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【#ハマった沼を語らせて】普段すっぴんの私がJILL STUARTのコスメを買い続ける理由。



はじめに

私の普段のお肌は日焼け止めに、乾燥防止のお粉をはたくだけ。
仕事のときですらすっぴんであることが多く、夫とデートに行く、どなたかにお会いするという時くらいしかお化粧をしない。

そんな私が必ずチェックしているコスメブランドがある。
JILL STUART BeautyとIPSAである。
(以下、JILL STUARTをジル、IPSAをイプサと表記する)
基礎化粧品はイプサ、メイクやヘアケアなどはジル、という使い方をしている。
その中でも2005年のデビューから途切れなく買い続けているジルについてとにかく語りたい。語らせろ。語らせてください。

私はピンクが嫌い

1:ピンクなんて滅んでしまえ

私はピンクが嫌いだった。
いや、幼い頃は好きだったかもしれない。
幼稚園の体育帽子がピンク色で喜んでいた記憶がある。

しかし、自分で何かしらを選ぶようになった頃には、ピンクに嫌悪感を抱いていた。
理由は「私にピンクは似合わない」からだった。
ピンクが似合う同級生がいれば妬んで「もろとも滅んでしまえ」とさえ思っていた。

私はピンクに選ばれなかったのだ。
選ぶ色は水色だったり、緑だったり、オレンジだったり。
高校時代は親友とおそろいの水色ミラーを買うくらい水色づいていた。

ただ、例外としてポケベルだけはパールホワイトのボディにピンクのボタンのものを使っていた。
「このくらいだったら大丈夫だろう」という、良くわからない理由で選んだ。

洋服にピンクを着るだなんて信じられなかったし、全然想像もつかなかった。
恐らく、今の私を見たら過去の私はこう叫ぶだろう。

「きっしょ!!」

2:自分の容姿にコンプレックス

私の友人たちはとても可愛い人が多かった。
それが私にとっては自慢であり、コンプレックスだった。
いつも可愛い友人たちと比較されていたように思えた。

身長は高校1年生で167センチはあったし、プリクラ帳を開くたびに写っている自分の顔を見たくなかった。

所詮、私は引き立て役。
このあたりから三枚目のピエロとして生きよう、主役には到底なれないから、と路線変更をした。

闇の特技に「変顔」があるのだが、本当に呪われるような顔をするので友人が「魔除けに使うわ!」と言ったとき、感謝した。

主役のお姫様だけが、ピンクを許される。
そう思い込んでいた。
主役のお姫様に憧れていたけれど、きっと私じゃない。
そう思い込んでいた。

ジルとの出会いは突然に

1:たまたま読んだ赤文字系雑誌に

24歳の冬。
この頃の私はなぜか遅れてギャルっぽい雰囲気の女の子になっていた。
髪の毛をコテで巻いて、色んなメイクを試していた。

やや迷走気味ではあるが、J○やCanCa○のような雑誌名が赤色のファッション雑誌(通称:赤文字系雑誌)を買ってメイクやファッションを学ぶべく読んでいた。
モデルのエビちゃん全盛期で、めちゃくちゃ可愛いエビちゃんを見ては「こうなれたらいいなあ」と夢見ていた。

ビューティー系記事をパラパラとめくっていた時だった。
私のパラパラめくっていた手が止まった。

「え、なにこれ可愛い」

キラキラしていた。
いかにも「女の子」です、というパッケージ。
ちょっとだけセーラームーンっぽさもあった。
記事を読んでいる私の瞳も、きっとキラキラしていただろう。

――そのブランド名は「JILL STUART」。

2:うめはんVS私

2005年、東京は新宿伊勢丹、大阪は阪急うめだ本店にジルがオープンするという情報をゲットした。

「うめはんかー……」

ややため息交じりに呟いた。
阪急うめだ本店、通称うめはん。
確かにコスメの主戦場は関西=うめはん、という図式は以前からあった。
大阪の一等地の百貨店で、コスメと言えばうめはんなのである。

家から1時間弱で行ける距離だが、私みたいな「お姫様路線」から外れた人間を、うめはんのコスメコーナーは受け入れてくれるのだろうか?

