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夏のボーナス、賢い使い道は「貯金」か「投資」か?―セキュリティコンサルタントが考える「個人の資産戦略」

こんにちは!記事を読んでいただきありがとうございます!

今日は「夏のボーナスが入ったので、どう使うか、どう蓄えるか」というテーマで記事を書いてみたいと思います。

ボーナスと聞いて、何を思い浮かべますか?

私の場合、思い浮かぶのは子供の頃の嫉妬心を感じた思い出です。

私の実家は自営業だったので、残念ながらボーナスの恩恵にあやかれることはなかったのですが、友達の家はちょっとお高いレストランに行ったとか、おもちゃを買ってもらったとか自慢話を聞いて「羨ましいなぁ」とか言ってました。

なつかしい…

最近のボーナス動向はどうなんでしょうか。

2025年に実施された調査(第62回Pontaリサーチ)によると、夏のボーナスの使い道として「貯金・預金」を選んだ人は32.4%

この割合は調査開始以来の過去最低を記録したものの、それでも「12年連続で使い道のトップ」となっています。さらに、54.8%の人がボーナスの「半分以上を貯金に回す」と回答しています。

また、ボーナスを「貯金・預金に回さない理由」として最も多かったのは、「生活費や日常の支出に充てるため」(約3割)。
物価の上昇や家計の圧迫といった現実が、この数字にも表れているように感じます。

「ボーナスで派手に使っちゃう!」というイメージは、もう過去の話なのかもしれませんね。

「ボーナスは特別」という心の会計

ボーナスって、なぜか「特別なお金」に感じませんか。

行動経済学では、こうした感覚を「メンタルアカウンティング(心の会計)」と呼びます。
人はお金を金額だけでなく、「どこから来たか」「何のためか」で無意識に分類しているのだそうです。

たとえば、

  • 給料は「生活費のためのお金」

  • 副業収入は「ちょっとした贅沢に使うお金」

  • ボーナスは、「未来に備えるお金」

かつては「未来に備えるお金」が、「自分へのご褒美」でした。
でも最近は、「使うより、備えるべき」と考える人が増えています。

同じ金額でも、心の中の財布が変わるだけで、行動が大きく変わる。
それが、お金と私たちの不思議な関係なのかもしれません。

セキュリティの視点で考える守るべき資産

私は普段、セキュリティコンサルタントとして、企業の情報資産やシステムを「どう守るか」ということを考えるお仕事をしています。

その時にまず考えるのが、「守るべきものは何か?」ということです。
リスク評価の第一歩は、守るべき資産の特定から始まります。

企業であれば、守るべきものは、顧客情報や知的財産など。
これらは資産として扱われ、それに応じた対策が講じられます。

では、個人にとっての「資産」って何でしょうか?

たしかに、ボーナスという形で手にするのは金融資本(お金)です。
でも、それだけではありません。

私たちが本当に守り、育てていきたい資産は、お金の先にあるもっと広いものなのではないかと思うのです。

たとえば、こんな3つの資本のかたちがあります:

  • 金融資本:貯金、投資、経済的余裕

  • 人的資本:スキル、健康、思考力、自信

  • 社会資本:信頼関係、家族、仲間、コミュニティ

この3つは、どれか一つでは成り立ちません。

そしてボーナスをどう使うかという問いは、言い換えれば

「今の自分にとって、どの資本を一番守りたいのか、あるいは育てたいのか?」

という問いでもあるのかもしれません。

どんなリスクが資産を脅かすのか?

資産には、金融資本・人的資本・社会資本という3つの形があります。

そして、どれも「守りたい」と思った瞬間から、リスクの影響を受け始めます。

セキュリティの現場では、守るものが決まったら、次に考えるのは「何がそれを脅かすのか?」という視点です。

それは個人の生活でも同じで、ボーナスという守る手段をどう使うかを考えるには、先に「どんなリスクがあるのか」を理解しておく必要があります。

ここでは、3つの資本それぞれに影響する代表的なリスクを、短期と長期に分けて整理してみます。

● 金融資本を脅かすリスク

  • 短期的:物価高、生活費の増加、急な出費(病気・家電の故障など)

