ハイカーウォレット
2020年から始めた私のキャンプは、どんどん重厚で無骨なソロキャンプへ向かっていきました。それが、2024年に(「キャンプおじさんず」の川原さんから誘われてしぶしぶ)登山を始めると、キャンプとは違った楽しさにやっぱりハマってしまい、ハイキングやトレッキングや登山に俄然興味が出てしまいました。実はその少し前に、CMEHAPPY時代から親しくさせていただいている松戸さん(現・喫茶マカボイ店主)から、UL (Ultra Light)の魅力を聞かされていたので、そこでピタッとULとキャンプと登山が重なったのでした。
そうすると、ULギアに囲まれたキャンプや登山を実践し始めますよね。そして、市販のULギアを集めつつ、満足できないものは自分で作るようになっていきますよね。いわゆるMYOG (Make Your Own Gear)という分野です。私のことをよく知る人なら容易に予想できてしまう通り、やっちゃうんですよね、とことんマニアックに。ただ、私はミシンだけはどうも苦手で、縫った後にシーリング処理をするのも面倒なので、縫わないで作れるものを中心に作っていきました。
これまでに作ったものは、テーブル、タープ、小物入れ、ウォレット、ストラップなどなど。これらは独自に設計し、自ら製作してきたものがほとんどですが、ネットで公開されている情報を参考にしたものももちろんあります。そして、作って使っていくと、細かい不満点が出てきますので、試作品が増えていきます。テーブルは10個くらい、ウォレットは20個くらい試作したでしょうか。そうやって最終的にいま使っているものは、出来上がりに満足しているものばかりです。
ここでは、それらの紹介と作り方を合わせて公開してしまおうと思います。今回はハイカーウォレットです。

まず完成版から。右が私が作ったもので、重さ5 g。素材はジップロックで、半田ごてで溶着して作っています。素材を熱で溶かしてカットするホットカッターではキレイにカットできるだけで接着力は弱いので、半田ごてを使うのがオススメです。半年以上使い続けても、ロゴが剥げるだけで(それがまたMYOGのULギアっぽくてカッコいい!)全く破ける気配がありません。後述するように色々工夫をこらしているので、とても使い勝手が良く、防水性もあって、登山だけではなく日常使用も問題ありません。
ただ、わかっている人には刺さりますが、普通の人が見ると安っぽく見えてしまうのはいかんともしがたいところ。お店で出したら、二度見、三度見されることもしばしば。私はあまり気にしないのですが、もうちょっと「ちゃんとした」見た目のハイカーウォレットも良いなぁと思って購入したのが、左のUJMT.さんの「街でもhiker wallet UX10」(ブラック)です。さすが、使い勝手(特にコインケースとお札の収納方法が秀逸)は良く考えられていますし、素材も素晴らしい。ということで、今は左を普段遣いしています。でも、私のハイカーウォレットも良くできているんですよ!
では、私のハイカーウォレットで工夫している点をまとめておきましょう。ポケットは全部で3つあって、手前のコインケース用ポケットにしっかりマチを付けているのが最初の工夫点です。作るのは結構面倒くさいのですが、マチ付きにするとコインの収納力が段違いに上がります。あまりコインを持っていかないとしても、どこでどうお釣りが出て増えるかわかりません。そして、キャンプ場や山小屋は、PayPayはおろか、カード決済もできない場合が多々ありますし、山小屋のトイレ使用のために、コインを多めに用意しておく必要がありますから。


ジップロックは2枚重ねにして張り合わせているので、外側の2つのポケットはジップで閉じることができます。濡れさせたくないお札は奥側のポケットに入れる想定です。
そして、真ん中のポケットが実はかなり使い勝手が良いのです。ここはジップが付いておらず、両側からつまむとパカッと開きます。ジップ部分がピンと貼るので、手を離せばもとに戻って閉じます。だから、すぐに取り出したいカード類や、すぐにしまいたいレシート類を入れるのにこのポケットは最適。この仕様を思いつくまで、そして全体のサイズを決めるまで、かなりの枚数を無駄にしました。試行錯誤に50枚以上は確実に使っています。

ここから先は、その設計図(全て私の手書き)を公開しておきます。なかなか作るのは難しいですが、器用な人で道具があれば作れると思います。



