ゲスワーク世界読み(3)
〈もっとペシャンコ〉
編集者・宮下和夫さんの前でペシャンコになったわたし。
しかし見識のある編集者に接して、そのご親切にも大変感謝していました。だからこそ後になってその宮下さんが経営する出版社「弓立社」の本である
『日本の秘密』(副島隆彦著)
を区立図書館の本棚で見かけたときに
(なんとも言えず嫌な気がするのだけれど……)
それでもやっぱり読んで見よう、ということになったのです。
で、この本を読んでみたところが、わたしはもっとペシャンコになりました。いや、ペシャンコの意味が違います。
宮下さんに初めてお目にかかったときのペシャンコは
(おのれ一人の未熟さというか、無知と思い上がり)
を自覚してのペシャンコでしたが
『日本の秘密』を読んでなったペシャンコはまるで
(自分一人もそうですが、自分が立っている日本の国そのものも一緒に沈んでいくような……)
そんなペシャンコ感なのです。
〈政治が分かる?〉
わたしはそれまで
(おれにだって政治は分かる)
と思っていました。
しかしそれはテレビを見たり新聞読んだりしたときに、政治的な論議の意味がだいたい理解できる……という意味でした。
例えば
「防衛費はもっと増やすべきかどうか?」
という論議があるとして
それに関するテレビ番組や新聞記事などを読んでおけば、もし街頭のインタビューでマイクを突きつけられても
「Aの主張とBの主張があるのは知っていますし、どちらの主張の根拠にもある程度は同意出来ますけれど、現状では防衛費は抑えておいた方がイイと思います」
くらいのことが言えて
友人からも
「おまえ、まんざらバカでなかったんだな」
などと言われ、内心鼻高々になれる……
要するにその程度の……ポーズだけでほとんど空っぽな……ことが
(政治が分かる)
ということだと信じていたワケです。
けれど副島隆彦さんの『日本の秘密』(弓立社)
に書いてある政治のリアルは、わたしを木っ端船のようにひっくり返しました。
それは
(おまえは政治を理解する・しない以前の所にいる!)
ということを突き付けられたも同然のことでした。
〈直接に脅かされるわけじゃない〉
ありきたりな例えですが、やはりそれは
(子供が大人の世界をのぞき見てショックに呆然となった)
というのに近いでしょう。
もちろん実生活の中でなら、わたしも大人の世界のドロドロや、荒々しさや過酷さ、目を背けたくなるような事実が
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