  • 長期的:インフレ、年金不安、投資環境の変化

「お金が足りなくなるかもしれない」という不安は、誰にとっても身近なものです。
今を生きるための出費と、将来に備える貯金のバランスをどう取るか。

● 人的資本を脅かすリスク

  • 短期的:過労、モチベーションの低下、学びの機会の欠如

  • 長期的:スキルの陳腐化、健康の衰え、AIによる代替

どんなに今の仕事が順調でも、学びやメンテナンスを怠ると、気づかないうちに「自分の価値」が減っていくリスクがあります。

● 社会資本を脅かすリスク

  • 短期的:忙しさによる人間関係の希薄化、疎遠

  • 長期的:孤独、信頼の断絶、支援が得られない状態

人との関係は、意識して育てなければ、いつの間にか弱くなってしまうものです。
そしていざというときに頼れる人がいない状態は、大きなリスクになります。

こうして見ると、「リスク」はお金だけでなく、
自分という存在そのものを静かに侵食していくものでもあると感じます。

ボーナスというのは、一時的に得られた金融資本の余白です。

その余白を、金融資本のままにしておくのか、それとも人的資本や社会資本へと変換するのか

その選択を常に私たちは考えているのだと思います。

金融資本・人的資本・社会資本の使い道を考える

ボーナスという金融資本どう変換するべき(もしくは金融資本のままにするべき)でしょうか。

まずはそれぞれの使い道を整理してみたいと思います。

● 金融資本にとどめる:貯金と投資

まずは、ボーナスをそのまま「金融資本」として使う選択肢です。

ひとつは貯金

  • 突発的な出費への備え

  • 数ヶ月分の生活費の確保

  • ただあるというだけで感じられる安心

もうひとつは投資

  • 株式や投資信託などを通じて、長期的に資産を育てる

  • インフレや将来の収入不安に備えて、お金に働いてもらう

貯金は「守る」、投資は「育てる」。
どちらも金融資本を金融資本のまま扱う選択ですが、目的とスタンスは大きく異なります。

どちらが正しいというより、自分のライフステージや不安の種類に応じて使い分けるのが現実的なのかもしれません。

● 人的資本に変える:学びも、遊びも、回復も

人的資本とは、自分自身の価値や可能性を指します。
たとえばスキル、健康、思考力、感受性、自信、気力、など。

ここへの使い道は、本当に幅広いです。

  • 資格取得、研修、読書、留学:未来の収入を広げる自己投資

  • よく眠るための寝具、運動習慣、栄養のある食事:健康の維持と回復

  • あえて「意味のない出費」をして、気分をリセットする:気力の補充

一見「浪費」に見えるものも、今の自分を守るという意味では十分人的資本の強化になります。

● 社会資本に変える:信頼やつながりを育てる

社会資本とは、人との関係の中で得られる支援や信頼のこと。
家族、友人、職場、コミュニティといったつながりがベースになります。

ボーナスの一部をこうした関係性に使うという選択もあります。

  • 家族と食事に行く、旅行に出かける

  • 久しぶりに誰かに連絡してプレゼントを贈る

  • 地域のイベントに参加してみる

それは見た目には消費や交際費かもしれません。
でも、そのつながりがあることで、孤独を防げたり、困ったときに支えられたりする。

時間とともに返ってくるもの”を考えると、これも立派な資本の使い道だと思います。

「消費」「浪費」「投資」という分類も、
どの資本を育てているか、という目で見直すと、まったく違った意味に見えてくるかもしれません。

私は、こう使います

ここまで、金融資本・人的資本・社会資本という3つの資本の視点から、ボーナスの使い道を整理してきました。

どれも大切で、どれも欠かせない。
でもその中で、今年の私はどう使うかを書いてみようと思います。

● まずは、金融資本として少し残しておく

お金がすべてではないけれど、「ある」というだけで心が落ち着くのも事実です。だから、まず30〜40%くらいは、貯金か投資に回しておこうと思います。

● 人的資本には、回復と種まきの両方を

今年は、色々とスキルチェンジを目論んでいます。
このnoteもそうですが、これまで会社員としてしか働いていませんでしたので、記事を書いたり、AIをがっつり触ったり。そんなことにお金を使いたいです。

あとは読書習慣も維持したいので金額というよりも時間を投下したいですね。

● 社会資本には、静かな「ありがとう」を

何か大げさなことをするつもりはないけれど、妻とゆっくり外食をしたり、旅行に行ったり。プレゼントをしたり。

● そして、浪費も少しだけ

やっぱり、ぜんぶ「資本の変換」なんて言ってたら、息が詰まります。

特に意味はないけれど、ちょっと美味しいお菓子を買うとか、喫茶店でぼーっとするとか。そういう余白があるから、他の部分にもちゃんと向き合えるのかな、と思っています。

まとめると、こんな感じです

  • 金融資本:40%(貯金と少しの投資)

  • 人的資本:30%(会社員以外の経験+読書習慣)

  • 社会資本:20%(妻への感謝)

  • なんとなくの浪費:10%(気ままに使う)

割合はざっくりですし、その通りにできるかどうかはわかりません。
でも、「自分はこうしたい」という気持ちを一度言葉にしておくことで、
お金の使い方にも、自分との向き合い方にも、少しだけ芯が通るような気がするのです。

あなたは、今年のボーナス、何に使いますか?

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