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体力がなくて週4しか働けない

「そうそう、あのね、この子体力ないの」

笑いながら、呆れたように10年来の友だちが言ったセリフに、そっか〜わたしってやっぱ体力ないんだ〜と、諦めがついたのは、29歳の時。

出張先で、一日謎解きウェディングのスタッフとして働いたあと、夜ホテルでへとへとになっていた。それにしても、一日一緒で同じだけ働いた他の2人に比べて、わたしが電池すっからかんの様子だったらしく、そこで友だちが放ったセリフだった。

最近もこんなことがあった。編集を学ぶ「ツドイの編集学校」の初回講義の後、懇親の飲み会に参加した。飲み会は楽しくて、はじめましての人といろんな話をした。だけど、途中ですんっと電池が切れてしまった。集中力というか、楽しむために必要な体力がそこで終わってしまったようだった。電池が切れてからは聞き役に回って、最後まで飲み会の場にいたのだけど、家に帰ってきてどっと疲れた。少人数で話すぶんには、飲み会はそこまで苦手なわけじゃないし、愉快な人たちとの時間だったのだけど、いかんせん体力が尽きてしまった。

夫とデートをしていても、休憩を挟まないと一日出歩いていられない。スマートウォッチによると、8,000歩、歩いたところでわたしの体力は電池切れがくるらしい。カフェやベンチで休まないと、活動できなくなる。おでかけの日の8,000歩って結構すぐじゃない?

子どもの頃、運動は苦手な方ではなく、短距離走は真ん中より早いくらいだったが、より体力が必要な長距離の持久走がすこぶる遅かった。高校の時に体育の先生が、長距離を走る前後で心拍数を測るように指導していた。クラスのほとんどの子が、前後の心拍数に大きな差がなく「もっと走れるぞ!」と檄を飛ばされているなか、わたしの心臓はバクバクで悲鳴をあげていて「お前はもう十分がんばっている」と言われた。

早生まれで、子どもの頃から体が小さい方。それで周りの人よりもちょっと体力がないのだと思っていた。でも、大人になっても、いつまでもいつまでも、他の人より体力がない。

文筆家の絶対に終電を逃さない女さんが、エッセイで「体力がないとは時間がないことでもある」と言っていたが、本当にそうだと思う。わたしの場合、体力がないゆえに、寝過ぎて時間がない。

もともとロングスリーパーで毎日8時間はすやすや眠っている。眠りが浅いわけでもないし、ぐっすり眠れているはずだけど、加えて昼寝が必須だ。昼休みが1時間なら、ランチを15分くらいでとっとと食べて、残りの時間は机に突っ伏して眠る。今は幸い在宅で仕事ができているので、ヨギボーの上で平日毎日昼寝をしている。こう書くと牧歌的な感じがするが、これだけ寝てもなお、オンタイムには眠気がやってきて、本当に絶望する。あんなに寝たのに?まだ眠いの?

困り果ててかかりつけのお医者さんに相談したこともある。すると、「眠れないのなら困るけど、眠れているのならリラックスできていて、いいんじゃないのか」との回答だった。困ってるんだけどな。

ずいぶん前から週4日しか働いていない。週5日働く体力がないのだ。26歳くらいの頃、がむしゃらに働いて、22時で職場近所のスーパーが閉まる直前に夜食をゲットしてまでデスクに残るとか、3時まで取引先との飲み会に付き合ってタクシーで帰るとかしていて、あれよあれよと体を壊して休職した。本当に無理だった。復帰するタイミングでわたしが提示した労働条件が、週4日だけ働くこと。

説明が面倒なので、副業をしているから、という理由で週4日しか働かないことにしていたが、本当のところは体力がないから。実際、8時間×週4日で働いてみると、ずっと元気で、たくさん仕事ができた。週5日働くとなると、休み2日のうち、1日はまるまる回復に費やさなくてはならないし。

世の中、週に8時間×5日=40時間働けることを前提にしすぎだと思う。それは体力のある人の世界線だ。わたしのように週40時間労働が全然無理な人って意外といるんじゃないだろうか。フリーランスだったり、在宅勤務だったり、フレックス制度だったり、ずいぶん働き方は選択できるようになってきた。自由な働き方、というとなんだかキラキラしたもののように感じるけど、実態はもっと切実だ。体力のない人が、透明人間じゃなくなる日がくるといいな。

このnoteは、毎日書いている日記の練習の、本番です。2024年11月の日記の本番でした。


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