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いい人でいることがしんどい。GIVE&TAKEで成功する人の違い


その本、もう一回だけ信じてみてほしい。
読んでも変わらなかった人が、こっそりラクをするための5冊~第4回
⌚この記事を読むのに必要な時間:通勤電車2駅分
👍この記事1本で手に入るもの:いい人のまま消耗しないための線の引き方
※全5回シリーズの4回目ですがこの1本だけでも完結しています



少しだけ私の失敗談を聞いてください

気づいたのはある金曜日の夜。今週の仕事を振り返っていた時。
月曜日は同僚の仕事を手伝った。火曜日は後輩の相談に親身に乗った。水曜日は上司の急な頼みを引き受けた。木曜日は会議の議事録を誰もやらないからと自分が書いた。そして金曜日は早く帰りたそうなオフィスの空気を読んで戸締り担当を申し出た…あれ?もしかして今週の私って、誰かのためのタスクに振り回されていた?

クタクタになって家に帰り一人で冷めた夕食を食べながら、なんでこんなに疲れているのかうまく言葉にできない。モヤモヤ感。いつもよりごはんが固く味気なく感じる。おかしい。自分の仕事はちゃんと終わらせていたし、誰かを助けて感謝もされた。だから文句を言われる筋合いはないし自分の頑張りに堂々と胸を張っていられるはず。それなのに…今、背中は小さく丸く、なにより涙が出そうなくらい心がしんどい。

翌週の月曜日また同じことが始まる。その繰り返し。気づけば私は職場で一番頼られる「いい人」になっていました。そして同時に職場で一番消耗している人になっていました。

アダム・グラントの有名な本「GIVE & TAKE」を読んだのはそれから半年後のこと。読んで最初に口から出たのは「あぁ……私、正しい方向に間違えていたんだな」という静かなため息でした。この記事はそんな風に優しすぎて疲れてしまったあなたのためのお話。

読み始める前に少しだけ確認させてください。

【こんなあなたには、きっとホッと届くはずです】

  • 職場で頼まれると「いいよ」と言ってしまい断れない。

  • 気づくと自分ばかりが動いていて、いつも一番消耗している。

  • 「いい人」でいようと頑張っているのに、なぜか毎日がしんどい。

  • 誰かに与えることに疲れているのに、そのループから抜け出せない。

  • 「どうせまた、本を読んでも変われないんだろうな」と諦め半分で今これを読んでいる。

【こんなあなたには、必要ないかもしれません】

  • 今は誰かに優しくすることより、とにかく自分を休ませることが最優先の状態にある。

  • いつも自分のペースで頼みごとを上手に断れている。

  • すでにグラントの本を読んで成功するギバーの行動を完コピしている。

もしあなたが「あ、私のことだ」と感じてくれたなら。どうか温かい飲み物でも飲みながらこの先を少しだけ読んでみてください。


第一章:私が「いい人」をやめられなかった本当の理由

新卒で入った会社で、私は最初から「何でも笑顔で引き受ける人」でした。だって断る理由がわからなかったから。頼まれるということは私が信頼されているということだと思っていました。断ることは、その大切な信頼を裏切ることだと思っていたんです。それに何より、断った後の「あの人、冷たいね」「空気が読めないね」という目で見られるのが怖くて仕方がありませんでした。

だから引き受けました。全部、全部引き受けました。でも3年が経った頃、ある事実に気づきました。私の「全部引き受けます」という優しさは誰からも深く感謝されていなかったんです。正確に言うと、感謝はされていましたが、それは「やってもらって当たり前」という軽いものになっていました。

「これ、また〇〇さんに頼もうよ。あの人断らないから」それは褒め言葉のはずでした。なのに、その言葉を聞くたびに私の心のやわらかい部分が少しずつヤスリで削られていくような感覚がありました。

初めて勇気を出して「NO」と言った日のこと

その日、私はすでに今週のタスクが限界まで詰まっていました。そこへ同僚から「ごめん、この資料明日までにまとめてもらえる?」という急ぎの依頼が来ました。今まで通りなら無理をしてでも「わかった、いいよ」と笑顔で作って答えていました。でも、その日だけは限界だったんです。

「ごめんね、今週はちょっと厳しくて……。来週なら大丈夫なんだけど、どうかな?」

言い終わった瞬間、心臓がバクバクと鳴りました。嫌われたらどうしようと。でも相手は一瞬だけ「あ、そっか」という顔をしてこう言いました。

「わかった、じゃあ来週でいいよ。ありがとう」……それだけでした。

何も起きませんでした。関係が壊れることも冷たい目で見られることもありませんでした。ただ締め切りが来週に延びただけだったんです。

その夜、私は知りました。私がこれまで「断ったら大変なことになる」と怯えていたのは、ただの思い込みのお化けだったということを。

第二章:あなたが消耗しているのはあなたのせいじゃない

なぜ優しくて真面目な人が「断れない人間」になってしまうのでしょうか。それは性格や意思が弱いからではありません。日本の職場に深く根付いている見えないルールのせいです。

日本には言わなくても察して動くという文化があります。「空気を読め」「頼まれる前に気づけ」という暗黙のプレッシャーが職場のあちこちにフワフワと漂っています。このルールの中で育つと私たちは無意識のうちにこう思い込まされてしまいます。

