病院は異空間
人が死ぬって、現実味がない。
病院の外では、いろんな人の生命を感じる。
笑ったり、泣いたりしながら生活している。
桜は新緑へ変わりつつある。
病院の窓から見える、家の明かり。
そこに家族や人がいる。みんな、どんな1日を送ったのかな。
病院は異空間だ。
誰かの人生の本がたくさん閉じようとしている。
誰かの物語が始まってもいるんだろうけど、ここは静か。耳に響くのは不安定な心電図の音だけ。
今、私たちが大切な人の死を見守っているだなんて、外の人は誰も想像がつかないだろうな。
ある人にとって、死は近いようで遠い。
できないとわかっていても、あの人が元気な頃までページを遡りたい。
