【メキシコ滞在記総括】想像と現実が交差する街。食わず嫌いだった自分を大いに責めたい
メキシコシティから帰国し、今回の旅全体を総括する時期がやってまいりました。
4日間にわたり、建築や現地の文化に触れる中で感じた生の声をお届けしてまいりましたが、今回のメキシコツアーを通じて最も強く感じているのは、「これまでメキシコに対して抱いていたステレオタイプなイメージがいかに浅はかなものであったか」という、ある種の猛省であります。
はっきり申し上げて、食わず嫌いだった過去の自分を強く責めたい気持ちでいっぱいです。
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、遠く離れた日本でメディアを通じて見聞きする情報と、実際に自らの足で歩き、肌で感じる空気とでは、まるで別の星の出来事であるかのような途方もないギャップが存在していました。
本日は、これまでのメキシコ滞在中に書き留めてきたnoteの記録をつまみ食いしながら、私の偏見を見事に打ち砕いてくれた数々の「嬉しい裏切り」について、改めて整理してお伝えしたいと思います。
街を包み込む豊かな緑と、想像を絶する治安の良さ
メキシコと聞いて、日本の多くの方々が思い浮かべるのは、荒涼とした大地であったり、あるいは不穏なニュースに象徴されるような危険で物騒な街並みであったりするのではないでしょうか。
私も渡航前は少なからずそのような警戒心を抱いておりましたが、メキシコシティの中心部に足を踏み入れた瞬間、その貧困な想像は鮮やかに覆されることとなりました。
まず何よりも驚かされたのは、都市空間に確保された圧倒的なまでの「緑の豊かさ」であります。
近代的な建築物と見事に調和しながら、街の至る所に立派な樹木が立ち並び、市民の憩いの場として機能している風景は、都市計画の観点から見ても非常に成熟した美しさを持っています。
そして最大のパラダイムシフトであったのが、想像していたよりも数倍、いや数十倍は安全に感じられた治安の良さです。
もちろん海外である以上、最低限の緊張感は常に持ち合わせているべきですが、少なくとも私が歩き回ったエリアにおいて、身の危険を感じるような殺伐とした空気は微塵も存在せず、むしろ人々の穏やかな日常の営みがそこかしこに溢れていました。
クラクションの鳴らない交差点と、街の美観を支える人々
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