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不安の9割は起こらないって本当ですか?

自己啓発書でたびたび事実のように取り扱われる割合です。

読者に対して「悩まなくてもいいんだよ」と言うための根拠として用いられます。

しかし、そのもとになった論文を読むと、言い過ぎな感を覚えることも...。

内容を紐解いてみます。


「不安の9割は起こらない」はちょっと言い過ぎ!?


「不安の9割は起こらない」――この研究を発表したのが心理学者・ルーカス・S・ラフレニエール氏です。

彼は全般性不安障害を患う方々に心配事を書いてもらい、それが次の30日間で本当に起きたかどうかを毎晩記録してもらいました。

さて、結果は・・・。

実際に9割の心配事は起きず、しかも実際に起きた心配事の3割も思ったほどではなかったのです。

この研究をもとに、「心配事の9割は起こらない」という言葉が生まれました。

さて、ここまでの話でふと違和感を持ちませんか?ちょっと論理飛躍していないかと。

本研究に協力いただいたのは「全般性不安障害」――つまり、毎日の生活の中で不安や心配を慢性的に持ち続けておられる方々です。

こうした辛い思いをされている方々をご対象にした研究をもとに導き出した法則が、果たして他の方々にも当てはまるものなのでしょうか?

ちょっと違っている気がします。


不安な人を安心させたいなら、尚更、根拠の精査を!


将来起きるかどうかわからないことに不安になってしまう…気持ちはわかります。

そのとき「悩まなくてもいいんだよ」と声をかけてもらえるとホッとしますよね。

また、「不安の9割は起こらない」は言い過ぎにしても、個人的な経験としても、その側面はあるでしょう。

ただ、本当に安心させたいなら、引き合いにする本研究の中身を精査したいところです。

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