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「そのパスワード、危ないかも」ってiPhoneが教えてくれた

iPhoneには「パスワード管理アプリ」が最初から入っている

今日はiPhoneの「パスワードアプリ」について記事を書きたいと思います。

こういうアプリです。

記事を書こうと思ったのは、私の妻から「パスワードアプリ」に関する相談を受けたことがきっかけです。

便利なので多くの方が利用されているのかと思いますが、「パスワードアプリ」に関するセキュリティの話を今日はしたいと思います。

この記事では、利用方法(パスワードの記憶の方法、自動入力の方法など)は言及しませんが、おそらく「パスワードアプリ」を開くと自分のパスワードがたくさん入っているのではないでしょうか。

こんな感じで保存しているパスワードが表示されます。
(Wi-Fiパスワードなどもここで管理されています。)

このアプリの何が便利なのかというと、SafariなどのWebブラウザでもLINEなどのアプリでもiPhoneでのパスワードを一括で管理してくれるということです。

「あのパスワードなんだっけな〜」という忘れることや、
「忘れちゃうから全部一緒のパスワードにしてる」などというセキュリティ的に微妙な状態から解放してくれます!

もともとSafariのパスワード管理として機能していましたが、iOS 17以降で「パスワード」という名前のアプリとしてホーム画面にも表示されるようになりました。
もし見当たらなければ、設定アプリの「パスワード」からも同様の情報にアクセスできます。

私はこのアプリのおかげでパスワードをほとんど覚えていません。
ですが、桁数は12桁以上で英大文字/英小文字/数字/特殊文字混合でとても複雑なものに設定しています。

パスワードは桁数を長くすればするほど、文字種別を多くすればするほど解読が難しくなります。

下記によると、私のパスワードの解読には現代の技術力では、34,000年ぐらいかかるみたいです。

パスワードを解析するのにかかる時間

ログイン情報を記録しておき、必要なタイミングで自動入力する。

たったそれだけのことですが、そのおかげで私たちは、複雑なパスワードをいちいち覚えたり、メモ帳を引っ張り出してきたりする手間から解放されました。

また、新しいアカウントを作成するときには、iPhoneが強力なランダムパスワードを自動で提案してくれるので、わざわざ自分で考える必要もありません。

今回の記事では、このiPhoneのパスワードアプリについて、

「そもそもどういうものなのか」

「どんなメリットがあるのか」

「他の方法と何が違うのか」

といった点を、初心者の方向けに順を追って解説していきます。

「便利さ」だけでは無い、この機能のセキュリティ的な側面について見ていきましょう。

パスワードアプリが守ってくれること

「パスワードを自動で入力してくれる」

この時点でも十分便利なのですが、実はiPhoneのパスワードアプリは、セキュリティ面でもとても頼りになる存在です。

先日、妻からこんな相談を受けました。

「iPhoneで『このパスワード、漏れてるかもしれません』って出たんだけど、これって本当なの?」

画面を見せてもらうと、確かにそのような警告が出ていました。

これは、Appleが外部の漏洩情報データベースと連携しており、過去にどこかで漏れたID・パスワードと一致していいないかことを監視してくれています。

「あなたのパスワードは漏れているからパスワード変えた方がいいよ!」とiPhoneが教えてくれる機能があるというわけです。

ちなみに下記は「Have I Been Pwned」という漏洩チェックのWebサイトです。
自己責任ですが、試してみると面白いかも。

パスワードアプリは、このようにセキュリティの面で非常に頼りになる存在です。

代表的なポイントを4つだけご紹介します。

1. 強いパスワードでも覚えなくていい

冒頭に書きましたが、複雑で長いパスワードほど安全とされていますが、自分で覚えるのは大変です。
iPhoneのパスワードアプリは、ログイン時に自動で入力してくれるので、覚えておく必要がありません

そのため、「123456」とか「abc123」などの簡単なパスワードに頼らずに済みます。また、サービスごとに全く異なるパスワードにするということも容易にできます。

