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20年前に褒められた声を、45歳で使ってみる


先日のZoomで、参加者みんなから声を褒められた。

45年間、特に何にも使わずに生きてきた声である。

燃えないゴミの日にも出せなかった声が、急に骨董品扱いされている。

そこまで言われて、ふと思い出した。

そういえば、20年くらい前にも、声がいいと言われたことがある。

当時の仕事仲間から。それと、オンラインゲームの仲間からも。
まったく違う場所にいる人間から、別々に言われていた。

なのに、完全に忘れていた。

20年間、声はずっとそこにあった。
私の喉にぶら下がったまま、ただ飯だけ通していた。

その日の話は、こっちに書いた。


タラヲガズームは、ヒトタラヲさんが主催するZoom。

このメンシプで参加できます👇


なんで20年も忘れてたのか

理由は、たぶん簡単や。

当時の俺に、声の使い道なんてなかった。

歌手でもないし、声優でもない。
声だけで何かを発信するって発想、そもそも存在してなかった。

顔は鏡で見る。
文章は読み返せる。

でも自分の声は、毎日聞いてる。
日常に溶け込みすぎて、価値なんか分からへんかった。

仕事仲間に言われても、ゲーム仲間に言われても、「へえ、そうなんや」で終わってた。

褒められた記憶は棚の奥に放り込まれて、20年そのままやった。

開けたら、まだ使えた。
賞味期限がないのは、声のいいところかもしれん。


言っておくと、通話が苦手なわけではない

これは前も書いたけど、ネット通話そのものには慣れてる。

オンラインゲームのボイチャも、仕事のTeamsも、普通に使う。

しゃべるのが苦手なんじゃない。

苦手なのは、そこじゃない。


「話す」と「雑談を作る」は、別物やった

ただの雑談なら、できる。

友達となら、何も決めずにダラダラしゃべれる。
それは普通にできる。

問題は、初対面のときや。

初対面やと、下手なことが言えない。
変なこと言ったらどう思われるか、そのブレーキが余計に強くかかる。

先日のZoomでも、タラヲさんから「雑談で話をつないでおいて」と言われた。

一番あかんやつが来た。

初対面。話題なし。つないでおいて。

俺の三大弱点を同時に突かれた。格ゲーなら即死コンボや。

そのとき救ってくれたのが、MCのあずなぶ〜るさんだった。

話しやすい空気を作ってくれて、話題も振ってくれた。
おかげで、なんとか声が出た。

あれがなかったら、たぶんマイクONのまま無言で固まってた。
イケボおじさんじゃなくて、無言おじさんが爆誕してたわ。

あの日しゃべれたのは、俺の力やない。
足場を作ってくれた人がいたから、立てただけや。

そこに「では、自由に雑談してください」が来る。

この一言で、俺は死ぬ。

議題があれば話せる。
敵がいれば作戦も言える。
記事の内容も、質問されたことも答えられる。

方向さえ決まってれば、初対面でもしゃべれるんだ。

オンラインゲームなら敵の位置を報告できるし、Teamsなら進捗を報告できる。

でも初対面の雑談には、敵も進捗もない。

下手なこと言えない状態で、だだっ広い荒野に一人で立たされて「なんか面白い話して」と言われる。

何も、出てこん。

RPGならここでゲームオーバーの画面が出てる。


だから、ライブ配信はたぶん向いてない

声を褒められたからって、いきなり配信を始める気はない。

ライブはコメントが止まったら自分で話題を作り続けなあかん。
それが、俺が一番できないやつや。

想像してみてくれ。

配信を始めて、最初の10秒は「どうも」で持つ。
次の10秒は「えー、今日は——」で持つ。

その次、何も出てこない。

無音。

リスナーが一人、また一人と抜けていく。
残ったのはBOTだけ。

あのBOTまで出ていったら、もう終わりや。

無理に配信者っぽく振る舞ったところで、たぶん声のよさより苦しさのほうが先に出る。

俺に必要なのは話す才能とちゃう。
話すための足場や。

書いた記事。読者からの質問。ひとつのテーマ。箇条書きのメモ。

杭が一本刺さっていれば、そこに向かって話せる。
何もなければ、止まる。

完全な原稿を渡されたら、今度は朗読になる。
それも違う。

だから箇条書きくらいが、ちょうどいい。

俺の声には、杖がいる。


文章の続きを、声で話してみる

そこで思いついたのが、これや。

記事そのものを朗読する気はない。
それなら読んでもらったほうが早い。目で読むほうが速いんやから、わざわざ俺が読み上げる意味がない。

書いたあとに、こぼれた話がある。
記事には入れなかった本音とか、書きながら思ってたこととか。

それを、少しだけ声で足す。

文章は文章として読んでもらって、その外にはみ出したぶんを声で拾う。

これなら、ゼロから雑談を作らんでいい。
記事という杭が、すでに刺さってるから。

声に杖を渡してあげる方式や。


20年眠ってた装備を、一度だけ使ってみる

20年前は、声を褒められても、置いておく棚がなかった。

今は、文章を書いている。
話すテーマも、そこにある。

なら、一度くらい使ってみてもええかもしれん。

20年ものの声。
熟成したのか、腐ってるのかは、聞いた人に判断してもらう。

ということで、この記事に音声あとがきを置いてみる。


いざしゃべるとなるとめっちゃ難しい💦
リトライ疲れで、適当になった(笑)

そしてユーチューバー尊敬するわ!


音声リトライで疲れたおじさん👇



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