【おしえて!アレテー先生( ・ω・)】第1話「弁護士というお仕事」
こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
※この作品は、フィクションです。
実在する人物、団体とは一切関係がありません。
埼玉県川越市…
小江戸と呼ばれる風情ある町並みを持つこの街の駅前に一人の変わり者の弁護士がいた。
その弁護士を人はこう呼ぶ…
アレテー先生( ・ω・)
と…
第1話「弁護士というお仕事」
志法望(しほうのぞむ)「今日から弁護修習で貴事務所に配属されました!司法修習生の志法望です!」
時霧優乃(じむゆうの)「お待ちしてました。修習生の志法さん。事務局の時霧です。どうぞ応接室に。」
志法望「(阿礼輝(あれいてる)先生って、どんな人なんだろう?修習開所式には出席されてなかったけど。厳しい人だったら、イヤだなぁ…)」
アレテー先生「やあ。初めまして。私が弁護士の阿礼輝。
言いにくいからアレテー先生と呼んでくれ( ・ω・)」
志法望「あ、アテレー先生!?」
アレテー先生「アテレーではない。アレテーだ( ・ω・)」
志法望「アレテー…どういう意味なんですか?」
アレテー先生「ふむ。アレテーとは、古代ギリシア哲学で『徳』を示す言葉だ。
私のソクラテス、プラトン、アリストテレス談話を聞きたいかね( ・ω・)?」
志法望「い、いえ…また別の機会に。(なんかめちゃくちゃ話長そうだから断っとこう…)」
アレテー先生「そうか…まあ、よかろう。
ところで志法さんは、志望は決まっているのかね( ・ω・)?」
志法望「裁判官、検事、弁護士の中で一番、自分に向いている仕事をやりたいです。
弁護士って、具体的にはどういう仕事なんでしょうか?」
アレテー先生「ふむ。根本的なところ、基本的なところ、表面的なところ、どのレベルから聞きたいかね( ・ω・)?」
志法望「(根本的なところ…って、すごく話長そうだな…)
き、基本的なところからお願いします!」
アレテー先生「法律家はまずは条文から。
志法さん。弁護士法1条はなんと書いてあるかな( ・ω・)?」
志法望「弁護士法1条ですか?
え~と、すいません。
司法試験の受験科目に弁護士法は無かったので、暗記してません…」
アレテー先生「条文の丸暗記なんてしなくていいよ。
六法見てみよう( ・ω・)」
志法望「は、はい。
弁護士法1条には次のように書いてあります。」
弁護士法第1条
1 弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。
2 弁護士は、前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。
アレテー先生「弁護士の使命は、基本的人権の擁護と社会正義の実現。
そして、その使命に基いて、誠実に職務を行い、社会秩序の維持や法律制度の改善に努力しなければならないとされているね( ・ω・)」
志法望「基本的人権の擁護と社会正義の実現が弁護士の使命なんですね。」
アレテー先生「そう。そして基本的人権の擁護というのは、抽象的に『人権は大事なんだ!』と叫んでいても実現しない。
我々、弁護士は、日々の事件処理を誠実に行っていくことによって、ちょっとでもよりよい社会の実現を目指してるのだよ( ・ω・)
志法さん、次に弁護士法2条を読んでみてくれ。」
志法望「はい。弁護士法2条。『弁護士の職責の根本基準』という表題ですね。次のような条文です。」
弁護士法第2条
弁護士は、常に、深い教養の保持と高い品性の陶やに務め、法令及び法律事務に精通しなければならない。
アレテー先生「弁護士法2条では、『弁護士の職責の根本基準』として、深い教養の保持、高い品性の陶冶に努めること。さらに法令と法律事務に精通しなければならないと定めている。
つまり、弁護士には、深い教養と高い品性が求められ、さらに専門家として当然のことながら、法令と法律事務に精通していなけばならないのだよ( ・ω・)」
志法望「はぁ…なんか、めちゃくちゃハードル高い感じですねぇ…」
アレテー先生「まあ、法令はいろいろ改正もあるから、最新の法令や裁判所の判断で積み重ねられる判例を常に意識しておく必要はあるね。
深い教養は、追求すれば果てはないけど、とりあえず、司法試験に合格できるだけの勉強をしてきた人なら、そこまで気にすることはないさ( ・ω・)」
志法望「高い品性…たとえばどんなことがダメなんですか?」
アレテー先生「法に触れる犯罪行為をするのは論外だな。
あと犯罪でなくても、たとえば、出会い系サイトで嘘をついて女性と性行為したというので、懲戒処分を受けた弁護士もいるね。
まあ、常識的に考えて、品性下劣と思われるようなことをしなければ大丈夫さ( ・ω・)」
志法望「法律事務って、具体的にはどういうものなんですか?」
アレテー先生「具体的なものは、実際に修習を通して見てもらわないと教えにくいけど、弁護士法3条を読んでみてくれ( ・ω・)」
志法望「弁護士法3条は、『弁護士の職務』。条文は次のように書いてあります。」
弁護士法第3条
1 弁護士は、当事者その他関係人の依頼又は官公署の委嘱によつて、訴訟事件、非訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件に関する行為その他一般の法律事務を行うことを職務とする。2 弁護士は、当然、弁理士及び税理士の事務を行うことができる。
アレテー先生「一般的な形で書くとなかなかわかりにくいね。
簡単に言えば、当事者から依頼を受けるなどして、裁判所での裁判手続や行政庁での決定に対する申立行為などをするということだね。
『その他一般の法律事務』はとても広い概念で、法律に関わる事務は全部と考えていい( ・ω・)」
志法望「2項からすると、弁理士や税理士の仕事もできるんですか?」
アレテー先生「法律上はね。ただ特許などに関わる弁理士の業務は弁理士に、税務処理に関する税理士の業務は税理士に依頼する方が無難だろうね。それ以外にも、不動産登記や商業登記のような登記業務は司法書士に頼むのがいいし、行政庁での許認可手続きなんかは行政書士の方がいいんじゃないかな。
餅は餅屋。弁護士は、弁護士にしかできない裁判や難しい交渉事件に専念した方がいいと個人的には思うね( ・ω・)」
志法望「弁護士の仕事…わかったようなわからないような…」
アレテー先生「まあ、実際の仕事を見るのが一番早いさ。
ジムさん、今日は、法律相談の予約はあるかな( ・ω・)?」
時霧優乃「このあと、離婚の法律相談の方が来所予定です。」
アレテー先生「よし。では、志法さん、法律相談に同席してください( ・ω・)」
志法望「はい!」
こうして始まったアレテー先生の下での弁護修習。次回は、法律相談を通じて、弁護士費用のお話をするらしい。
今回は、ここまで。
次回
第2話「着手金・報酬金、法テラスの法律扶助利用って?」
提供は、アレテー法律事務所でした。