2. 偽サイトには入力されない

たとえデザインがそっくりでも、本物のURLと違えば、自動入力は作動しません。これが、フィッシング詐欺に対する強力な防御になります。

フィッシング詐欺とは、本物そっくりにマネしたWebサイトを用意します。ここで大事なのは、偽サイトと本物のサイトのURLは違うということです。

例えば、楽天証券の正しいURLは「https://www.rakuten-sec.co.jp/」です。

偽サイトを作る際には、「rakuten」を「rakten」("k" と "t" の間に "u" が無い)のように見間違いそうなURLが違う偽サイトを作るのが通例です。

「パスワードアプリ」の優れている点は、正しいURLの時だけ自動入力してくれるため、上記のように「rakten」など1文字でも違えば自動入力しないので「あれ?おかしいな?」とフィッシングに気付ける可能性が上がります。

つまり、「そっくりな偽サイトにうっかり情報を入れてしまう」ことを、仕組みで防いでくれるのです。

3. ウイルスやマルウェアにも強い設計

パスワードアプリは、iPhoneの中でも特別に守られた場所に保存されているため、パスワードを狙うマルウェア(情報を盗むウイルス)でさえ、この場所には簡単にはアクセスできません。

セキュリティ専門家の間では、こういった情報を盗むマルウェアのことを、stealer型マルウェアと呼んだりしています。

stealer型マルウェアは最近証券会社の不正アクセスニュースなどで注目を集めているマルウェアです。

パスワードを保存するだけならChromeやEdgeなどブラウザに保存することも可能ですが、構造上、パスワードアプリのほうがstealer型マルウェアから盗まれにくいとされています。

どちらも自動入力ができて便利ですが、「どこにしまわれているか」ということに大きな違いがあります。

たとえばChromeに保存したパスワードは、iPhoneやパソコンの中でも、ほかのアプリと共通で使える「一般的な場所(共有領域)」にあります。
この場所は便利な反面、ウイルス(マルウェア)などの不正なアプリにも探されやすいのです。

一方で、iPhoneのパスワードアプリに保存されたパスワードは、特別に管理している秘密の金庫のような場所にあります。
ここは、他のアプリやウイルスが容易に中を覗くことができません

例えるならこんな感じです。

  • ブラウザ保存みんなが出入りできる部屋の引き出しにしまってある

  • パスワードアプリ専用の鍵と顔認証が必要な金庫室にしまってある

パスワードアプリが絶対安全というわけではありませんが、現代のセキュリティでは構造上、盗まれにくい場所に置いているということです。

面倒だけど定期的に見直そう

パスワードアプリは、こんな感じで危険なパスワードをピックアップしてくれています。

「セキュリティ」のところです。

「使い回しされているパスワード」や「"abc123"などの簡単なパスワード」になっているケースです。

そういうパスワードは強固なパスワードにするようにしましょう。

ここまで紹介してきたように、iPhone標準のパスワードアプリは、ただ便利なだけでなくセキュリティの面でも非常に優秀なツールです。

もう一度、その特徴を振り返ってみましょう。

パスワード管理アプリの4つのメリット

  1. 入力の手間から解放される
    強くて長いパスワードでも、自動で入力されるのでストレスがありません。

  2. フィッシング詐欺に引っかかりにくい
    正しいサイトでないと自動入力が作動しないため、偽サイトだと気付くことができます。

  3. 盗み見型ウイルスにも強い
    アプリではなくiOSの専用領域に保管されているので、マルウェアが探しても見つけられません。

今日からできること

  • パスワードアプリに保存されている情報を確認してみましょう

  • 簡単なパスワードや使い回しを見つけたら、この機会に変更を

  • 新しく登録するサイトでは、自動生成されたパスワードをそのまま使ってみてください

パスワード管理って面倒ですよね。
早く良い認証方法生み出してほしいですね。

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