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第3章 外壁の主流であるPC板の特長②

PC板の製造工程に見るタイルの耐久性

いかにPC板のタイルが耐久性に優れているかを知っていただくために、PC板の製造工程を紹介いたしましょう。ここまで述べてきたことが納得いただけると思います。興味のない方は、飛ばして第4章に進んでいただいてもけっこうです。
PC板の製造工程を概観すると、下図のようになります。この図に基づいて、工程順に説明していきます。

PC板の製造工程

① 鉄筋加工・組立て

PC板は建物ごとに設計され、寸法や特徴も建物ごとに異なります。まず、設計図に基づき、PC板の骨となる鉄筋を加工して組み立てます。

② 型枠組立て

鉄筋加工・組立てと並行して、PC板の主体となるコンクリートを流し込むための鉄製の型枠を設計図に基づいて組み立てます。この型枠は何度も使って複数のPC板を製造します。

③ 外壁タイルセット

組み立てた型枠の中に外壁のタイルを敷き詰めます。タイルは1枚1枚置いていくのではなく、図③のように数十枚が並んで1枚の板状になったものを隙間なく置いていきます。

④ 鉄筋・埋込み物セット

さらに骨組みとなる鉄筋を配置していきます。また、そのときに配管や窓枠などの埋め込み物も設計図どおりにセットしていきます。

⑤ コンクリート投入

鉄筋・埋込み物・タイルがセットされた型枠の隅々に均等にいきわたるように流動性の高いコンクリートを流し込み、充填します。このようにしてタイルはコンクリートと一体化するので、年数が経ても剥がれる心配はありません。

⑥ 仕上げ

流し込んだコンクリートの表面をならして、平らで滑らかな表面に仕上げます。そのあと強度が出るまで養生します。

⑦ 脱型

十分な強度が得られたPC板は、鉄製の型枠からはずされます。大型クレーンで慎重に吊り下げられて検査ヤードに運ばれます。

⑧ 製品検査・出荷

検査ヤードに運ばれたPC板は、打診検査をはじめとした各種製品検査を受けた後、ストックヤードで7日間の自然養生を経て、建物に取り付けられる順に従って建設現場に出荷されます。


大規模修繕工事の秘訣
著者 小笠原通晴
株式会社せせらぎ出版
*本書 p.39~46より抜粋


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