【今週のFX戦略】8月17日〜21日の注目指標を完全解説!FOMC議事要旨と日本のGDP・CPIで「動く場所」を先に決める習慣

From:織田慶
日本のGDP。FOMC議事要旨。全国CPI。そして世界同時のPMI速報。
今週、この4つが5日間に詰め込まれています。
しかも来週にはジャクソンホール会議。
相場が「様子見」で寝ていられる週じゃない。
でもね、指標が多い週こそチャンスなんです。理由は最後まで読んでもらえば分かります。
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指標カレンダーを見た瞬間、
そっと閉じていませんか?
日曜の夜。来週の経済指標カレンダーを開く。
「GDP」「CPI」「FOMC議事要旨」「PMI」。
英語の略語がずらっと並ぶ。
星マークが付いている。時間も書いてある。前回の数字も載っている。
……で、これをどう使えばいいの?
メンバーさんから、こっそり来たりするんです。
「カレンダーは見てます。でも、見た後どうすればいいか分からないんです」って。
その気持ち、分かる人は多いと思います。
情報は目の前にある。なのに、行動に変換できない。
だから月曜になると、結局いつも通りチャートを開いて、いつも通りエントリーして、指標発表で吹き飛ばされる。
カレンダーを「読む」のと、カレンダーを「使う」のは、まったく別の技術。
ここを分けて考えないと、何年やっても同じ場所をぐるぐる回ることになります。
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実は、あなたは「予想」をしようとしすぎている。
原因、はっきり言います。
多くの人がカレンダーを見た瞬間にやろうとしているのは「予想」なんです。
GDPは上振れするか、下振れするか。CPIは何%か。議事要旨はタカ派かハト派か。
当てにいこうとする。
でもね、考えてみてください。世界中の銀行が何百人ものエコノミストを雇って予想している数字です。
僕たち個人トレーダーが、それを上回る精度で当てられると思う?
無理です。というより、当てる必要がないんです。
プロが指標カレンダーでやっているのは「予想」ではなく「準備」。
どこで値が飛ぶ可能性があるか。その時間に自分はポジションを持っているか。持っているなら、どこで逃げるか。
たったこれだけ。
予想する人は、外れた時に何もできない。準備する人は、どちらに動いても対応できる。
予想=当たるか外れるかの賭け / 準備=どちらに転んでも生き残る設計。
この差が、1年後の口座残高の差になります。
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2026年8月17日〜21日 注目指標カレンダー(すべて日本時間)
星の数が重要度です。★5つは「ポジションを整理してから迎えるべき」レベル。
【8月17日(月)】
08:50 日本/4-6月期GDP速報値(年率換算) ★★★★★
前回:+1.8% 予想:+2%台前半08:50 日本/4-6月期GDP速報値(前期比) ★★★★★
前回:+0.5% 予想:+0.5〜0.6%11:00 中国/7月小売売上高(前年比) ★★★
前回:+1.0% 予想:+1.5%11:00 中国/7月鉱工業生産(前年比) ★★★
前回:+5.3% 予想:+5.0%21:30 米国/ニューヨーク連銀製造業景気指数 ★★★
前回:15.6
月曜の朝いちばん、8時50分。ここが今週の最初の関門です。
日銀の追加利上げ観測が9月に7割程度まで織り込まれている中でのGDP。強ければ「9月利上げ、やっぱりあるな」と円が買われやすい。弱ければ逆。
東京時間の朝、しかも週明け。流動性が薄い時間帯に強い数字が出ると、瞬間的に値が飛びます。
日曜の夜にポジションを持ち越す人は、ここを必ずカレンダーに書き込んでおきましょう。
【8月18日(火)】
21:30 米国/7月住宅着工件数(年率換算) ★★★
前回:142.7万件22:15 米国/7月鉱工業生産(前月比) ★★★
前回:+0.1%
火曜は比較的おだやかな日。
こういう日をどう過ごすかで、週全体の成績が決まります。無理に動かない勇気。これも技術です。
【8月19日(水)】
15:00 英国/7月消費者物価指数(前年比) ★★★★
前回:+2.6%15:00 英国/7月CPIコア(前年比) ★★★★
前回:+2.6%18:00 ユーロ圏/7月消費者物価指数・改定値(前年比) ★★★
前回:+2.9%18:00 ユーロ圏/7月CPIコア(前年比) ★★★
前回:+2.5%
ポンドを触る人には勝負の日。
英国のインフレは2%台半ばで粘っています。ここが上振れするとポンド買い、下振れすればポンド売り。素直に反応しやすい指標です。
ドル円だけを見ている人も、この時間帯は覚えておいてください。欧州時間の入り口で、市場全体のリスク姿勢が動くことがあるからです。
