あとは肉だ。

横から眺めると、バラチャーシューの断面がよくわかった。脂身と赤身の層がくっきり分かれていて、一枚一枚にしっかりとした厚みがある。
スープの底まで肉の気配がする
肉の山を少し崩していくと、ようやくスープと麺が姿を見せた。


スープは豚骨醤油ベース。国産豚の背脂とガラを20時間煮込んでいるという。濃厚ではあるのだけれど、脂のくどさよりも醤油のキレが先に立つような印象で、朝に食べても不思議と重たすぎなかった。とみ田の系譜だからだろうか、どこかに上品さのようなものがある気がした。

麺は極太のちぢれ麺。スープをしっかり持ち上げてくる。壁に「ゴワボキ麺」「カタメ好きのお客様にオススメ!」と貼ってあったのが気になっていたけれど、今回はデフォルトの硬さでいただいた。それでも十分に歯ごたえがあって、150gのミニでも食べごたえに不足はなかった。


バラチャーシューは、口の中でほどけるように柔らかい。脂の甘みとスープの醤油がしっかり絡んでいて、噛むたびに肉の旨味が広がっていく。トロ豚はまた違った食感で、その名の通りとろりとした柔らかさだった。
ウズラの卵は味玉仕立て。肉の合間にひとつ食べると、ちょうどいい箸休めになった。
ミニの麺量に肉を全振りしたことで、最後まで肉の存在感が途切れなかった。朝からがっつりは予定していなかったはずなのに、食べ終えたあとの満足感は想像以上だった。

電車の中では「朝は軽めに」と思っていたのに、結局こうなった。肉の日のキャンペーンがあったわけでもない。ただ、リストの筆頭にあった店を調べたら肉だったというだけの話だ。でも、肉の日の朝メシの最適解というものがあるとしたら、これではないかと思っている。
汗をかきながら店を出て、そのまま仕事へ向かった。

店名: 雷 東京本丸店
ジャンル: 二郎インスパイア系ラーメン
運営: 中華蕎麦とみ田(千葉県松戸市)直営
所在地: 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅改札内 グランスタ東京1F
営業時間: 月〜土 8:00〜22:00 / 日祝 8:00〜21:00
注文したもの: 雷そばミニ(150g) 1,000円 + 雷増しバラ 430円 = 1,430円(税込)
コール: にんにくなし
麺量: ミニ(150g) / 並(250g) / 中(300g) / 大(350g) / 特(450g)
雷増し: ウデ 400円(豚ウデ1枚+トロ豚2個+ウズラ3個)/ バラ 430円(豚バラ1枚+トロ豚2個+ウズラ3個)
無料トッピング(コール): ニンニク・ヤサイ・カラメ(ラーメン)/ ニンニク・ヤサイ・マヨネーズ・カラメ(汁無し)
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