とある平日。
「これ、逆に意識したら変な格好になりそう」と、カジュアルだけれど少し女の子らしいスカートを選んだ記憶がある。

いざ、うめはん突入である。

3:魔法の世界

とにかくうめはんのコスメフロアは広い。
まだ改装前だったけれど、それでも広かった。
ただ、今のうめはんと違い通路がかなりの迷路で、所狭しと様々なブランドがひしめき合っていた。

ジル、ジルはどこだ……。
フロアマップを見ると、一番端っこ!! しかも規模も小さめ!!
とにかくこの迷路から抜け出さねばと、コスメフロア独特の香水の匂いを振りほどきながらジルへと向かった。

「え」
思わず声が出た。
お隣の某ブランドのBA(ビューティーアドバイザーの略称)さんが何とも言えない表情で、その光景を見ている。

平日の昼間なのに、人がぎっしりなのである。
何度も確認する。
天井からぶら下がっている店名は「JILL STUART」。
間違いない。

BAさんの制服、めっちゃかわゆ!!
お店にいる女の子たち、かわゆ!!
店舗のファブリック、かわゆ!!
キラキラ、かわゆ!!

ここは、魔法の世界でしょうか?

どうしよう、場違い感半端ねえ……。
しかし、事前にネットで調べていたリップグロスをチェックしたい。
とりあえず人の波が落ち着くのを待った。

……。
…………。

だめだー!! 落ち着かないー!!
これは少々強引に行かねば、私は一生テスターも試せない!!
意を決して、リップグロスのテスターに手を伸ばそうとした。

4:運命のBAさんとの出会い

「何かお探しですか?」
伸ばしかけていた手が、止まる。

目の前には、めちゃくちゃ美人なBAさんが。
メイクもお上手なんだけど、元々美人なお顔だ。

「あ、実はリップグロスを試したくて……」
「かしこまりました、お色味とかお決まりですか?」

チェックしていた色番号を伝えると、他のお客さんの邪魔にならないようにスッとリップグロスを何本か取り、私の目の前に差し出す。

「こちらがご希望されていた○番で、それと似た系統のものと、お客様がお似合いになりそうなお色味をお持ちいたしました」

しごでき(仕事できる)なBAさんだー!!

「こちら○番はラメが結構入っておりまして、お色味は濃く見えますが、出してみるとナチュラルな仕上がりになります」

BAさんが透明のスパチュラに色を乗せて説明してくれる。
私が気に入ったなと思ったリップグロスは――濃いめのピンクだ。

「あとこちらはパール感が強いものです。お色味はつけたかどうかわからない仕上がりです」

このピンクも可愛い……。

「最後に、こちらは私がお客様がつけられたらとてもお似合いになるだろうなと思ったものです。ラメ感は最初にお出ししたものより、やや薄めにはなりますが」

そう言って出してくれたリップグロスの色も、ピンクだった。

「お客様のお肌的に、ピンクが似合うと思います」

そうニッコリ笑って説明してくれた。
ピンクが、似合う……。
泣きそうになったのを、こらえる。

キラキラの世界で、私はピンクと、このBAさんに認められたのだ。

どれも可愛いピンクだった。
私は、それらを全部買うことにした。

パッケージはキャップ部分に宝石をモチーフにした飾りが施されていて、テンションが上がる。
その見た目に反して、箱はシンプルな淡いピンク。
ショッパーは箱と同じ淡いピンクに、持ち手がブラックという、ものすごくツボな配色だった。

