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選評*梅筵夜干しの数の星揃ふ

梅筵夜干しの数の星揃ふ 岡田 耕 
梅雨の季節に仕込んだ梅漬を、真夏の土用の頃三日三晩太陽と夜露に当てて干し上げる。干し梅に夕闇が迫り、夜の深まりと共に筵に干された梅の数程に星の数が増え、今や満天の星。筵に干された梅はまるで暗闇に漂う天の川のよう。その星々が夜空に煌めく星々と互いに語り合っているようだと。
 我が家でも毎年庭で採れた梅で梅干を作る。その体験から得たコツを一つ。以前は炎天下で梅を反していたが、暑い上に梅が笊にくっついてうまく剥がれず苦労の種だったが、ある年昼間反し忘れて夜になってから反したら、何と嘘のようにすい〱と反せた。以来梅に日の火照りが取れた夜に反して来たが、翌日の早朝だともっと楽な事も知った。そんな事は常識なのかも知れないが、もし苦労している人がおられたらご参考までに。

俳句雑誌『風友』令和七年十一月号「―風紋集・緑風集選評ー風の宿」磯村光生

(岡田 耕)




(岡田 耕)

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