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【リノベアイデア帳】障子を残すか、なくすか。

畳以上に、日本人から人気のないものがあります。
障子です。

子どもが破る。
猫が破る。
一度破れると、家全体がどこか見窄らしく見えてしまう。
そして極め付けは、貼り替えが面倒。

そんな理由から、リノベーションでは障子をなくす選択をされる方も少なくありません。
実際、私もその気持ちはよく分かります。


けれど、私の自宅のリノベーションでは、一室だけ障子を残しました。

リノベーション前

正直なところ、最初は節約も理由のひとつでした。
障子を撤去すれば、今度はカーテンやカーテンレールが必要になります。
リノベーションはお金をかけようと思えば際限がありません。
そこで私は、「いっそ障子を活かそう」と考えました。

障子紙の代わりになる素材は色々試しました。
敗れにくいプラスチック製障子紙や、プラスチックダンボール。
その中で一番簡単で雰囲気が良かったのは、
障子紙の代わりに好きな布を貼ることでした。
布に張り替えてから4年ほど経ちますが、多少色褪せた程度で、誰にも破られていません。

床だけはパーケットフローリングに変更し、ほんの少しだけ大正モダンのような雰囲気を最安値で目指したのです。

そして何より、障子越しに入る光はやはり特別です。
カーテンともブラインドとも違う、柔らかく静かな光。

生活する上での障子のデメリットばかり見えていたので、気づかなかったのかもしれません。
障子は窓を隠すためではなく、光をデザインするためのものだったのだと。


私たちがオーナー様から古いお家をお預かりして、リノベーションして次の方に繋ぐときも、
この「自宅での気づき」がずっと根っこにあります。

一見、今の時代には合わないように見える古いものも、
ほんの少し、見方を変えるだけ、仕様を変えるだけで
新築には出せない意外な魅力を見せてくれることがあります。
同時に、オーナー様の金銭的負担も減らせます。

もし、残すかどうか迷われている古い住居があるのであれば、
壊してしまう前に一度だけ、
私たちと一緒に「活かす方法」を考えてみませんか。


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

壊すでも売るでもない、空き家の新しい選択肢を、
私たちはこれからも泥臭く形にしていきます。

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