「断ること=空気が読めない悪いこと=私の評価が下がる」

だから断れない。断れないから全部引き受ける。引き受けるからあなた一人だけがボロボロに消耗していく。あなたが今しんどいのはあなたが優しすぎるからではなく、この「断ることは悪だ」という職場の雰囲気に誰よりも真面目に従い続けているからなんです。

アダム・グラントが教えてくれた優しい事実

2013年、組織心理学者のアダム・グラントがとても画期的な研究を発表しました。彼は職場の人間を次の3つのタイプに分けました。

  • ギバー(与える人): 見返りを求めず人に優しくする人

  • テイカー(奪う人): 常に自分の利益だけを考えて人から受け取ろうとする人

  • マッチャー(バランスを取る人): 与えたら同じだけお返しを求める人

さて、この中で職場で「最も成功している人」は誰だと思いますか?そして「最も底辺で消耗している人」は誰だと思いますか?

結果は驚くべきものでした。最も成功しているのも最も消耗しているのも、どちらもギバー(与える人)だったのです。「誰かに優しく与える人」の中に、トップで輝く人と底辺でボロボロになる人の両方がいたのです。

では、この「成功するギバー」と「消耗するギバー」の決定的な違いは何だったのでしょうか?グラントが出した答えは「自分への投資、自分を大切にする時間あるかどうか」でした。

成功するギバーは、他者に優しくしながらも自分の時間や体力、心を回復させるための自分への投資を絶対に忘れませんでした。

一方で、消耗するギバーは、他者に与え続けるばかりで自分を満たすことを完全に後回しにしていたのです。人に与える優しさの量の差ではありませんでした。自分自身を大切にしているかどうかの差だったのです。

第三章:優しさを長持ちさせるための持続可能な利他主義

飛行機に乗ると必ずこんなアナウンスが流れますよね。

「酸素マスクが下りてきたら、まず「ご自身の」マスクを着用してから、お子様のマスクを着用してください」

これを聞いて「子供より先に着用するなんて!なんて自分勝手な!」と思う人はいません。それは、自分が先に酸欠で倒れてしまったら、目の前の大切な人を助けることは絶対にできないということを知っているから。

グラントの研究もこれと全く同じことを言っています。
自分への投資、例えばたっぷり寝る、好きなものを食べる、一人の時間を楽しむ、をしっかり確保している人は、そうでない人よりも結果的により長く、より多くの人を助けることができていました。

自己犠牲ばかりしていると短期的にはたくさんの人を助けられますが、自分が燃え尽きてしまった後はもう誰にも優しくできなくなってしまいます。

あなたがこれからも「いい人」でい続けたいなら、まずはあなた自身をたっぷりと満たすことが絶対に必要なのです。これは決してわがままではありません。持続可能な優しさなんです。

第四章:「断ること」は周りへのプレゼントだと思おう

もう一つだけ優しいあなたに知っておいてほしいことがあります。あなたが断れないことで実は頼む側の相手も損をしているんです。

「断らない人」に頼み続けるとどうなるか。その人がパンクして倒れた瞬間、職場の仕事がすべてストップして大パニックになります。あなたが断らないことは組織にとって実はとても危ないリスクなんです。

さらに言えば、あなたが断らないせいで頼む側の人は、相手に配慮した上手な頼み方を学ぶ機会を奪われています。断られることで初めて人は「あ、〇〇さんも忙しいんだな。次はもっと余裕を持ってお願いしよう」と気づくことができます。

あなたが勇気を出して「断ること」は、周りの人を育て、組織を守るための立派な貢献なんですよ。ね、そう思いませんか。だから安心して断っていいんです。

第五章:明日から使えるあなたを守るお守り

ここまで読んでくださったあなたには、いい人のままで消耗しない方法についてのヒントが届いているはずです。

断ることは優しさを捨てることではありません。誰かに与えながら自分を満たすことは決してわがままではないのです。でも「どうやって断れば角が立たないの?」「やっぱり断った後の空気が怖い……」と不安になるかもしれませんね。

大丈夫です。その不安をなくすための職場でそのまま使える断らずに断るフレーズと、どうしても断れない時のBプランを含めたお守りをここから先でそっとお渡しします。

来週もまた誰かの仕事を抱え込んで、金曜日の夜に「私って何のために生きてるんだろう」と一人で泣くのは、もう終わりにしませんか。

もし「来週の金曜の夜は、自分のためだけにご褒美のケーキを買って、心から笑っていたいな」と思うなら、ぜひ続きの扉を開いてみてください。

【この先であなたにそっとお渡しするもの】

① 【超実践的】職場で角が立たない断らずに断るフレーズ集
NOと言わずに自分を守る、優しい交渉術です

② 「この人には優しくしなくていい」を見極める3つの基準
テイカーに搾取されないための心の防犯ゲートです

③ どうしても断れない時のBプラン
断れなくてもあなたの消耗を劇的に減らす方法があります

④ 自分の時間を職場で堂々と確保するための言い訳フレーズ
わがままだと思われたくないあなたのための優しい言葉です

⑤ 今夜、たった5分でできる小さな実験

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