「こちら、ファンデーションと下地のサンプルになっております。お試しくださいね」

そう笑顔でお話しているBAさんのお名前をしっかり覚えて、売り場を後にする。
私の右手には、ジルのショッパー。
人生で初めて「可愛い女の子のもの」を購入した時間だった。

その後は沼

1:足しげく通い過ぎて3年連続で特別ノベルティをもらう

それからは収集癖も相まって、ファンデーションやアイシャドウ、チークなどのメイクアイテムや、ビューラーといった化粧小物などにも手を染め、立派な重課金者となった。

ある一定の金額まで課金すると、ジルから「ありがとう!」とノベルティが貰える仕組みになっており、そのノベルティもキラキラで美しかった。
(現在は購入金額に応じてポイントが付与され、品物と交換できる仕組み)

しかし、さすがに3年連続はやりすぎだと思う。顔面の広さはそんなに変わらないのだから。

2:素敵BAさんとの蜜月と別れ

しごできBAさんはいつ店舗に行っても素敵で、女性としてお手本にしたい人だった。
お互いにお互いの名前を認知して、肌質も好みのカラーも分かって、BAさんにとってはお得意様になっていたと思う。

しかし優秀な人は、やはり上からちゃんと把握されていて

「オガワさん、実は私東京のお店に異動になったんです」

と、悲しそうに報告される日が訪れた。
恐らく栄転である。
「じゃあ私が東京に遊びに行きますよ!」と笑顔でお別れした。

この人がいなかったら、ここまでジルにハマることもなかったかもしれない。今でも本当に感謝している。

3:ほぼ毎年恒例、クリスマスコフレ争奪戦に参戦

店頭で予約できたり、予約できなくて朝の7時から転売ヤーに混じって購入列に並んだり、電話を1000回くらいかけて権利をゲットしたりと、ありとあらゆる方法で、ほぼ毎年ジルのクリスマスコフレを手に入れていた。

参戦方法もどんどん変わっていき、整理券から混雑緩和のためのウェブ予約のためのQRコード配布になったりと、沼の民たちは色々と試されてきた。
あのBAさんがうめはんから去っていったあと、ジルは店舗拡大で様々なところで購入できるようになったが、クリスマスコフレだけはうめはんで購入することが多かった。

現在は高島屋でのお買い物が多い。また素敵BAさんを見つけてしまったので。

4:ジル好きのオガワと周りから認知される

とにかくパッケージや香り、ブランドイメージも可愛くてお姫様のようなジル。
私はその沼の住民となり、周りに「ジルのココが素晴らしい!」とニッコニコで話をしていると、誕生日プレゼントにジルのコスメが貰えるようになった。

こんなん、なんぼあってもいいですからね~(喜)。

5:ピンク教に入信

あのピンク嫌いで有名だったオガワが、洋服でもピンク、小物でもピンク、スマホもピンク、マスクもピンク……と何でもかんでもピンクになってしまったのである。もはやピンク教でピンク狂である。

「人生の主役は、この私!」と思えるようになってから、ピンクアイテムを取り入れることが増えた。気持ちがアガる。

そう思わせてくれたジルに本当に感謝している。

さいごに

私は割と大真面目に「ジルに救われた人間は多いのではないか」と思っている。
女性らしさってなんだよ、とやさぐれていた時に出会えたことは奇跡で、そして女性としての自信も、素直に「可愛い」と言える心も、すべてジルが私たちにかけてくれた魔法だと信じている。

「きっしょ!」という過去の私に教えてあげたい。

「ジルみたいなキラキラに憧れていたからこそ、だよね」

女の子は平等に「可愛い」を手にできる権利がある。
だからこそ、これからもジルの魔法にかかり続けようと思う。

――主役でも、主役じゃなくてもピンクは許されるし、ジルのようなティアラもドレスも身につけていいんだよ。

今日も私のコスメポーチから、ジルはそんなメッセージを送ってくれている気がする。
ありがとう、JILL STUART。これからもよろしくね。

#ハマった沼を語らせて

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