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人は可能性がないのではない。ただ見ていないだけだ。

魔術師は「可能性」の象徴と言われる。

しかし愚者の可能性とは少し違う。
愚者の可能性はまだ何も持っていない
真っ新な可能性だ。

しかし魔術師は違う。
魔術師の可能性は
地に足の着いたものだ。

彼の前には



金貨
全ての道具がそろっている。

頭の上には無限を記すマーク。
腰には自らの尾を飲み込む蛇、ウロボロスのベルト。

可能性は全て
彼の中にある。

しかし多くの人は
その可能性を見つけることができない。

恐れ。
執着。
そして自信のなさ。

それらは人の視野を狭くする。
そして人は言う。
「自分には何もない」と。

人は可能性がないわけではない。
むしろ誰だって可能性を秘めている。
ただ可能性を見ていないだけなのだ。

魔術師は単なる魔法使いではない。

彼はただ
自分の目の前にあるものを
自分の中にある可能性を
よく見ているだけなのだ。

そして選ぶ。
もちろん選ばないという選択もまた
一つの選択である。

可能性が無限にあるからこそ
選ぶことには責任がある。

何を選ぶか。
何を使うか。

それは全て
自分次第なのだから。

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