私が「どうしたらいいですか」に答えたくない理由
占いの仕事をしていると
「助けてください」
と言われることが多い。
どうしたらいいですか。
この恋は上手くいきますか。
未来はどうなりますか。
そう聞かれるたびに
私は少しだけ違和感を覚えてしまう。
もちろん、苦しい時に
誰かに頼りたくなる気持ちは理解できる。
私だって
どうしようもなく不安になる夜もある。
でも、どこかで思ってしまうのだ。
その答えは、本当に占いの中にあるものだろうか、と。
占いは「当たるもの」だと思われている。
未来を言い当ててくれるもの。
正解を教えてくれるもの。
だから私たち占い師は
「先生」と呼ばれることも多い。
でも私は自分のことを「先生」だとは思わない。
占いは、答えを出すものではないし予言でもない。
そして誰かを救うものでもない。
どれだけ未来を知ったとしても
どれだけ答えをもらったとしても
最終的に選ぶのは「自分」だ。
そして、その選択をした責任を
引き受けるのも自分だ。
だから私は「どうしたらいいですか」と聞かれたとき
答えることに少し抵抗がある。
占いで答えを渡すことはできる。
でも、私はその人の人生を
代わりに生きることはできない。
だから答えを渡す、ということは
その人の選択肢を奪ってしまうことにもなる。
強いてはその人の自立を妨げるものにもなる。
自立とは、
一人で生きることではない。
自分の弱さを知ること。
不安を感じること。
誰かに頼りたくなること。
それを否定することではない。
ただ、その感情や選択を
丸ごと誰かに預けないことだ。
自分の足で立つ、というのは
強くなることではなくて
自分の人生の責任を
自分で引き受けることだと思う。
占いは、そのための補助にはなれる。
考えるきっかけになるし、
立ち止まる場所にもなる。
でも、占いを受けたあとに
どう行動するかはその人次第だ。
私は誰かを救うことはできない。
でもこれから自分の足で立とうとしている人の
隣に立ち、言葉を渡すことはできると思っている。
私は「先生」ではない。
あなたたちと同じ場所に立つ人間だ。
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