AI時代の「新しいFOMO」と企業が見落としているリスク|株式会社アンドエーアイ|西真央
\2児のママ兼社長/
株式会社アンドエーアイ代表
まりも社長こと、西真央です。
2週に1回エッセイを書くことになりました✨
AIの会社として、ワーママとして、社長として
様々なことを話していきますのでお楽しみに💭
👇前回の記事はこちらから👇
はじめに
2ヶ月前に第2子を出産しまして、
ちょうど今月から仕事に復帰しました🙇
AI業界にいると、たった2ヶ月で
世の中が全く変わってしまうほど、
時代の流れが早いと感じます。
今回は、そんなAI時代において
新たに見えてきた「企業のリスク」について
お話ししたいと思います。
特に、経営者や管理職の方に向けた内容です。
AI時代の新たな企業リスク
最近感じているのは、
AI導入を推進している企業にも、
まだ導入に踏み切れていない企業にも、
それぞれ異なるリスクが存在するということです。
先日、
チェンジホールディングスが発表した調査で、
「勤務先のAI活用の遅れは転職理由になり得る」
と回答した人が
35.1%にのぼるという結果が出ました。
特にIT・通信業界では48.3%、
課長・部長クラスでは約6割が
そう回答しています。
この数字を見たとき、
正直なところ「やはりそうか」という感想でした。
弊社は平均年齢が若く、
Z世代のメンバーが中心です。
日々接している中で感じるのは、
AIが使えない環境への抵抗感が、
上の世代の想像以上に強いということです。
この感覚は、SNSが普及し始めた頃に広まった
「FOMO(Fear of Missing Out)」
によく似ています。
FOMOとは、
「自分だけが取り残されることへの不安」
を指す言葉です。
最近では、
「自分はAIを使いこなせていないのではないか」
「1日でもAIに触れないと不安になる」
といった声を耳にする機会も増えました。
少し前までは、
「AIに仕事を奪われるのではないか」
という不安が中心でした。
しかし今は、
「AIに取り残されること」
のほうが怖いと感じる人が増えています。
この価値観の是非を論じるつもりはありません。
ただ一つ言えるのは、
AI環境の整備が採用競争力に直結する
経営課題になりつつあるということです。
AI活用で重要な点と、見落とされがちなリスク
弊社では2023年にAI事業を立ち上げ、
社内でも積極的にAI活用を進めてきました。
約3年にわたり実践を続けてきた中で
確信していることがあります。
それは、
成果を分けるのは「AIを使うこと」ではなく、
「AIを設計する力」だということです。
具体例として、弊社では
システム開発の受注前工程でAIを活用しています。
以前は、大規模案件の見積もりや提案に、
複数のメンバーが
何人日もかけて対応していました。
しかし、売上が確定していない段階で
多くの工数を投入することは、
経営的にも大きな負担です。
そこで弊社では、
・要求理解
・性能設計
・リスクの洗い出し
・提案書作成
・工数見積もり
といった工程ごとに、
それぞれ得意分野を持つ
複数のAIを組み合わせて活用しています。
人間は最終的な判断や調整に集中し、
AIは各工程を支援する。
この仕組みによって、
従来は何人日もかかっていた作業を
数時間まで短縮することができました。
さらに、そのノウハウを再現可能な形で
パッケージ化することで、
継続的な生産性向上につなげています。
一方で、
AI活用が進む中で新たなリスクも見えてきました。
それが、AIネイティブ世代による
「AIの盲信」です。
AIを使い慣れている若手ほど、
AIの出力を無意識に正しいものとして
受け入れてしまうケースがあります。
例えば、開発の基礎知識が
不十分なままAIに依存すると、
品質低下や重大なバグの
見落としにつながります。
AIが出した答えの正しさを判断できるのは、
業務や技術の基礎知識を持つ人間です。
だからこそ今後は、
「使い方」を教えるだけでは
不十分だと考えています。
正しく活用するための土台となる知識や思考力、
そしてAI設計力を育てることが重要です。
AIリテラシー教育は、
もはやIT企業だけの課題ではありません。
AI導入が進まない企業へ
AI導入が簡単ではないことも、
現場を見ているからこそ理解しています。
・セキュリティへの懸念
・既存業務との整合性
・社内の理解不足
・何から始めればいいのか分からない
どれも無視できない壁です。
しかし、正直に言えば、
今は「動くリスク」よりも
「動かないリスク」のほうが
大きくなり始めていると感じています。
先ほどの調査結果にもあるように、
優秀な人材ほどAI環境を重視して
職場を選ぶ傾向が強まっています。
海外では、
生成AIの利用環境やトークン利用量が
採用条件の一部として
語られ始めているという話もあります。
日本でも、
企業のAI活用状況が採用競争力に
直結する流れは避けられないでしょう。
弊社では「AI駆動開発実践会」などの
社内イベントを定期的に開催し、
全メンバーが最新技術に触れながら
業務へ活かせる環境づくりを行っています。
まずは手を動かし、AIを知ること。
そして、AIがあっても業務知識は
必要であることを理解すること。
むしろ、誰もがAIを使える時代だからこそ、
業務知識や専門性の有無が
価値の差を生み出す時代に
戻っていくのではないかと感じています。
おわりに
AIは万能ではありません。
導入すれば
勝手に成果が出るものでもありません。
しかし、正しく活用すれば
確実に生産性は向上します。
そして何より、「ここで働きたい」と
思ってもらえる環境づくりにもつながります。
AI活用や開発効率化について
お悩みのことがあれば、
ぜひお気軽にご相談ください。
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