【8月20日(木)】
03:00 米国/FOMC議事要旨(7月28-29日会合分) ★★★★★
21:30 米国/新規失業保険申請件数 ★★★
21:30 米国/8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 ★★★★
前回:41.4
今週の主役、ここです。
7月のFOMCは政策金利を3.50〜3.75%で据え置き。5会合連続の据え置きでした。ただし、投票権を持つ12名のうち3名が「利上げすべき」と反対票を投じています。
3名の反対。これ、かなり異例です。
ウォーシュ議長は会合後、インフレ目標について「2%ただひとつ」と明言し、必要なら躊躇せず動くという姿勢を示しました。
議事要旨では、その3名がどんな理屈で利上げを主張したのかが読めます。
タカ派色が濃ければドル買い。想定より穏やかならドル売り。深夜3時ですが、ここは飛びます。
ひとつ注意点。議事要旨はあくまで「7月28-29日時点の記録」です。その後に出た指標を、FOMCが先回りして織り込んでいたかのように読んではいけません。過去の議論を読む場所であって、未来の予告編ではない。
【8月21日(金)】
08:30 日本/7月全国消費者物価指数(前年比) ★★★★★
前回:+1.7%08:30 日本/7月全国CPI・生鮮食品除く(前年比) ★★★★★
前回:+1.6%08:30 日本/7月全国CPI・生鮮食品とエネルギー除く(前年比) ★★★★
前回:+1.7%16:30 ドイツ/8月PMI速報値(製造業/サービス業) ★★★
前回:52.2/49.817:00 ユーロ圏/8月PMI速報値(製造業/サービス業) ★★★
前回:51.9/51.717:30 英国/8月PMI速報値(製造業/サービス業) ★★★
前回:51.9/54.622:45 米国/8月PMI速報値(製造業/サービス業) ★★★★
前回:53.9/54.6
金曜は朝から夜まで働きづめの日。
日本のコアCPIが上振れすれば、9月の日銀利上げ観測がさらに強まります。円買い材料。
そして夜には各国のPMI速報値が数珠つなぎ。ドイツ、ユーロ圏、英国、そして米国。
世界の景況感が一気に更新される日です。週末をまたぐポジションを持つなら、この結果を見てから判断する。それだけで事故はかなり減ります。
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今週のポイント3つ
1. 158.00〜161.00円のレンジをまず疑う。
7月31日の日米協調介入で155円台まで急落したドル円は、そこから159円台まで戻しています。介入前後の高値・安値に対する半値戻しが159.50円付近。ここを明確に上抜けるかどうかが最初の分岐点です。
上抜けた場合の次の目安は61.8%戻しと20日移動平均線が重なる160.50円付近。その先の161円は介入があった日の高値圏で、近づけば再び介入警戒が意識されやすいゾーンです。
2. 日米の「金利の綱引き」を1本の軸で見る。
日銀は9月利上げが7割程度、10月までなら100%超の織り込み。一方の米国は3名が利上げを主張するタカ派FOMC。
普通に考えれば円高のはずなのに、円安が止まらない。理由は実質金利です。9月か10月に利上げしても政策金利は1.25%程度で、日本の実質金利はマイナス圏を脱しない見込み。
名目金利が上がっても、物価上昇率を差し引いた実質金利がマイナスなら、円を持つ動機は生まれにくい。 ここが今の円安の根っこです。
3. 来週のジャクソンホールを「今週の材料」として意識する。
ジャクソンホール経済シンポジウムは8月27日〜29日。テーマは「金融イノベーション:決済と政策への影響」。
そしてウォーシュ議長にとって、これが議長就任後はじめての壇上です。
来週の話じゃないか、と思うでしょ? でも市場は先回りします。週の後半にかけて、ポジションを軽くする動きが出やすい。今週の値動きの「重さ」の理由が、来週にあることもあるんです。
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数字を「見る」から「使う」に変えた人の話
先週、コミュニティのメンバーさんからこんな報告がありました。
「木曜の夜、いつもならエントリーしていた場面で、カレンダーに指標があったので見送りました。結果、5分後に80pips飛びました。入っていたら終わってました」
利益を出した報告じゃない。損をしなかった報告です。
でも僕は、こういう報告がいちばん嬉しくなります。
なぜなら、生き残っている人だけが上手くなれるから。
僕自身、若い頃に朝5万円から始めて、お昼には約950万円まで増やしたことがあります。夕方には15万円まで溶かしました。同じ日の出来事です。忘れられない経験です。
だから断言できます。増やす技術より、飛ばさない技術のほうが先。
