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"逃げるは恥だが役に立つ" ビットコイン?

 年末年始再放送されている高視聴率ドラマだが、この文言、実は相場にも当てはまる。長年生き残っているトレーダーや投資家は "逃げる" のが上手

 2023年9月@サウスダコタ州 トランプ次期大統領:
"我々は大恐慌に向かっている。こんな事を言ったのは初めてだ。唯一の問題はそれがバイデンの任期中に起きるか、私の任期中に起きるのかだ。私はフーバー(1929年に発生した大恐慌に対処した米大統領)になりたくない”

 新年早々この発言を載せている記事があったが、前回の政権運営を見てきた立場から少し頷ける部分もある。そう、あの御仁、我々が思うより経済、特にマーケットについて熟知している。然るべきブレインも周りにいる

 どうしてあんなにビットコイン(BTC)を持ち上げるのか、不思議に感じていたが、この発言から紐解けるのは「お金はどこに逃げるのか」という点

 筆者が「株本位制」と呼んでいるアメリカ経済は巨額の「お金」のバラマキで成り立ってきた。その裏で常態化したのが「インフレ」≓ 貨幣価値の下落だ。LTCM危機(1998)→ リーマンショック(2008)と度重なる「金融危機」も結局FRBがジャブジャブに「お金」を供給する事で凌いできた

 そして極めつけは「コロナ危機」(2019~2020)。ここで+2兆ドルにも及ぶ「お金」が上乗せされ、マーケットは空前の「金余り」へ。受け皿不足で「お金」は国債や株式市場になだれ込み、何でも買えば上がる "バカチョン相場" に突入。 ”ガチホ” とか "ほったらかし投資" とかがもてはやされた時期と符合する

 ”自国通貨建てで発行する国債はいくら出しても問題ない”

 こういった中で飛び出したのが「XXノミクス」 "信者" も信奉する「MMT」(新貨幣主義)。あれだけ相場が上がれば多くの人が超楽観に流れるのは致し方ない。これを政治家や為政者は利用した。*「国の財政はいくら赤字になっても大丈夫」"信者" の中ではそういう事になっている

 正直筆者はこの手のコメントにはウンザリ。世界中で4京円も借金してただで済むはずが無い。事実「お金」のベースが弱い国はデフォルトで倒れ始めているし、そんな「ドル」に対しても売られている「円」の状況は深刻。このまま赤字が続いて平気なはずが無い。どうも財務省や日銀には対外資産等 "打ち出の小槌" があると錯覚しているようだが、例えば120兆円もの外貨準備は「円売介入」のため発行したFB(政府短期証券)で借りた「円」とセット。まるまる120兆円使えるわけでは無い。では誰がケツを拭くのか納税者=日本国民しかない。だからこんなに「円安」なのである

 これをひっくり返したのが昨今の「インフレ」物価があまりにも上がる≓「お金」の価値が下がるので、やむを得ずFRBは "蛇口" を閉めるしかなくなった。だがここへ来てその "蛇口" をまた開け始めたなぜか?

 そう、ここで冒頭の ”大恐慌” 発言と繋がってくる。その点はそういう認識が薄い現米大統領よりも安心。このまま "蛇口" を閉め続ければフーバー大統領の二の舞≓ ”世界恐慌” (1929)という訳だ。それでは「株本位制」帝国が崩壊してしまう。だから「利下げ」に切り替えるしかなくなった

 ここで問題になるのが ”余ったお金の入れ物” 

 何しろ4京円なんて未曾有の借金をしてしまい「増税」「利上げ」ではとても回収出来ないそこで作り出されたのが「ビットコイン」と筆者は推定している。とにかく「お金持ち」は自分の資産を減らしたくない「インフレ」が進む中で「国債」投資など言語同断だし、かといって金利が上昇すれば「株」も安全地帯では無い。そこで相場理論からかけ離れた「暗号資産」を利用しようとしたのだろう。当然ウォール街も一枚かんでいる

 更に好都合だったのが露中等の「独裁国家」、特に「お金」をがじめている「お金持ち」が ”逃げ場” を求めたこと。「自国通貨」には何の未練もなかろうからBTCを褒めそやしたり自国通貨安を煽ったり。そこで ”逃げ場” としての「暗号資産」、その中で最大のBTCが浮上。かつての ”闇金の逃げ場” ≓ スイスのプライベートバンクの代替でもある

 各国の ”お金の逃げ場”:
 アメリカ・欧州=「インフレ」から
 中国=「巨額不良債権」から
 ロシア=「戦争経済」後の経済危機から
 日本=「マイナス実質金利」と経済停滞から

 BTCの時価総額は2兆ドルに達しようとしており、その規模は韓国証券取引所を上回りドイツ証取並み  。無視できない規模まで膨張している

 裏返せば、次の「金融危機」は「ビットコイン危機」になる可能性がある

 最終的には米国債やJGBが ”あるべき金利” に達して「お金」が逆流して終わるはずだが、その過程でBTCは "逃げるは恥だが役に立つ" 。だがこれも ”ガチホ” "ほったらかし投資" ではいつバッサリ斬られるか判らない。 "止め時" のタイミングが全てになる

 FRBも日銀もそういう「金融危機」を避けるべく慎重な金融政策運営をしてくるだろうが、どこかである程度のショックは免れまい(どこかのコメンテーターのように日経平均が3,000円になるなんて言わないが)。やはり「過剰流動性」の総本山は日本 ー 「結果」を得るには一度「苦況」を乗り越えなければならない|損切丸  2025年も鍵は「金利」。特に世界中に500兆円もの長期ベースマネーを供給してきた日銀の動向からは目が離せない

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