順番を間違えると、何度でも同じ場所に戻ってきます。
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ワンポイントレッスン:優位性は「当たる」ことじゃない
トレードの優位性、という言葉。
なんとなく「よく当たる手法のこと」だと思っていませんか。
違います。
コインを100回投げる。表が出たら1000円もらえて、裏が出たら500円払う。
勝率は50%。当たってなんかいません。でも、これを繰り返せば確実に増えていく。
優位性とは「当たる確率」ではなく「繰り返したときに残る期待値」のこと。
勝率60%でも、勝ちが小さくて負けが大きければ資産は減ります。勝率35%でも、負けを小さく刻んで勝ちを伸ばせれば増えます。
そして指標カレンダーは、この期待値を守るための道具なんです。
指標発表の瞬間はスプレッドが開き、値が飛び、逆指値が滑る。つまり「負けが計算通りに収まらない時間帯」。
その時間だけポジションを持たない。それだけで、期待値の分母が守られます。
やることは3つ。
1. どの指標を狙うのか、あるいは避けるのかを日曜に決める。
2. その時間の前後15分は新規エントリーをしない。
3. 持ち越すなら、ロットを半分にする。
難しい理論はいりません。カレンダーに印をつけるだけ。
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練習した人だけが、上手くなる
ここまで読んで「なるほど」と思ってくれた人へ。
その「なるほど」は、明日には消えます。
本を100冊読んでも泳げるようにはならない。プールに入って、水を飲んで、息継ぎを失敗して、それでやっと泳げるようになる。
トレードも同じです。
知識を入れた人 / 知識を試した人。 この2つは、まったく別の生き物になっていきます。
だから今週、ひとつだけやってみてください。
日曜の夜、今週のカレンダーに★★★★★の指標を3つ書き写す。GDP、FOMC議事要旨、全国CPI。この3つだけでいい。
そして、その時間に自分がどうするかを一行だけメモする。「入らない」でも「半分にする」でも構いません。
これを4週間続けた人と、続けなかった人。
3ヶ月後のチャートの見え方は、驚くほど変わっているはずです。
僕は6000名を超えるメンバーさんを見てきましたが、伸びる人の共通点はいつも同じでした。派手な手法を知っていることじゃない。地味なことを、飽きずに続けられること。
それだけです。
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だからこそ、今週から始めましょう
今週は5日間で★5つの指標が3つ。これだけ材料が揃う週は、そう多くありません。
言い換えれば、練習材料が豊富な週。
来週になればジャクソンホールが控えていて、相場の空気はまた変わります。次の週にはもっと別のテーマが来る。
「落ち着いてから始めよう」と思っている限り、落ち着く週は永遠に来ません。
だから今週です。
カレンダーに印をつける。時間をスマホのアラームに入れる。その時間、チャートの前に座ってみる。動かなくてもいい。ただ、見る。
準備してから相場を迎える。この順番を変えるだけで、見える景色が変わります。
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今日のまとめ
今週の★5つは3つ。8/17(月)08:50 日本GDP、8/20(木)03:00 FOMC議事要旨、8/21(金)08:30 日本全国CPI
FOMC議事要旨は7月28-29日会合分。3名の利上げ反対票の中身が焦点
政策金利は3.50〜3.75%で5会合連続据え置き。ウォーシュ議長はインフレ目標「2%ただひとつ」を強調
日銀は9月利上げを7割程度織り込み。それでも円安が続く理由は実質金利のマイナス
ドル円の当面のレンジ想定は158.00〜161.00円。分岐点は159.50円、上抜けなら160.50円が次の目安
8/21(金)はPMI速報が世界同時進行。週末持ち越しの判断はここを見てから
来週8/27〜29はジャクソンホール。ウォーシュ議長の初登壇を市場は先回りする
優位性とは「当たる確率」ではなく「繰り返したときに残る期待値」
指標前後15分は新規を入れない。持ち越すならロット半分
続けた人だけが上手くなる。日曜10分のカレンダー記入から
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最後に
ここまで読んでくれて、本当に嬉しくなります。
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今週も、準備から始めましょう。
織田慶
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